Fusion 360が実現する完全ハイブリッドモデリングとは - 3D Fab|新しいデザイン、ものづくりを紐解く

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Fusion 360が実現する完全ハイブリッドモデリングとは

3D CADの最も基本的かつ重要な機能が、物体の3D形状を形作っていくモデリング機能です。Fusion 360は、3D CADの主要な4つのモデリング手法を全てサポートし、自由に切り替えて利用できるハイブリッドモデリングを実現しています。

ソリッド、サーフェス、ポリゴン、メッシュの4手法に全て対応

3D CADソフトは、物体の3D形状をデザインするためのソフトです。3D形状を作成することをモデリングと呼びますが、そのモデリングの手法には、「ソリッド」、「サーフェス」、「ポリゴン」、「メッシュ」の4種類があります。ソリッドは、3D物体を中身の詰まった塊として表現する手法で、現実的に存在しない形状は定義できないため、工業製品を設計するのに向いています。サーフェスは、形状の表面を面や線で定義する手法で、ソリッドと同じく正確な形状表現に向いていますが、厚みを持っていないため、3Dプリンターで出力する場合などは注意が必要です。ポリゴンは、小さな多角形を並べて立体形状を表すもので、細かくて複雑な形状や有機的な形状の表現が得意です。粘土細工をするような感覚で、物体を変形させながらモデリングすることが可能です。ただし、形状は数学的に厳密なものではなく、あくまで近似的なものとなりますので、厳密な数値が求められる工業的な製品のモデリングには向いていません。メッシュは、ポリゴンと同様に、多角形を並べたメッシュで立体形状を表現します。3Dスキャナーでスキャンした3Dデータなどが、メッシュデータの代表的なものになります。

一般的な3D CADソフトでは、この4つのモデリング手法の内、1つか2つしか利用できませんが、Fusion 360では、これらの4つのモデリング手法の全てをサポートし(メッシュに関しては2016年7月のアップデートでサポートが開始され、今後のアップデートで段階的にメッシュに関する機能が強化される予定)、自由に切り替えてモデリングできます。これをハイブリッドモデリングと呼びますが、Fusion 360のハイブリッドモデリング機能は非常に強力で、他の3D CADソフトでは困難な形状も、複数のモデリング手法を使い分けることで、モデリングすることができます。

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Fusion 360では、ソリッド、サーフェス、ポリゴン、メッシュのすべてのモデリング方法を利用できる(Maker Faire Tokyo 2016のオートデスク 藤村祐爾氏 講演スライドより)

モデリングの4つの手法を全て利用できるFusion 360は、これまでの3D CADソフトの常識を破る、画期的なソフトなのです。まさに、3D業界に携わる人が待ち望んできた夢のソフトといえるでしょう。