Cisco無線APにおける管理モデルとライセンスの整理
Ciscoの無線アクセスポイントの管理方法とライセンスモデルが、Wi-Fi 7 世代より変わりました。
これまでの考え方
Cisco無線LANは、管理方式ごとに構成が分かれていました。
- オンプレ管理(Catalyst)
- クラウド管理(Meraki)
それぞれで、
- ハードウェア
- ソフトウェア
- ライセンス
が異なっており、
👉 購入時点で管理方式を決める必要がありました
今後の考え方(Wi-Fi 7以降)
Wi-Fi 7世代では、この前考え方がUpdateされています。
- ハードウェアは共通(CW917xシリーズ)
- 初期ソフトウェアも共通
- 管理方式はセットアップ時に選択可能
👉 AP購入時点では管理方式は確定しません
👉 導入時の環境に応じて管理方式を選択する構造です
管理モデルの整理
現在のCisco無線は、以下の3つの管理形態で整理できます。
■ クラウド管理
- Meraki Dashboardで管理します
- GUIベースでの運用が可能です
- 拠点展開やリモート環境との親和性が高い構成です
■ オンプレ管理
- Catalyst 9800で管理します
- 高度な無線機能を利用可能です
- クラウド接続が制約となる環境でも運用可能です
■ ハイブリッド
- オンプレとクラウドを併用する構成です
- Catalyst環境を維持しながらクラウドとの連携が可能です
- 将来的な構成変更を前提とした運用が可能です
ライセンスモデルの整理
従来は管理方式ごとにライセンス体系が分かれていました。
- Catalyst:DNAライセンス(オンプレ前提)
- Meraki:サブスクリプション(クラウド前提)
👉 以下の図の通り、従来は分かれていたハード・管理・ライセンスが、統一された構造に整理されています
👉 このように、従来は個別に扱っていた要素が共通の前提で整理されています
統一されたライセンスの考え方
Wi-Fi 7以降は、以下のように整理されています。
- ハードウェアの統一
- 製品型番の統一
- ライセンスの統一(LIC-CW系)
👉 管理方式に依存しないライセンス構造に変更されています
運用パターン
ライセンスは共通化されていますが、運用形態としては以下が存在します。
- オンプレ管理(Catalyst 9800)
- クラウド管理(Meraki / Co-Term)
- クラウド管理(Meraki / サブスクリプション)
👉 いずれの運用でも同一ライセンス体系で整理可能です
👉 管理方式を変更した場合でも、ライセンスは継続して利用可能です
セットアップ時の挙動(参考)
Wi-Fi 7 APは、購入時ではなく
初期セットアップ(Day0)時の動作によって管理方式が決まります。
APは起動後、
- Merakiクラウドへの到達性
- ダッシュボードでのClaim状況
- WLCの到達可否
などをもとに、
- Meraki(クラウド)へ参加するか
- WLC(オンプレ)へ参加するか
を判断します。
👉 この動作は以下のようなフローで実現されています
👉 同一ハードウェアが環境に応じて役割を切り替える構造です
👉 事前に管理方式を固定する必要がない設計となっています
選定時の整理ポイント
Cisco無線APの選定においては、以下の観点を整理する必要があります。
① 管理方式の前提
- クラウド前提の運用とするか
- オンプレを継続するか
- 両者の併用を想定するか
② ライセンス運用
- Co-Term / サブスクリプションの選択
- 既存ライセンスとの整合性
③ 将来の構成変更
- クラウド移行の有無
- 段階的な移行を前提とするか
まとめ
Wi-Fi 7以降のCisco無線は、管理方式とライセンスが分離され、従来とは異なる新しいUnifiedモデルが登場しています。
👉 管理方式を購入時に固定する必要がない構造に変わっています
👉 運用変更を前提に設計された無線インフラです
参考リンク
Wi-Fi 7 対応製品はこちら
https://licensecounter.jp/cisco/product/meraki/mr.html
Wi-Fi 7 を最大限活かすために知っておきたいポイント
https://licensecounter.jp/cisco/solution/wi-fi7.html
Wi-Fi 7 よくある3つの「勘違い」
https://licensecounter.jp/cisco/lp/wifi7-power.html