VMware SD-WAN (旧 SD-WAN by Velocloud)
クラウドからコントロールする VMware による 次世代型 SD-WAN ソリューション
- 旧ブランド SDDC
重要なお知らせ
本ページに掲載されている情報は Broadcom 買収完了前の内容となります。
製品概要
VMware SD-WAN (旧 SD-WAN by Velocloud) とは
クラウド活用の進展に伴い、多くの企業が WAN 環境の見直しを迫られるなか、WAN の運用を最適化する SD-WAN に注目が集まっています。
VMware SD-WAN は、あらゆるタイプの WAN 回線を仮想的に統合することで、各拠点からクラウド サービス、プライベート データセンター、SaaS ベースのエンタープライズ アプリケーションへのアクセスを最適化。また、ポリシーに基づいてネットワーク全体のアプリケーションのパフォーマンスを管理、可視化、制御する機能や、完全に自動化された展開機能、ワンクリックのビジネス ポリシーとサービスの導入、クラウドベースのサービスとしてのネットワークの構築により、WAN を大幅に簡素化します。
これにより、ハイブリッド WAN ならではの優れたコスト効率と柔軟性を発揮しながら、クラウドベースのサービス展開を高速化し、同時にメンテナンスの手間を大幅に軽減します。
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スケーラブルでセキュアなクラウドネットワークの構築
VMware SD-WAN は、独自の展開モデルを使用して一元的な管理と監視を行うオーケストレーション ツールを提供。全体のアプリケーション パフォーマンス、可視性、SaaS アクセス、ならびに通信制御を大幅に改善することで、拡張性に優れたオンデマンドのネットワーク サービスを実現するほか、クラウドから自動的にプロビジョニングできるインテリジェントな Edge 端末により、堅牢なセキュリティ環境の維持と最適化された接続環境の提供を可能にします。
導入メリット
VMware だからこそ提供可能な WAN 回線の仮想化
- クラウドサービスへの
アクセスの最適化 - 異なるキャリア回線を束ねて利用できるほか、3,000種類以上のアプリケーションを識別し、アプリ単位での経路選択、帯域制御が可能です。
- 優れたスケーラビリティーと
導⼊の簡素化 - ソフトウェアベースのソリューションにより、クラウド サービスへのアクセスの追加、拠点やリモートオフィスの新設などのニーズにも迅速に対応します。
- ネットワークの通信情報を
可視化 - 豊富な統計情報と分析により、ネットワークを可視化。グラフィカルな管理画面で通信品質やネットワークの状況を確認できます。
- GUI による WAN 環境の
一元管理 - データセンターや各拠点に設置された Edge 端末や WAN の接続状況をクラウドから一元管理できます。
こんな課題に VMware SD-WAN が効果的
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主な機能
どう"つなぐ"ではなく、どこと"つなぐ"を実現する
従来の WAN ソリューションは、プライベートデータセンターのアプリケーションに最適化されたアーキテクチャーを採用しているため、クラウドコンピューティング、SaaS、仮想化環境をシームレスに統合することが非常に困難です。VMware SD-WAN は、ポリシーベースのネットワークを提供し、全体のアプリケーションパフォーマンス、可視性、 SaaS アクセス、ならびに通信制御を大幅に改善します。最適な SD-WAN のテクノロジーを提供する主な機能をご紹介します。
ネットワークの仮想化
SD-WANをネットワーク オーバーレイとして使用し、下位の物理層やトランスポート層から切り離してアプリケーション トラフィックを伝送。トランスポートに依存しないオーバーレイを実現することで、アプリケーションの高可用性や優れたパフォーマンス、リソースの使用率向上、ネットワークの簡素化を可能にします。
Dynamic Multi-Path Optimization(DMPO)
専用線(MPLS)、インターネット回線、4G/LTE 回線など複数の異なる WAN 回線を仮想的な 1 本の WAN 回線として 同時に利用できます。リアルタイムでの回線品質の監視、WAN アグリゲーションとパケット単位のリンク・ステアリングの提供、Edge 端末間の回線品質の補填など、回線品質を維持しつつ、低価格、広帯域な回線利用を可能にします。
PPPoE 接続対応ゼロタッチプロビジョニング
