中小企業にこそ IaaS クラウドが適している理由

IaaSから始める社内IT基盤のクラウド化

『最新環境に移行したくてもコストを捻出できず、また先延ばし』『ハードが壊れたら終了の時代遅れの業務システム、どうしよう』、そんなレガシーシステムの維持管理にお困りのシステム担当者様へ。

そろそろパブリック クラウドの利用を検討してみてはいかがですか。社内のIT環境のクラウド化には、簡単に移行できるIaaSがお勧めです。
『大企業でもないのにクラウドなんて大げさ』『クラウドのセキュリティやプライバシーが心配』、そんな考えをお持ちの経営者様も、クラウドに移行することで得られるメリットをぜひ知ってください。

ある中小企業のシス管の悩み…
時代に取り残されたレガシーシステムを何とかしたい!

  • 時代に取り残された
    業務システム
  • 目まぐるしく変化する
    ITトレンドと技術

移行コストの問題、ハードウェアのリース期限とソフトウェアのライフサイクルとの不一致、ベンダーロックインの制約など、多くの企業のIT基盤はさまざまな事情に影響を受けます。その結果、IT基盤や業務システムの計画的で継続的な更改の機会を逃し、性能が劣化し、信頼性やセキュリティが低下した、時代遅れのレガシーなシステムを抱え込むことになる場合があります。
既にベンダーのサポートが終了してしまったシステムや、近い将来期限を迎えるシステムは、多くの場合、オンプレミス(社内設置型)のクライアント/サーバーシステムでしょう。一方で、ITを取り巻く環境は、クライアント/サーバーからクラウドへと急速にシフトしています。クライアントのPCだけでなく、スマートフォンやタブレット端末のように多様化しています。新しいOSやアプリケーション、開発技術やプラットフォームの革新は非常に短いサイクルで入れ替わります。

昨今のITを取り巻く環境の大きな変化は、時間の経過とともにレガシーシステムの移行を一層難しくします。しかし、レガシーシステムを今後も維持することは、ビジネスの成長を阻む要因になりかねません。例えば、レガシーシステムにロックインされ、クライアントPCのアップグレードが制限されたり、新しいデバイスやアプリケーションへの対応が難しくなったり、古いアプリケーションが従業員の生産性を低下させたりします。

その悩みはクラウドで解決できます

従来型のクライアント/サーバーを最新のOSおよびアプリケーションの環境に移行しようとすると、まず、ハードウェアやソフトウェアの調達コストが課題になります。移行を先延ばししてきた場合、時間の経過が新しい開発技術や標準規格への対応を困難にするでしょう。また、可用性向上やデータ保護、災害対策などはこの機会に盛り込んでおきたいところです。従来型のクライアント/サーバーから、今流行りのクラウドへ一気に移行しようとしても、クラウドベースの開発の経験や技術不足の問題、汎用的なクラウドサービスに業務プロセスが合わないなどの問題に阻まれます。こうして移行コストの見積りはどんどん膨らみます。

クラウドにはいくつか種類があります。代表的なのは、汎用的なアプリケーションをサービスとして利用するSoftware as a Service(SaaS)、アプリケーションの開発および実行基盤を提供するPlatform as a Service(PaaS)、そして仮想化基盤を間借りするイメージのInfrastructure as a Service(IaaS)の3つです。SaaSはカスタマイズ性が制限され、PaaSは開発経験や技術が要求されます。しかし、IaaSなら、自社で準備した仮想マシンを実行する環境を借りるだけなので、比較的簡単にクラウドへの移行ができます。

IaaS型クラウドへの移行を難しく考える必要はありません。移行するべきサーバーやシステムが少数である中小企業のほうが、大企業よりもむしろクラウド化が容易です。いったんクラウド化してしまえば、それだけで可用性が高まりますし、データは多重に保護されクラウド基盤に障害があっても失われません。初期導入コストもハードウェアの調達や維持・保守が不要になるため、社内のIT基盤にかかるコストを大幅に削減できるでしょう。

資料請求

ある中小企業の経営者の懸念 …
クラウドでセキュリティやプライバシーは大丈夫なの?

パブリッククラウドは、マルチテナントでコンピューティングリソースを共有することが前提です。通常、クラウドサービスの利用者は、サービス提供元の国や地域までは分かっても、データの保存場所を知ることはできません。
クラウド基盤の同じハードウェア上の別のテナントがインターネット上の攻撃の拠点になっているかもしれません。あるいは競合他社かもしれません。クラウド事業者のデータセンターやサービス、インターネットを介した通信が外部あるいは内部の何者かにハッキングされたとしたら。自社に関係のない犯罪の捜査のために、別のテナントのデータと一緒に自社のデータが他国の捜査当局に提供されたり、証拠保全のために押収されてしまったら。クラウド事業者のデータセンターの設備が戦争やテロの標的になったとしたら…

その懸念はクラウドに対する誤解から生まれたもの

自分の手の届かない場所にデータを保存する、他社が管理するサービスを利用する、これはパブリッククラウドの特性でもありますが、同時にパブリッククラウドのセキュリティやプライバシー保護に対する漠然とした懸念やリスクを生み、パブリッククラウドの導入に踏み切れない理由とされています。しかし、その懸念やリスクは事実でしょうか。

