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Microsoft Copilot(コパイロット)で画像生成する方法を解説
2024.09.26
ウェブサイトや記事などに使う画像をオリジナルで作る必要がある際に、
Microsoft Copilot(コパイロット・以下、Copilot)を活用することで、画像生成を行えます。
ただし、方法やコツを理解していないと、イメージ通りの画像を生成するのは難しくなるでしょう。
そこで、この記事ではCopilotで画像生成する方法やイメージ通りに生成するコツなどを詳しくご紹介します。
また、生成できる画像の例とプロンプト(指示文)もお伝えしていますので、ぜひご参考にしてください。
※本記事は2024年9月時点の情報であり、今後もAI技術の発展に伴って、画像生成をはじめとするさまざまなAI機能が向上していく可能性があります。
画像やイラストが必要なときはCopilotなどの生成AIを活用する
ウェブサイト内の記事などで画像やイラストが必要となった際に、素材やイラストレーターを探すのが手間と感じることがあります。
そのような場合にはCopilotなどの生成AIを活用するのがおすすめです。
生成AIでは、どのようなイラストを作りたいのかイメージを伝えるだけで、それに合ったイラストを作成してくれます。
完成形のイメージが複雑であると、AIにしっかりと伝わるように言語化する難易度が高まりますが、工夫やコツをつかむことで、イメージ通りの画像が作れるようになるでしょう。
多くの画像生成をするには無料で使えるCopilotがおすすめ
多くの画像生成をするにはCopilotがおすすめです。
例えば、OpenAI社が提供する生成AIのChatGPTでは、
2024年9月時点で無料で使えるGPT-4oは画像生成が1回のみ可能で、
GPT-4o miniでは画像生成ができない仕様となっています。
そのため、より多くの画像を生成したい場合は有料版のGPT-4にアップグレードする必要があります。
一方で、Microsoft社が提供しているAIアシスタントツールのCopilotはMicrosoftのアカウントがあればすぐに利用でき、
チャット形式で簡単かつ無料で15回まで画像生成を指示できます。
16回以上生成したい場合は、有料版にアップグレードすることで可能となります。次に、有料版のCopilotについて詳しくご紹介します。
有料版Copilotなら1日に100回使用できる
Copilotには、画像生成を高速化できるブースト機能があります。
無料版では、この機能が1日に15回まで使用できますが、
有料版の個人使用向け「Microsoft Copilot Pro」では1日に100回まで使用可能です。
一般法人向けの「Microsoft 365 Copilot」でも有料版と同様の回数で使用できます。
画像生成する枚数が1日に15回で収まるのであれば無料版でも十分ですが、
複雑なイメージを要求する際は、1回の指示でイメージ通りの画像を生成するというよりも、
複数回の指示と生成を経てイメージに近づくようブラッシュアップしていくことが想定されるため、15回生成しても完成画像は1~5枚程度となる場合もあるでしょう。
このような場合や、それよりも多くの画像生成が必要な場合は、有料版へのアップグレードが推奨されます。
2024年9月時点では、Microsoft Copilot Proは月額料金3,200円、
Microsoft 365 Copilotは月額料金4,497円となっており、
Microsoft Copilot Proは1カ月間体験できる無料試用版も提供されています。
業務で画像生成を行う場合は、生成速度が生産性の向上に直結するため、まずは無料試用版から試してみることをおすすめします。
参照:Microsoft
Copilot|Microsoft
Copilotの料金について詳しく知りたい場合は
「Microsoft Copilot(コパイロット)の料金は?基本的な使い方も紹介」の記事をご参照ください。
Copilotで画像生成を行う方法
Copilotは、 Windows搭載パソコン・スマートフォンアプリ・ブラウザー・Image Creatorの四つの方法で使用できます。
これらの方法を活用することで、端末や場所を選ばずに最大限Copilotを活用することが可能になりますので、それぞれの方法について見ていきましょう。
Windows搭載パソコンの場合
Windows 11が搭載されているパソコンでは、ツールバーの右端にCopilotのアイコンがあります。
このアイコンをクリックすると、画面右側にCopilotが起動します。
下部の入力欄は、質問や生成したい画像などのプロンプト(指示文)を入力するチャット欄となります。
ここにどのような画像を生成したいのか、プロンプトを入力すると、その通りに画像を生成してくれます。
「○○の画像を生成してください」や「△△のイラストを生成してください」のように、
