SB C&SWindowsマイグレーション相談センター

皆さん、こんにちは。Windows Autopilotの設定手順をシリーズ連載としてお届けします。
第3回は、「アプリケーション追加編」です。今回は、Windows Autopilotを使用してセットアップしたデバイスにインストールさせるアプリケーションの追加方法について紹介していきます。
過去の内容については以下のブログをご参照ください。
  第1回 Autopilot設定編 前編
  第2回 Autopilot設定編 後編

アプリケーション追加について

Microsoft Intuneを使用することで、Windows Autopilotでセットアップしたデバイスに対してアプリケーションを割り当てることができます。
Microsoft Intuneではストアアプリ、基幹業務アプリ、Win32アプリなど様々なアプリの展開に対応しています。
対応アプリの一覧については、以下の表およびMicrosoftの公式ドキュメントをご参照ください。
 ⇒Microsoft Intuneにアプリを追加する

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今回は、Microsoft 365アプリとWindows アプリ(Win32)の追加を行います。

ファイル形式の変更

Microsoft IntuneでWindows アプリ(Win32アプリ)を配信したい場合、インストールファイルをIntunewin形式に変換する必要があります。
この形式に変換するには、Microsoftが提供するWin32コンテンツ準備ツールを使用します。
Win32コンテンツ準備ツールはこちらからダウンロードしてください。
 ⇒Microsoft Win32 コンテンツ準備ツール
今回は、Google Chromeのアプリケーションを追加します。事前にMSI形式のGoogle Chromeのインストーラーをダウンロードしておいてください。
※今回は、基幹業務アプリ(MSI形式)をWin32アプリとして配布します。

1. Microsoft Win32 コンテンツ準備ツールをダウンロードします。
 [IntuneWinAppUtil.exe]をクリックします。

27-image02.png

2. [Download raw file]をクリックし、ファイルをダウンロードします。

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3. PowerShellを起動し、ダウンロードしたMicrosoft Win32 コンテンツ準備ツールを実行します。

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4. フォルダや対象ファイルの指定を行います。

  • Please specify the source folder:アプリファイルがあるフォルダを指定
  • Please specify the setup file:対象のセットアップするファイルを指定
  • Please specify the output folder:ファイルの出力先を指定
  • Do you to specify catalog folder:カタログフォルダの指定有無を決定

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5. ファイルの出力が開始されます。しばらく待機すると[INFO Done!!]と表示されファイルの出力が完了されてことが確認できます。

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6. Please specify the output folderで指定したフォルダに、Intunewin形式のGoogle Chromeファイルが保存されていることを確認します。

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アプリケーション追加(Win32アプリ)

Intunewin形式のファイル準備が完了したため、Microsoft Intune管理センターからGoogle Chromeを追加します。

1. Microsoft Intune管理センターにアクセスします。

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2. 左ペインから[アプリ]-[すべてのアプリ]の順に移動します。[追加]をクリックします。

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3. アプリの種類を選択します。[Windows アプリ(Win32)]を選択します。[選択]をクリックします。

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4. [アプリ パッケージ ファイルの選択]をクリックします。先ほど準備したIntunewin形式のファイルを選択し、[OK]をクリックします。

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5. [発行元]に任意の名前を入力し、[次へ]をクリックします。

27-image12.png

6. アプリのインストール コマンド/アンインストール コマンドを指定し、[次へ]をクリックします。
今回は事前にインストール コマンド/アンインストール コマンドが入力されています。

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7. このアプリケーションをインストールする、デバイスの要件を指定します。[オペレーション システムのアーキテクチャ]と[最低限のオペレーション システム]に任意の値を選択し、[次へ]をクリックします。

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8. アプリを検出するための規則を構成します。規則の形式にて[検出規則を手動で構成する]を選択し、[追加]をクリックします。
検出規則にて、以下の設定をし、[OK]をクリックします。
  • 規則の種類:MSI
  • MSI 製品コード:デフォルトのまま
  • MSI 製品のバージョンの確認:いいえ

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9. 規則が設定されていることを確認し、[次へ]をクリックします。

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10. 依存関係は設定せずに[次へ]をクリックします。

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11. アプリの置き換えも設定せずに、[次へ]をクリックします。

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12. アプリに割り当てるグループを追加します。[グループの追加]をクリックします。

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13. Autopilot設定編で作成したグループにチェックを入れ、[選択]をクリックします。

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14. グループが追加されたことを確認し、[次へ]をクリックします。

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15. 設定した内容を確認し、[作成]をクリックします。

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16. Google Chromeが追加されたことを確認します。

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アプリケーション追加(Microsoft 365)

続いて、Microsoft 365アプリを追加していきます。


1. 左ペインから[アプリ]-[すべてのアプリ]の順に移動します。[追加]をクリックします。

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2. アプリの種類を選択します。[Microsoft 365 アプリ Windows 10 以降]を選択します。[選択]をクリックします。

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3. アプリ スイートの情報はデフォルトのまま[次へ]をクリックします。

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4. アプリ スイートの構成設定をします。今回は、以下の構成をします。
既定のファイル形式:Office Open XML 形式

※Office Open XMLはMicrosoftが開発した形式になります。現在は、Office Open XML形式が一般的に使用されています。
  Microsoftアプリの拡張子は以下の通りになります。

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5. アプリに割り当てるグループを追加します。[グループの追加]をクリックします。

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6. Autopilot設定編で作成したグループにチェックを入れ、[選択]をクリックします。

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7. グループが追加されたことを確認し、[次へ]をクリックします。

27-image30.png

8. 設定した内容を確認し、[作成]をクリックします。

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9. Microsoft 365アプリが追加されたことを確認します。

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まとめ

今回は「アプリケーション追加編」と題して、設定手順を紹介しました。アプリケーションの追加を行うことで、Autopilotによるデバイスの初期設定と同時にアプリケーションを自動的にインストールできます。
ユーザーはデバイスを受け取り、ログインすることで、すぐに業務環境が整ったWindowsを利用できるかと思います。
次回は、デバイスに設定する構成やアプリのアクセス制限について紹介します。

また、Windouwsマイグレーション相談センターでは本手順の動画バージョンも公開しております。こちらも併せて確認ください。
是非ゼロタッチ展開の参考になりましたら幸いです。
https://www.youtube.com/watch?v=JwRcwXRUsoQ

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