脱VPNはなぜ進まないのか 〜ゼロトラスト移行への道〜
ゼロトラスト移行に伴う構成の変化と、移行期間に見落とされがちなポイントを整理
VPNの見直しに伴い、VPNに依存しないアクセス環境として、ゼロトラストへの移行、いわゆる「脱VPN」の流れが広がっています。
一方で、実際の現場では単純な切り替えとして進まないケースも多く、移行の過程においてさまざまな課題が顕在化しています。
本ページでは、オンデマンド配信しているセミナーのポイントをダイジェストでご紹介します。
移行における課題を4つのポイントで整理します。
VPNの問題点
近年のランサムウェア被害において、侵入経路として指摘されるケースが多いのがVPNです。
パッチ未適用の脆弱性や認証情報の悪用など、対策を前提とした構造が前提となっています。
重要なのは、VPNそのものではなく、入口の考え方が変化している点です。

ゼロトラスト移行における課題
ゼロトラストへの移行は進んでいるものの、既存環境や業務影響を考慮すると、段階的な移行が必要になります。
そのため、単純な置き換えではなく、移行を前提とした設計が求められます。

ZTNAとVPNの違い
VPNはネットワーク単位、ZTNAはアプリケーション単位でアクセスを制御します。
この違いにより、接続範囲や制御の考え方が大きく異なります。
「同じことができるか」という問いでは整理できない点が重要です。

移行には時間がかかる=リスクは継続する
移行期間中はVPNとZTNAが並行して存在します。
特に、DMZで外部公開された接続ポイントが維持されるため、
インターネットから到達可能な状態が継続し、攻撃対象となり得る前提が続きます。
つまり、移行に時間がかかるほど、リスクは継続します。

では、どう進めるべきか
ゼロトラストへの移行は、「VPNをやめること」そのものが目的ではありません。
重要なのは、アクセスの前提を見直しながら、段階的にリスクを下げていくことです。
- すべてを一度に置き換えようとしない
- アプリケーション単位でアクセスを整理する
- 既並行運用が避けられない期間においても、リスクを最小化する設計とする
並行運用そのものが問題なのではなく、
「外部公開された接続ポイントが攻撃対象として残り続ける状態」がリスクとなります。
本セミナーでは、この考え方をベースに、どこから着手すべきかを解説しています。