画像のイメージをCopilotが理解しやすく伝えることで、特別な設定をすることなく自動で画像生成を行ってくれるでしょう。
上図では「かわいい猫のイラストを生成してください」と指示を出しました。
すると、猫のイラストが生成されたことが分かります。
生成された画像を見て、もっとこうしてほしいといった要望がある場合は続けて指示を出すことで、その要望を踏まえて画像を生成してくれるでしょう。
スマートフォンアプリの場合
Copilotでは、スマートフォン用のアプリも提供されており、
「Microsoft Copilot」アプリをインストールすることでより手軽に使えるようになります。
Copilotアプリをインストール後にMicrosoftアカウントでログインすると、プロンプトを入力できるチャット画面が表示されます。
先ほどと同様に、入力欄に生成したい画像のプロンプトを入力することで画像を生成できます。
ブラウザーを利用する場合
Microsoft EdgeやGoogle ChromeなどのブラウザーからもCopilotを使用できます。
ブラウザーが使える環境であれば、パソコンやスマートフォンなどの端末を選ばずに使用できるため便利です。
ブラウザー版はこちらからアクセスできます。
ブラウザー版のCopilotにログインすると、プロンプトを入力できる画面が表示されます。
こちらでも同様に、プロンプトを入力することで画像を生成できます。
使い方はWindows搭載のパソコンやスマートフォンアプリ、ブラウザーで大きな違いはなく、簡単に使用できます。
Copilotの画像生成AIツールを活用する場合
Copilotの画像生成AIツールでは、一度に四つの異なる画像を生成してくれます。
その中からお気に入りのものを選択すると、ブラウザーで「Image Creator」が表示されます。
選択した画像は、共有・ダウンロードすることができます。
また、画像のタイトルを示す部分をクリックすることで、全ての画像をImage Creatorで表示できます。
ここでも先ほどと同様に、選択した画像を共有・ダウンロードでき、上部の入力欄にプロンプトを入力すると画像を生成することが可能です。
画像生成だけを行う場合は、Copilotで「画像を生成してください」といった指示を出さなくても、
Image Creatorから、「部屋で寝ている猫」と簡潔に指示を出すだけで画像を生成できます。
Copilotで生成できる画像の例とプロンプト
Copilotでは、リアリティーのある画像やアニメ・イラスト風の画像、アート風の画像など、さまざまなスタイルの画像を生成できます。
Copilotを活用することで幅広い画風に対応できるようになるため、用途の幅も広がるでしょう。
リアリティーのある画像
Copilotでは、写実的な画像を生成することが可能です。
特に、風景画はリアリティーのある画像にしやすく、プロンプトに「写真のように」や「リアルに」のような言葉を含めると、現実に近い画像を生成できます。
上図は以下のプロンプトで指示をした際に生成された画像です。
「リアリティーのある写実的な画像を生成してください。
- 季節は夏で青空には雲が広がっている
- 木々がある山の中で木の間から空が見える
- 奥の方には滝があり、細い川が手前に向かって流れている」
アニメやイラスト風の画像
リアリティーのある画像だけでなく、アニメやイラストのような画風で画像を生成することも可能です。
完成形をイメージしたプロンプトに「アニメ風」や「イラスト風」と含めるだけで、要求通りの画像を生成させられます。
また、「漫画風」や「絵本風」といったさまざまな画風の指示を理解できるため、柔軟に画像を生成することが可能になります。
上図は「少年が笑いながら走っているアニメ風の画像を生成してください」と指示をした際に生成された画像になります。
アート風の画像
先述したように、Copilotではさまざまな画風を生成できますが、アートのような画風も生成することが可能です。
例えば、「水彩画」や「油絵」「水墨画」といった画風から、「キュビズム」などの絵画技法を取り入れた画像の生成もできます。
イメージした色味や画風をプロンプトに含めることで、人が描いたアートのような画像を生成できるでしょう。
上図は「自然豊かな村の風景画像を水彩画風に生成してください」と指示をした際に生成された画像になります。
ロゴ画像
Copilotでは、ロゴの生成も可能です。
本来であれば、イラストレーターやデザイナーに作成してもらうイラストやウェブサイトなどのロゴをCopilotで生成することで、時短やコストカットも可能になります。
言語にかかわらず文字を入れるとスペルミスや誤字のある画像が生成されることが多く、形も指示通りにいかないことが多いため、その際は何度も生成する必要があるでしょう。
上図は『「Copilot」という文字が入っている六角形のスタイリッシュなロゴ画像を生成してください』と指示をした際に生成された画像になります。
