【Azure基礎用語解説】「CDN」

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CDN

CDN(Content Delivery Network)とは、世界各地に散在するPoP(Point of Presence、配信サーバーの所在地)にコンテンツをキャッシュすることにより、大容量・広帯域幅のコンテンツを高速に配信するためのグローバル ネットワーク サービスのことです。クラウド事業者が提供するサービスだけでなく、CDNを専門に提供する事業者も存在します。

例えば、日本の企業が全世界向けに、自社製品をプロモーションするためのビデオ映像コンテンツを配信するとします。通常は、日本国内のデータセンターに配置したオリジナルコンテンツに対して全世界のユーザーがインターネット経由でアクセスすることになりますが、北米・中南米・欧州など日本から遠く離れた場所にいるユーザーは、コンテンツを入手するのに時間がかかります。インターネットの経由ポイントが多く、ネットワークの遅延が発生するからです。そのため、ビデオ映像コンテンツをストリーミング配信するような場合、映像が途切れ途切れで再生されたり、途中で切断されたりすることがよく起きます。

このような世界規模のコンテンツ配信の課題を解決するのが、CDNです。CDNを利用すると、日本国内のデータセンターに配置したオリジナルコンテンツのコピーが世界各地のPoPにキャッシュされ、ユーザーは自分がいる場所から最も近いPoPにアクセスしてコンテンツを入手できるようになります。プロモーションビデオ映像、あるいは画像をふんだんに盛り込んだ製品マニュアルといった大容量コンテンツはもちろん、ユーザー要求を分散させてオリジナルコンテンツへのトラフィックを削減できるので、製品新発売直後やキャンペーン実施時のような瞬間的に高負荷になるコンテンツにも有効です。

マイクロソフトが提供する「Azure CDN」は、AzureのBLOBと静的コンテンツをキャッシュし、最大帯域幅を使用したコンテンツ配信を可能にするサービスです。2015年12月現在、全世界38カ所(北米11カ所、南米2カ所、欧州11カ所、アジア・太平洋14カ所)にPoPがあり、日本には東京と大阪の2カ所にPoPが用意されています。

PoP

PoPは全世界に設置されている

Azure CDNでは、最初にコンテンツへのアクセスがあったとき、オリジナルコンテンツが配置されている場所から直接取得するとともに、要求が行われた場所から最も近いPoPにコンテンツがキャッシュされます。以降、近隣のユーザーから同じコンテンツへのアクセスがあれば、そのPoPへリダイレクトするという仕組みです。

Azure CDNは、App Service、Cloud Services、BLOBストレージ、Media ServicesといったさまざまなAzureサービスのコンテンツに対応しています。Azure CDNを利用するには、AzureポータルからCDNプロファイルを作成します。このCDNプロファイルは、1つのAzureサブスクリプションあたり最大4つまで作成することが可能となっており、各CDNプロファイルには最大10個のPoPを設定できます。

例えば、Azure App ServiceのWebサイトでCDNを有効にすると、画像やスクリプト、スタイルシートなどのコンテンツをCDNのPoPにキャッシュすることが可能になります。また、AzureストレージアカウントでCDNを有効にすると、パブリック コンテナーに含まれる匿名アクセスで利用できるBLOBがキャッシュされます。いずれもAzureポータルでは、http://***.azureedge.net/ というドメイン名が提供され、このURLを利用してコンテンツを取得するように構成することになります。

なお、CDNを利用する場合は、静的コンテンツに限るようにしたほうがよいでしょう。動的コンテンツをキャッシュすると、パフォーマンスに悪影響を与えたり、コンテンツの問題が発生したりしてコストの増加につながるので、注意しましょう。

photo:Thinkstock / Getty Images

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