クラウド事業者はセキュリティやプライバシーに関して多くの投資をしており、最新で多重のセキュリティ対策、24時間365日体制の監視などを行っています。また、プライバシー保護に関するさまざまな国際規格に準拠しています。一般的な中小企業が自前でオンプレミスに実装する対策よりも、セキュリティ攻撃に対する耐性は高く、データは厳重に保護されると言っても過言ではありません。

主要なパブリッククラウドはグローバルに展開していますが、日本国内にデータセンターを持つ事業者を選べば国外にデータを出すことなく運用できますし、日本の準拠法や裁判地に従う契約で利用できる事業者もあります。重要なポイントは、自社の要件を満たすクラウドを見つけること。セキュリティ対策やプライバシー保護のコストがすべてサービスの利用料金に含まれます。グローバルに展開するパブリッククラウドだから、高品質なサービスを低料金で利用できるのです。

資料請求

意外と簡単、クラウド化のステップ

主要なパブリッククラウドのIaaS環境は、他のテナントやインターネットから隔離されたテナント専用の仮想ネットワークを提供します。このクラウド上の仮想ネットワークのIPサブネットとは、オンプレミスの社内ネットワークとサイト間VPNや専用回線で安全に相互接続することができ、クラウドのIaaS環境を社内ネットワークの延長として活用できます。

最も簡単なクラウド化は、オンプレミスの社内ネットワークとクラウド側の仮想ネットワーク間を安全に相互接続した上で、社内の既存の物理サーバーまたは仮想マシンを、仮想マシンとしてIaaS環境に配置換えすることです。IaaS環境に新規に仮想マシンを展開し、オンプレミスのアプリケーションやデータを移行してクラウド化することもできます。オンプレミスのクライアントPCは最小限の設定変更(DNSの参照先や接続先サーバーのIPアドレスの変更など)だけで済みます。

既存のシステムをクラウド化することで、スケールアップ(コア数やメモリの追加)による性能向上、スケールアウト(仮想マシンインスタンスの追加)による負荷分散と冗長化、バックアップの自動化、アップグレード、新システムの開発、災害対策、事業継続性計画(BCP)への対応、テレワーク環境の導入など、クラウドの機能と利点を生かしてIT基盤を継続的に改善、拡張することができるでしょう。

Microsoft Azure ならすべての解決策が用意されています

オンプレミスのシステムのIaaS型クラウドへの移行には、Azureをお勧めします。Azureは、PaaSとIaaSをカバーするパブリッククラウドです。さまざまなパブリッククラウドが利用可能な現在、Azureをお勧めするには確かな理由があります。例えば、Azureは日本国内に2か所(東日本および西日本)のデータセンターを持ち、日本の準拠法と裁判地が適用されます。

IaaS環境はWindows ServerのHyper-Vと共通技術であるため、Hyper-V仮想マシンであれば最小限の調整だけでそのままアップロードして移行できます。物理サーバーやVMware仮想マシンに対応した移行ツールもあります。オンプレミスとIaaS環境を高速回線で閉域接続することができるため、ネットワークの安定性や遅延も心配ありません。

[ホワイトペーパー]
オンプレミスのIT基盤をAzure IaaSでクラウド化する、そのメリットとポイント

オンプレミスのIT基盤をAzure IaaSでクラウド化するメリットとポイントを、セキュリティ・災害対策からプライバシーの安全性、導入/運用コスト面に至るまでわかりやすく解説したホワイトペーパーを無料でダウンロードできます。

資料請求

Microsoft Azure
自習書シリーズについて

Virtual Machines (仮想マシン) を 利用したインフラ構築の主なシナリオなど、Microsoft Azure の各種サービスについて、画像キャプチャつきで手順を追って解説しています。

初めて Azure を使うという場合でも、シナリオに沿って学ぶことができるようになっています。Azure を使ったアプリケーション、インフラの構築に豊富な経験のある方たちが著者ですので、ポイントを抑えた自習書に仕上がっています。

  • Azure 自習書シリーズ Azure Active Directoryによるアプリケーション管理 / Azure RMSの管理
  • Azure 自習書シリーズ Azure Active Directoryによる認証環境の構築
  • Azure 自習書シリーズ Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
  • Azure 自習書シリーズ Azure Backup と Azure Site Recovery による災害復旧対策
  • Azure 自習書シリーズ Chef を使用した Azure の構成管理
  • Azure 自習書シリーズ ローカル ネットワークとの VPN 接続
  • Azure 自習書シリーズ コマンドラインによる仮想マシンの構成と操作
  • Azure 自習書シリーズ Microsoft Azure を活用したスケール実現方法
  • Azure 自習書シリーズ 仮想マシンの作成と操作
  • Azure 自習書シリーズ OMS によるハイブリッド クラウドの管理

Microsoft Azure 自習書一式
(Microsoft社提供)

サポートされるオペレーティング システム
Windows 10 , Windows 7, Windows 8, Windows 8.1

Azure の動作のための必要要件は各ドキュメントをご参照ください。
PDF 文書の閲覧には Adobe Reader が必要です。