Copilotでイメージ通りに画像生成するコツ
Copilotやその他の生成AIで、イメージ通りに画像を生成するためにはコツが必要です。
コツとしては、英語で細かくイメージを伝えたり、チャット形式で精度を高めたりすることがあげられます。
これらのコツを知ることで、より効率的にイメージ通りの画像を生成できるでしょう。
英語で指示する
Copilotなどの生成AIは日本語に対応していますが、
英語圏の企業が開発しているため英語のプロンプトで指示を出した方が日本語よりも高精度な画像が生成されやすくなります。
なかなかイメージした画像が生成されない場合は、翻訳サイト・サービスを活用して英語のプロンプトで指示を出してみることをおすすめします。
細かくイメージを伝える
Copilotに画像生成をしてもらう際は、人に依頼するときと同様に細かくイメージを伝えることで、想定した画像が完成しやすくなります。
プロンプトは200文字以上といった長文になってもしっかりと理解してくれるため、できるだけ具体的に入力しましょう。
ただし、プロンプトが長過ぎる場合は指示通りに生成されないこともあるため、注意が必要です。
チャット形式で精度を高める
Copilotやその他の生成AIでは、簡単な画像でない限り1回の指示でイメージ通りの画像を生成するのは難しいでしょう。
そのため、1回だけでなく何度もチャット形式で指示を出し、画像の精度を高めていくことが大切です。
指示していくことで、生成AIが画像を修正していき、イメージに近い画像を生成できるようになります。
例えば、知的な女性がカフェでパソコンを操作している画像をイメージしているときに、
「パソコンを操作している女性」だけでは要素があいまいで、何度も同じプロンプトで生成しようとしても理想の画像に近づけるのは難しいです。
そこで、「眼鏡をかけている女性に修正してください」や「カフェでノートパソコンを操作しているように修正してください」といったように、
チャット形式でプロンプトを入力していく方が完成形のイメージに近づけられます。
このように、生成AIはチャットの内容を記憶して回答を出力できるため、この性質を利用して画像の精度を高めましょう。
イメージと違うときは、より詳細にプロンプトを作成する
Copilotで生成した画像が完成形のイメージと違う場合は、完成形のイメージが伝わるようより詳細にプロンプトに文言を追加しましょう。
例えば、「パソコンを操作している男性」の画像を生成した際に、完成のイメージは日本人男性だったものの、出力されたのは外国人男性の画像であるといったことがあります。
その場合は、「パソコンを操作している日本人男性」のように文言を追加し、完成形に近づくよう細かくCopilotに指示する必要があります。
上記の例では、「カフェでノートパソコンを操作している黒縁の眼鏡をかけた20代の日本人男性」のように詳細に入力することで、より精密な画像を生成してくれるでしょう。
Copilotにプロンプトを考えてもらう
人がプロンプトを考えるのではなく、Copilotにプロンプトを考えてもらう方法もあります。
具体的には、Copilotの入力欄で完成形のイメージと近い写真を参考画像として追加し、
「この写真のような画像をCopilotに生成してもらうためのプロンプトを教えてください」といったプロンプトを入力してみます。
そこで得た回答のプロンプトを、そのままCopilotに提供することで、参考画像に似た画像を生成できるでしょう。
参考にする画像の著作権に注意が必要ですが、プロンプトを考えたり、複数回の質問で精度を高めたりするのが手間である場合は有効な方法といえます。
ただし、この方法では必ずしも似たような画像が生成されるとは限りません。
生成できない場合は、参考画像と生成された画像の違いを確認して、プロンプトに指示を追加したり、文言を変更したりして再度試してみるとよいでしょう。
まとめ
この記事では、Copilot(コパイロット)で画像生成を行う方法やコツをご紹介しました。
Copilotは無料で画像を生成できますが、枚数が多い場合や業務で使う場合は有料版を利用するのがおすすめです。
無料でもWindows搭載パソコン・スマートフォンアプリ・ブラウザー・Image Creatorの四つの方法で生成を行えて、端末や場所を選ばずにCopilotを利用できます。
リアリティーのある画像やアニメ・イラスト風、アート風の画像など、幅広い画風の画像が生成でき、場面によって求められる画風での画像生成にも活用できるでしょう。
画像を生成する際は、イメージする画像の詳細を示したプロンプトを作成し、チャット形式で画像の精度を高めていくことが大切です。
Copilotにプロンプトを考えてもらうことも可能なため、イメージ通りの画像を作るためのさまざまな工夫を施して、業務などでぜひ活用してみてください。
SB C&Sについて
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