税込3万円台の3Dプリンター「ダヴィンチminiMaker」が登場!その実力は? - 3D Fab|新しいデザイン、ものづくりを紐解く

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税込3万円台の3Dプリンター「ダヴィンチminiMaker」が登場!その実力は?

ここ1,2年で、FDM方式のパーソナル3Dプリンターの価格は急激に下がり、個人でも気軽に購入できるようになりました。中でも、XYZプリンティングジャパンから2016年8月に登場した「ダヴィンチminiMaker」は、税込3万9800円という驚異的な低価格で注目を集めています。

ボディはコンパクトで軽いが、150×150×150mmの出力が可能

XYZプリンティングジャパンの新製品「ダヴィンチminiMaker」(以下miniMaker)は、FDM方式のパーソナル3Dプリンターです。同社のダヴィンチシリーズは、低価格かつ使い勝手の優れているとして定評がありますが、通常、ボディサイズが幅468×奥行き558×高さ510mmと大きく、設置に広いスペースが必要なことが欠点でした。今回登場したminiMakerは、幅400×奥行き336×高さ362mmと大幅にボディが小型化され、重量も23.5kgから8kgに軽量化されており、家庭でも気軽に設置できます。一方、最大造形サイズは幅150×奥行き150×高さ150mmと十分(通常のダヴィンチシリーズの最大造形サイズは幅200×奥行き200×高さ200mm)。赤色や黄色、緑色、青色といったポップなカラーリングもお洒落な印象を受けます。

ヒートベッドを搭載していないため、利用できる素材はPLAのみですが、PLAはトウモロコシを主原料とした生分解性素材で環境に優しく、融解時にも嫌な匂いは発生しません。プラットフォームが熱くならないので、火傷の危険性が低く、子どもがいる家庭でも安心して利用できます(PET製の透明保護カバーも付属します)。積層ピッチは0.1 / 0.2 / 0.3 / 0.4mmから選べます。ダヴィンチシリーズでは、本体に液晶パネルと6つの操作ボタンが搭載されていますが、miniMakerは、左下にLED搭載のボタンが1つ用意されているだけなので、フィラメントのロードやアンロード、プラットフォームの校正などの操作は、専用ソフトウェアの「XYZware」を使用します。XYZwareでは、物体の拡大縮小や回転、印刷品質の設定なども行えます。操作はアイコン主体で分かりやすく、サポートやラフトの有無、充填密度などの設定も可能で、機能的にも充実しています。

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専用ソフト「XYZware」を利用して、プラットフォームの校正や移動などを行う

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プラットフォームに付属のテープを貼って、フィラメントが剥がれることを防ぐ。また、PET製の透明保護カバーをかぶせることで、より安定した印刷が可能になり、安全性も向上する

印刷品質も満足でき、ランニングコストも安い

実際に、いくつかのSTLデータをminiMakerで3Dプリントしてみました。印刷品質は、「普通」「良い」「非常に良い」の3段階のプリセットが用意されており、積層ピッチはそれぞれ0.2 / 0.3 / 0.4mmです。下のカエルは、サポートとラフトを付けずに、「非常に良い」で印刷し、背中の曲面や顔の下のオーバーハング部分も非常に綺麗に造形されていました。10万円前後する他社のパーソナル3Dプリンターと比べても、印刷品質は見劣りしません。プラットフォームの調整は、自動校正機能が搭載されているため苦労することもありません。コストパフォーマンスが非常に高い製品といえるでしょう。フィラメントは純正品しか利用できないものの、全12色が用意されています。フィラメントの価格も600gで3,280円と低価格で、ランニングコストもおさえられます。また、動作時の騒音も小さく、夜間でも気兼ねなく使えます。miniMakerは、初めて3Dプリンターを購入するという初心者にもお勧めの製品です。

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印刷品質は「普通」「良い」「非常に良い」のプリセットから選べるほか、それぞれのパラメーターを細かく設定することもできる

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印刷中には、予想残り時間や残りのフィラメントの長さなどが表示される

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miniMakerでの印刷中の様子。動作時の騒音も小さい

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Thingiverseに公開されている「Treefrog」を「非常に良い」で印刷したもの。サポート無しでは難しい顔の下のオーバーハングも非常に美しい

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