Maker Faire Tokyo 2016レポート 史上最大規模で開催されたものづくりの祭典 - 3D Fab|新しいデザイン、ものづくりを紐解く

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Maker Faire Tokyo 2016レポート 史上最大規模で開催されたものづくりの祭典

Maker Faireは、ものづくりが好きな「Maker」と呼ばれる人たちのお祭りです。Makerムーブメントの盛り上がりとともに、世界各地で開催されるMaker Faireの規模も年々大きくなっています。東京ビッグサイトで2016年8月6日〜7日に開催された、Maker Faire Tokyo 2016の様子をレポートします。

自動クレープ焼きロボットや変形ロボットなどユニークなロボットが人気

Maker Faire Tokyoでは、マイコンなどを利用した電子工作から木工品、手芸品までさまざまなジャンルの作品が展示されていますが、その中でもたくさんの展示が行われていたのがロボット関連でした。モリロボが展示していた「クレプ」は、熟練の技が必要なクレープ生地焼きを自動的に行うロボットで、来場者の注目を集めていました。佐藤ロボット研究所の「エンドレスごんべい」は状況に応じて芋虫型や四足型など、さまざまな形状に変形するユニークなロボットで、子どもたちにも人気でした。ロボットによるプロレスを行っている団体「できんのか」は、一日に何回か二足歩行ロボットによるプロレス公演を行っており、ロボットのコミカルな動きに歓声が上がっていました。その他、アニメ「攻殻機動隊ARISE」に登場するロジコマを展示していたブースや、自分がロボットPepperになる体験ができるブース、3Dプリンターを駆使して製作されたロボット、玉乗りロボットなどが展示されていました。

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Maker Faire Tokyo 2016の様子。昨年よりも面積は広くなっているが、多くの来場者で賑わっていた

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クレープは、レコードプレイヤーのような形状をしており、生地が上から注入される

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生地が焼き上がると、自動的にスライドする台の上に運ばれる

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トッピング作業は人間が行う

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佐藤ロボット研究所の「エンドレスごんべい」。状況に応じて変形する

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芋虫みたいな移動だけでなく、四足歩行も可能

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ロボットプロレス「できんのか」は、日に何回かロボットによるプロレスをデモ。子どもたちが目を輝かせて見つめている

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青葉山技研は、アニメ「攻殻機動隊ARISE」に登場するロジコマを展示

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自分がロボットになる体験ができるRobava。VR HMD「Oculus Rift」でPepperの視覚を体験でき、手足の動作もPepperに反映される

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3Dプリンターを駆使して製作されたロボット。コントロールボードにはArduinoを利用している

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東工大ロボット技術研究会が展示していた玉乗りロボット

木や金属など素材にこだわった作品にも注目

Makerの中には、木や金属といった特定の素材にこだわったものづくりを行っている方もたくさんいらっしゃいます。中でも、一つ一つ電動糸鋸で切り出した木の歯車を組み合わせて作られたクレーン車やアームなどを展示していた、木の歯車工房のブースは人気でした。また、腕時計にこだわって製作を行っているMakinoDigitalWatchのブースには、鋳造で製作された金属製腕時計が展示されていました。

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木の歯車工房が展示していた木のクレーン車。一つ一つ電動糸鋸で切り出した木の歯車を組み合わせて作られている

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レバーを動かすことで歯車が動き、実際に動作する

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MakinoDigitalWatchのブースでは、鋳造によって作られた金属製腕時計を展示していた

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金属製腕時計の鋳造用型

子ども向け展示やワークショップが充実

また、Maker Faire Tokyo 2016では、子ども向けの展示やワークショップの数が昨年に比べて、大きく増えていました。ハサミやノリなどを使う簡単な工作からプログラミングやハンダ付けを行う本格的な工作教室まで、さまざまなワークショップが行われており、親子で参加している姿も見られました。

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子ども向けの工作ワークショップがいくつも開催されていた

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GlueMotorのブースでは、スマートフォンやタブレットのイヤホンジャックに繋ぐだけでサーボモーターを動かせる不思議なケーブル「GlueMotor」を製作するワークショップを行っていた

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ハンダ付けを行うワークショップ。初めての人にもスタッフが丁寧に指導してくれる

ドローンレースやミニチュアカーレースも大盛況

主催者による特別企画もMaker Faireの楽しみの一つです。Maker Faire Tokyo 2016では、特別企画として「FPV Drone Race」や「Nerby Derby」などが開催されました。FPV Drone Raceは、ドローンに搭載されたカメラの映像を見ながら操縦するレースで、海外では巨額の賞金がかけられた大規模な大会が開催されています。レース会場には、ドローンからの視点を同時中継するモニターも用意され、多くの観客で盛り上がりを見せていました。また、会場外のアトリウムでは、ニューヨーク生まれのミニチュアカーレース「Nerdy Derby」が開催されていました。Nerdy Derbyは、ワッシャーをタイヤに利用したミニチュアカーを作り、さまざまなコースを走らせるレースです。ミニチュアカーを作るための材料はすべて用意されており、大人から子どもまでたくさんの方がレースを楽しんでいました。

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FPV Drone Raceのレース会場にはゲートが設置されており、このゲートをくぐる8の字飛行の速さが競われた

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FPV Drone Raceの準決勝の様子。3基のドローンが同時にスタートし、1位のみが決勝に進める

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アトリウムでは、ミニチュアカーレース「Nerdy Derby」が開催されており、たくさんの人が自分のミニチュアカーを作って挑戦していた

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Nerdy Derbyでは、ワッシャーをタイヤとしたミニチュアカーを自由に作ることができる

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こちらはジャンプの飛距離を競うコース。大小様々なコースが用意されていた

他にもユニークな力作が多数展示

Maker Faire Tokyo 2016では、その他にもさまざまな作品が展示されていました。その中から特にユニークな作品をいくつか写真でご紹介します。

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SMD工房は、ヨーヨーの側面に画像を表示するYOYOPOVを出展していた

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YOYOPOVは、ヨーヨーのひもをセンサーで検知し、1回転毎に表示を同期させているので、画像の向きを固定できる

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karakuri productsのブースでは、小動物の動きを模した「けだまちゃん」が展示・販売されていた。TypeAとTypeBの2種類があり、それぞれ動きが異なる

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ファブラボ関内のブースでは、ArudinoやRaspberry Piを活用したロボットなどが展示されていた

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O`Baka Projectは、映画「マトリックス」で有名なバレットタイム動画を撮影するシステムの体験型展示を行っていた。60個のカメラと30個のRaspberry Piを利用して、360度全周撮影が可能だ

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fabcrossのブースでは、「プリンをプルプルさせるマシン」が展示されていた

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mocymoのブースでは、外側にディスプレイが向いているヘッドマウントディスプレイ「SmileMachine 7号」の展示を行っていた

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INCAMSのブースでは、光るメガネ「MIERUNDES」の展示と製作ワークショップを行っていた

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Show4プロジェクトのブースでは、ドラムなどの打楽器とスマートフォンの映像をシンクロさせたワイヤレスセンシングデバイス「Show4」の展示を行っていた

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Silriumのブースでは、リレーを使ってメカニカルキーボードの打鍵音を再現する「USB KeyBoard RELAY」の展示・販売が行われていた

なお、次回はFusion 360を使ってものづくりを行っていたMakerを紹介します。