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Officeのプロダクトキーの確認方法をコマンド プロンプトなどを用いて紹介

「Officeのプロダクトキーを確認したいけど、やり方がわからない」「コマンドプロンプトで調べられると聞いたけれど、難しそう…」と考えている方も多いのではないでしょうか。
Officeを再インストールするときなど、プロダクトキーの確認が必要になる場面は意外と多くあります。しかし、プロダクトキーをメモしていなかったり、どこから確認できるのかがわからなかったりと、いざというときに焦ってしまうケースも少なくありません。
この記事では、「今すぐプロダクトキーを確認したい」と考えている方に向けて、OfficeのプロダクトキーをWindowsのコマンド プロンプトやWindows PowerShell、購入時のカードやメールを使って確認する方法をはじめ、キーを紛失してしまって確認できないときの復元方法や、キーの入力方法まで詳しくご紹介します。
なお、本記事の手順ではすべてWindows 11 バージョン 24H2のパソコンを用いて実施しています。Windows 10やWindows以外のOSを使用している場合は、手順が異なる場合があります。
2025年10月14日には、Office 2016、2019と併せて、Windows 10のサポートが終了するため、サポート期間内にWindows 11への移行を進めましょう。
SB C&Sでは、Windows 11の導入・移行支援を行っています。「自社に合った移行方法がわからない」「移行作業を行うリソースが足りない」といった場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
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Officeのプロダクトキーとは
Officeのプロダクトキーは、Officeの購入時に付属するコードで、以下のように25桁の英数字で構成されています。
XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX ![]() |
Microsoft WordやExcelなどOffice製品を使用する際は、このプロダクトキーを使って有効化し、Officeを再インストールするときなどにも使用するため、紛失・盗難されないよう慎重に管理することが大切です。
Windows 11でOfficeのプロダクトキーを確認する方法

上記のように、Officeのプロダクトキーは一度使用したら終わりではなく、Officeの再インストール時などにも使用するため、購入時から時間が経過した場合、「どこにキーを保管していたか忘れてしまった」「キーをなくしてしまった」という状況になる方も多いでしょう。
Officeのプロダクトキーは、Windows 11のコマンド プロンプトやWindows PowerShell、Office購入時のカードやメール、レジストリ エディターなどから確認できます。具体的な手順は、次の通りです。
コマンド プロンプトで確認する
Windowsのコマンド プロンプトで専用のコマンドを入力することで、プロダクトキーを確認できます。
コマンドを入力するため複雑な作業のように見えますが、以下でご紹介するコマンドをコピー&ペーストで貼り付けることで、初心者の方でも簡単に確認できます。具体的な手順は、次の通りです。
1. タスクバーの検索ボックスに「コマンド プロンプト」または「cmd」と入力し、コマンド プロンプトを検索する
2. 「管理者として実行」をクリックしてコマンド プロンプトを起動する
3. 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押して実行する
wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey
4. 表示されるプロダクトキー(25桁の英数字)を確認する
上記の手順は管理者としてコマンド プロンプトを起動しないと正常に動作しないため、必ず「管理者として実行」で起動してください。
なお、PowerShellでも同様のコマンドでプロダクトキーを確認できます。
カードや購入時のメールから確認する
Officeを購入したときのカードや購入時に届くメールにもプロダクトキーは記載されています。購入時に使用したカードやメールが手元にある場合は、最も素早く確認できるでしょう。
カード版を購入した場合
カード版のOfficeを購入した場合は、通常カードの裏面にプロダクトキーが記載されています。なお、カード本体をなくしてしまった場合も、購入先によっては専用のライブラリなどから確認できるようになっていることがあります。
例えば、Amazonでカード版のOffice Home & Business 2024を購入した場合は、プロダクトキーはカード以外にも、Amazonのダウンロードライブラリからいつでも確認できます。
ダウンロード版を購入した場合
ダウンロード版のOfficeを購入した場合は、購入時に配信されたメールにプロダクトキーが記載されています。
「Microsoft Office」「プロダクトキー」「Product Key」などのキーワードでメールを検索すると見つけやすいでしょう。また、迷惑メールなど別のフォルダに振り分けられていないかも確認しましょう。
レジストリ エディターで確認する
レジストリ エディターを用いることで、プロダクトキーを確認できます。なお、レジストリ エディターを操作することでシステムに影響を与えることがあるため、以下の手順を行う際は管理者へ依頼するか、自己責任のもと慎重に行ってください。