IT 管理者がその場にいなくても、新しい Edge 端末をネットワークに接続するだけで、IT 管理者があらかじめ用意した設定ファイルが自動的に端末にインストールされるため、SD-WANソリューションを迅速に導入・展開が可能です。
ワンクリック VPN
Edge 端末を設置した拠点間や、データセンターHubを経由した VPN 環境を IPSec の設定などを行うことなくワンクリックで構築できます。既存データセンターとの IPsec 接続も、GUI から構築可能です。
インターネット (ローカル) ブレイクアウト
Office 365などの特定のアプリケーションについて、WANではなくインターネット回線を利用することで、トラフィックの集中を分散させます。
WAN経路の制御
3,000以上のアプリケーションを自動的に識別する VeloCloud DPI(Deep Packet Inspection)により、アプリケーション単位で設定したポリシーに従った通信経路の制御が可能です。
豊富な統計情報と分析
各拠点に設置された Edge 端末で収集されたデータが、単⼀の管理画⾯でグラフィカルに可視化され、ビジネスレベルで状況を把握できます。
機能や詳細については SB C&S のエキスパートによる技術ブログもご覧ください。
コンポーネント
VMware SD-WAN を構成する3つのコンポーネント
VMware SD-WAN Orchestrator
クラウド ネットワークを介したデータ フローのオーケストレーションに加えて、企業全体にわたるインストール、設定、監視の一元管理ができるマルチテナント ソリューションです。ワンクリックで、ブランチ、クラウド、企業のデータセンターに仮想サービスをプロビジョニングできます。
VMware SD-WAN Gateways
マルチテナント ゲートウェイの分散ネットワークが組み込まれており、クラウドのネットワーク サービスを提供する機能とともに、すべてのアプリケーション、ブランチ、データセンターへの最適化されたデータ パスが提供されます。
VMware SD-WAN Edge
完全に自動化されたエンタープライズクラスのソフトウェアにより、複数の回線を束ねて仮想的な回線として使用し、クラウド上のアプリケーションへの安全で最適化された接続の提供や回線のサービス品質(QoS)を確保します。
Virtual Edge
VMware SD-WAN Edge は仮想化して運用することができるので、他の VM と同様にクラウド上で統合管理することができます。
製品ラインナップ
VMware SD-WAN Edge
* 2019年5月時点のラインナップ
Edge510 | Edge520 | Edge520v*1 | Edge540 | Edge840 | Edge2000 | |
---|---|---|---|---|---|---|
最大スループット | 200Mbps | 200Mbps | 200Mbps | 1Gbps | 4Gbps | 10Gbps |
最大トンネルスケール | 25 | 50 | 50 | 100 | 400 | 4000 |
WAN/LAN ポート数 | 4 port GE | 2 port GE 2 port SFP |
2 port GE 2 port SFP |
2 port GE 2 port SFP |
6 port GE 2 port SFP+ |
6 port GE 2 port SFP+ |
固定イーサネットスイッチポート数 | - | 8 port GE | 8 port GE | 8 port GE | - | - |
USBポート数(3G/4G/LTE) | 2-USB2.0 | 2-USB2.0 2-USB3.0 |
2-USB2.0 2-USB3.0 |
2-USB2.0 2-USB3.0 |
2-USB2.0 | 2-USB2.0 2-USB3.0 |
*1 ネットワーク機能仮想化 (NFV)搭載モデル
VMware SD-WAN Virtual Edge
* 2019年5月時点のラインナップ
2-vCPU | 4-vCPU | 8-vCPU | 10-vCPU | |
---|---|---|---|---|
最大パフォーマンス | 250Mbps | 1Gbps | 4Gbps | 4Gbps |
最大トンネルスケール(Ver 3.2.1) | 50 | 400 | 800 | 2000 |
最小メモリ | 4GB | 8GB | 8GB | 8GB |
最小ストレージ | 8GB | 8GB | 8GB | 8GB |
サポートするハイパーバイザー | ESXi 6.0、6.5U1、6.7U1、KVM Ubuntu 14.04 LTS or 16.04 | |||
サポートするパブリッククラウド | AWS、Microsoft Azure |