パーソナル3Dプリンターの選び方 - 3D Fab|新しいデザイン、ものづくりを紐解く

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パーソナル3Dプリンターの選び方

以前の3Dプリンターは、サイズが大きく価格も高価だったので、個人が気軽に購入できるようなものではありませんでしたが、最近では5万円を切る製品も登場するなど、ぐっと身近になりました。そこで、個人向け3Dプリンターの選び方を解説します。

一口に3Dプリンターといっても、さまざまな造形方式があり、それぞれ長所と短所があります。個人向けと業務用では、造形方式や価格、本体のサイズが大きく異なりますので、ここでは価格が30万円未満の個人向け3Dプリンター(パーソナル3Dプリンター)について解説します。パーソナル3Dプリンターの造形方式は、FDM方式と光造形方式の2種類に大別できます。

フィラメントを熱で融解して積層するFDM方式

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Afinia 3DのFDM方式パーソナル3Dプリンター「AFINIA H480」

FDM方式は、最もポピュラーな造形方式で、フィラメントと呼ばれる線状の樹脂を熱で溶かし、ノズルから射出して積み上げていく仕組みになっています。ソフトクリームをイメージしてもらえば分かりやすいでしょう。FDM方式の長所は、機構がシンプルなので低価格化しやすいことや、取り扱いが簡単なこと、造形サイズを大きくしやすいことです。その代わり、積層跡が目立ちやすいことや高精度な造形は難しいことが短所です。FDM方式のパーソナル3Dプリンターは20万円未満の製品が多く、中には5万円を切るような製品もあります。初めてパーソナル3Dプリンターを購入する人には、FDM方式がお勧めです。フィラメントの材質としては、一般的にプラスチックの素材に使われるABS樹脂またはPLA樹脂が使われていますが、弾力性のあるフレキシブルフィラメントや金属や木材の粉末を混ぜたフィラメントなども登場しています。

液体樹脂に光を照射して積層する光造形方式

3dプリンター_2.pngXYZプリンティングジャパンの光造形方式パーソナル3Dプリンター「ノーベル 1.0」

光造形方式は、レジンと呼ばれる特殊な液体樹脂に光(紫外線)を照射して硬化させ、1層ずつ引き上げて積層していく仕組みです。光造形方式の長所は、FDM方式に比べて造形の精度が高く、積み上げていく間隔もより細かくできるので、積層跡がほとんど分からないことです。しかし、装置が高価で、造形サイズを大きくしにくいこと、また、液体のレジンは素手で触ることができない、臭いがきつい、暗所での保管が必要など、取り扱いに注意が必要といった弱点もあります。光造形方式の3Dプリンターは、指輪などのアクセサリーの原型を作成したり、フィギュアを作成したりするのに向いています。光造形方式の3Dプリンターは、数年前まで100万円以上していましたが、最近は30万円未満の製品も登場してきました。光造型方式のレジンとしては、アクリル樹脂がよく使われていますが、ゴムのような弾力性を持つゴムライクレジンを利用できる製品もあります。造形サイズの大きさよりも、造形物の精度を重視したいという人にお勧めです。