1. タスクバーの検索ボックスに「レジストリ エディター」または「regedit」と入力し、レジストリ エディターを検索する
2. 「管理者として実行」をクリックする
3. レジストリ エディターが起動したら、「コンピューター」の後に以下のパスを入力する
\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SoftwareProtectionPlatform
4. 「BackupProductKeyDefault」に記載されているプロダクトキーを確認する
なお、コピー&ペーストでキーを貼り付けたい場合は、以降の手順を続けてください。
5. 「BackupProductKeyDefault」を右クリックし、「修正」をクリックする
6. 「値のデータ」に表示されているプロダクトキーをコピーする
Officeのプロダクトキーを紛失して確認できないときの解決策
ここまで、Officeのプロダクトキーを確認する方法をご紹介しました。「プロダクトキーが書かれたメールを削除してしまった」などが原因で、プロダクトキーを紛失してしまうこともあるでしょう。Officeのプロダクトキーを紛失し、確認できないときの解決策は、以下の通りです。
Microsoftアカウントから確認する
ライセンス認証を通してMicrosoftアカウントにOfficeがひもづいている場合は、Microsoftアカウントの購入履歴からプロダクトキーを確認できます。
1. 「https://account.microsoft.com/」にアクセスし、「サインイン」をクリックする
2. ログイン情報を入力して、Microsoftアカウントのマイページへログインする
3. 「サブスクリプション」をクリックする
引用:Microsoftアカウント
4. 「購入済みの製品」から該当のOfficeを選択し、プロダクトキーを確認する
「購入済みの製品」の中にOfficeがなかったり、「購入済みの製品」の項目自体が表示されなかったりする場合は、現在ログインしているMicrosoftアカウントにひもづくOfficeはないため、別のMicrosoftアカウントにひもづいているか、ライセンス認証ができていない可能性があります。
Officeプロバイダーに問い合わせる
Officeのプロバイダーにプロダクトキーの再発行を依頼する方法も挙げられます。
サポートとは電話やチャットでやり取りすることになるため、あらかじめ購入日や注文番号、購入時の領収書などを用意しておくと、スムーズに進められます。
1. Microsoftのサポートページ(https://support.microsoft.com/ja-jp)にアクセスする
2. 「お問い合わせ」をクリックする
引用:Microsoft サポート
3. 「サインイン」からMicrosoftアカウントにログインする
引用:Microsoft サポート
4. 「Office」をクリックする
引用:Microsoft サポート
5. 「一般法人向けサポートを受ける」をクリックする
引用:Microsoft サポート
6. 画面の案内に従い、問い合わせを進める
Officeプロダクトキーの入力方法

ここまで、Officeのプロダクトキーの確認方法や、紛失したときの解決策をご紹介しました。新しく購入したOfficeを利用する場合や、Officeを再インストールする場合などでプロダクトキーを入力する方法は、以下の通りです。
インストール時に入力する方法
1. Officeのセットアップページ(https://www.office.com/setup)へアクセスする
2. Microsoftアカウントにログインする
3. プロダクトキーの入力画面が表示されたら、プロダクトキーをハイフンなしで入力する(プロダクトキーの入力画面が表示されない場合は、自動的に入力されています)
4. 画面の指示に従ってセットアップを完了する
なお、再インストール時などすでにプロダクトキーが引き換えられている場合は、「このプロダクト キーは既に使用されています」と表示されます。
この場合は、Microsoftアカウントにログインのうえ、Officeのインストールページ(https://account.microsoft.com/services/office/install)へアクセスする
参照:Office のプロダクト キーを入力する場所|Microsoft
各ソフトウエアの起動時に入力する方法
Officeのインストール後、ソフトウエア起動時にプロダクトキーの入力が求められることがあります。
- 1. Word、Excelなどのソフトウエアを起動する
- 2. 「製品のアクティベート」画面が表示された場合、プロダクトキーを入力する
- 3. 認証完了を待つ
Officeのプロダクトキーが認証されないときに考えられる原因と解決策
ここまで、Officeのプロダクトキーの入力方法をご紹介しました。Officeのプロダクトキーがうまく認証されないときには、以下のような原因が考えられます。
● プロダクトキーの入力内容が誤っている
● 購入したOfficeとは異なるバージョンのOfficeをインストールしようとしている
● すでにほかのPCで使用済みのプロダクトキーを入力している
プロダクトキーが認証されない場合は、まずは入力した文字列が合っているか、購入したバージョンとインストールしようとしているOfficeのバージョンが合っているかを確かめ、ほかのPCですでにプロダクトキーが使われていないかを確認しましょう。
ほかにも、OfficeとひもづいているMicrosoftアカウントが間違っていたり、Officeのコピーが誤ってインストールされていたりすることも原因として挙げられます。詳しくは、以下のMicrosoftのページもご確認ください。
参照:Office のライセンスのない製品というエラーとアクティブ化のエラー|Microsoft
買い切り版のOfficeはサポート期限に注意
ここまで、Officeのプロダクトキーの確認方法や入力方法、キーが認証されないときに考えられる原因などをご紹介しました。
Officeは買い切り版として提供されているため、一度購入費を支払えば長期的にWordやExcelなどを使用できるため、コストを抑えるうえで役立ちますが、バージョンごとにサポート期限があります。
例えば、2025年6月時点では以下の4つのバージョンがサポートされていますが、Office 2016、Office 2019は2025年10月14日で、現在行われている延長サポートが終了し、2026年にはOffice 2021のサポートが終了します。
● Office 2016(2025年10月14日延長サポート終了)
● Office 2019(2025年10月14日延長サポート終了)
● Office 2021(2026年10月13日サポート終了)
● Office 2024(2029年10月9日サポート終了)
参照:ご存じですか? Office にはサポート期限があります|Microsoft
サポート終了後のOfficeを使い続けると、ソフトウエアの脆弱性を狙った不正アクセスやウイルス感染といったサイバー攻撃により、情報漏えいを起こすリスクがあるため、最新版のOfficeがリリースされた際は、サポート期間内に買い替えることが大切です。
Microsoft 365の利用もおすすめ
上記では、Officeはバージョンごとにサポート期限があるため、定期的に買い替えることが重要であることを述べましたが、このように買い切り版のOfficeを買い替え続ける場合、都度インストールやプロダクトキーの入力作業が必要になります。また、サポート期限を確認しておらず、知らない間にサポートが終了しているケースも懸念されます。
常に最新バージョンのOffice製品を安全に使い続けたい場合は、サブスクリプション型のOfficeであるMicrosoft 365の使用もおすすめです。
Microsoft 365は、クラウドベースでOffice製品を使用できるサービスで、Officeに含まれているWord、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote以外にも、Teams、OneDriveをはじめ業務に役立つソフトウエアを豊富に利用可能です。
法人向けのMicrosoft 365は、「Microsoft 365 Business Basic」「Microsoft 365 Business Standard」「Microsoft 365 Apps for business」と細かくプランも分かれているため、自社に合ったプランを選べます。
また、Microsoft 365には、Microsoft 365 Copilot Chatという法人向けのAI機能も搭載されており、AIアシスタントであるMicrosoft Copilotを法人利用に適した安全な環境で使用できます。
Copilotは、別途法人向けのプラン(Microsoft 365 Copilot)に契約することで、WordなどのOffice製品との連携も可能なため、AIを活用した業務効率化も実現できるでしょう。
Copilotについて詳しくご紹介している記事もあるため、機能などを詳しく知りたい方はぜひ併せてご覧ください。
まとめ
この記事では、「今すぐプロダクトキーを確認したい」と考えている方に向けて、OfficeのプロダクトキーをWindowsのコマンド プロンプトやWindows PowerShell、購入時のカードやメールを使って確認する方法をはじめ、キーを紛失してしまって確認できないときの復元方法や、キーの入力方法まで詳しくご紹介しました。
プロダクトキーは、基本的にキーが書かれたカードやメールに記載されていますが、万が一紛失してしまった際も、コマンド プロンプトやMicrosoftアカウントから確認できます。
なお、Officeを使用し続ける際は、サポート期限に注意しながら、定期的に最新バージョンの製品に買い替えることが大切です。
Microsoftでは、サブスクリプション型のOfficeとしてMicrosoft 365も提供しているため、より豊富なOffice製品を社内で活用したい方や、常に最新版のOffice製品を使用したい方は、Microsoft 365の利用もご検討ください。
また、2025年10月14日には、Office 2016、2019と併せて、Windows 10のサポートが終了するため、サポート期間内にWindows 11への移行を進めましょう。
SB C&Sでは、Windows 11の導入・移行支援を行っています。「自社に合った移行方法がわからない」「移行作業を行うリソースが足りない」といった場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

SB C&Sについて
SB C&S株式会社は、ソフトバンクグループの原点であるIT流通ビジネスを受け継ぐとともに、市場環境の変化を迅速にとらえ、新たなビジネスモデルを生み出しています。
法人向けには、国内最大規模の販売ネットワークを通じ、クラウドやAIを含めた先進のテクノロジーを活用したプロダクト・ソリューションを提供しています。
コンシューマ向けには、独自の企画・開発力を生かし、ソフトウエアやモバイルアクセサリーから、IoTプロダクト・サービスへと商品ラインアップを拡充しています。
