BYADとは?BYODとの違いや導入を成功させるため注意点について徹底解説!


文部科学省が主導するGIGAスクール構想により、子どもたちに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現に向けて、学校教育に1人1台、学習用のICT端末が整備されています。この端末の整備・運用方法として、学校が指定する端末を各家庭で購入して使用する「BYAD(ビーワイエーディ)」と児童生徒が自分の所有する私物端末を使用する「BYOD(ビーワイオーディ)」の選択肢があります。
今回は、BYADとは何か、BYODとの違いやメリットとデメリット、さらに学校教育でBYAD方式による端末導入を進める際のポイントと注意点を解説します。これから導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
BYADとは?BYODとの違いを解説!
まずはBYADの定義と、BYODとの違いを見ていきましょう。
BYADとは?
BYADとは、「Bring Your Assigned Device」の略称で、学校において教育ICT環境を整えるためにパソコンやタブレットなどの端末(デバイス)を導入する際、学校側が指定した端末を児童生徒が購入し、各自持ち込んで授業等に活用する形式です。
BYODとの違い
BYADに似た言葉にBYODがあります。BYODは「Bring Your Own Device」の略称で、児童生徒が自分の所有するパソコンやタブレット端末を学校に持ち込み、使用する形式です。
BYADとBYODの違いは、まず端末が学校指定か私用かという点が挙げられます。また、BYADの場合は学校側が端末を管理し、BYODの場合は個人がそれぞれに管理するという違いもあります。
学校側は、状況に応じてBYADとBYODのどちらが適しているか、慎重に選択する必要があります。
BYADのメリットとデメリット

学校がBYADを採用することのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
メリット
・端末を管理しやすい
先述の通り、BYADはBYODと比べて端末を管理しやすいメリットがあります。特にリモート操作可能なMDMを利用することで、セキュリティ面での安心感が高まります。
MDMとは「モバイル端末管理」と呼ばれる端末の安全性を高めるための管理ツールです。盗難時にはリモートで端末ロックをかけてアクセスを防ぐ機能や、一定回数以上、パスワード入力を間違えると自動で端末内のデータを消去する機能、さらにリモート操作で端末内の保存データをすべて消去できる機能などがあり、情報漏洩の予防に効果的です。
BYODの場合、私物端末に学校側がMDMを導入して管理することは技術的には可能ですが、プライバシー侵害の懸念や学習以外の利用制限といった課題が生じやすい点には注意が必要です。
・児童生徒にとって平等感がある
BYADでは、児童生徒全員が同じパソコンやタブレット端末を使用するため、平等感があります。端末が統一されていることで、機器の違いによる不公平感が生じにくくなります。
・万が一のトラブルにも対応しやすい
児童生徒から端末に関する問い合わせを受けた際、BYADでは端末が統一されているため、問い合わせ内容がパターン化でき、迅速なサポートが可能になります。
一方、BYODの場合は端末機種が多岐にわたるため、操作方法やトラブルが起きた際には、個別に操作方法や問題点を調査して対応する必要があります。例えば、メーカー特有の機能が原因でパソコンの操作に不具合が生じた場合、その機能について個別調査をすることから始めなければなりません。BYAD であれば、全員が同じ端末を使用しているため、比較的迅速に対応できるでしょう。
このように、BYADはBYODと比較して、問い合わせ対応の負荷軽減につながると考えられます。
デメリット
・保護者負担になり購入できる仕組みを整える必要性
BYADでは学校指定のパソコンやタブレット端末を、児童生徒の家庭で購入してもらうことになります。そのため購入費用は保護者負担になります。保護者に理解してもらうための説明や、スムーズな購入へつなげるための仕組みを整える必要性があります。
BYODの場合も、新たに家庭で端末を用意する必要があることもありますが、すでに所有している端末を使用する家庭では費用負担が減るでしょう。
学校教育にBYADで端末導入を進める際のポイント

学校教育にBYADで端末導入を進める際のポイントをご紹介します。
スムーズな購入方法を見つける
先述の通り、BYADでは端末購入は保護者が対応するため、学校側はあらかじめスムーズに購入しやすい仕組みを整えることがポイントです。例えば、保護者向けに説明会を開催するなど利用目的や具体的な利用内容を丁寧に説明することで、保護者が納得して購入していただくことが大切です。
交付金・補助金を活用する
GIGAスクール構想を進めるにあたって1人1台端末の環境整備に補助が行われていますが、 その他、自治体が実施している補助金制度や国の交付金を活用した支援策を利用することで、保護者の端末購入費用を低減できます。
高価で端末購入が難しい家庭への対応
児童生徒の保護者の中には、端末が高価で購入が難しいなどの問い合わせが寄せられることもあるでしょう。その場合も考慮して、あらかじめ分割払いが可能な販売店を案内したり、一時的に学校側が端末を貸し出すなどの対応策を検討することが重要です。
導入サポートも含めたベンダーを利用する
販売店や端末手配を行うベンダーを選ぶ際には、購入後のメンテナンスやサポートなどを受けられる業者を選ぶことをおすすめします。保護者からの問い合わせがあった場合にも、スムーズに対応することができます。
学校教育にBYADで端末導入を進める際の注意点

学校教育にBYADで端末導入を進める際の注意点をご紹介します。
保護者へ丁寧な説明とサポート
端末を導入する際に発生する保護者の費用負担への考慮をはじめ、ICTリテラシーの低い場合にもスムーズに対応できるよう、保護者への丁寧な説明とサポートを意識することが重要です。端末の購入にあたって説明文書の配布、販売店やベンダーによるサポートなど万全の体制を整えましょう。
基準を満たした端末購入
GIGAスクール構想では、端末のOSやスペック基準(※)が定められているため、その基準を満たした端末を導入する必要があります。
※出典:文部科学省「GIGAスクール構想の実現 学習者用コンピュータ最低スペック基準」
セキュリティ対策
端末選定時に特に注意したいのが、セキュリティ対策です。十分に対策が施されているかどうかを確認しましょう。情報漏洩のトラブルを未然に防ぐためにも、徹底することをおすすめします。
まとめ
BYADは、学校教育にパソコンやタブレットなどの端末を導入する際の一つの手段であり、特にMDMの活用による管理性の向上にメリットがあります。
BYADのデメリットとなる保護者の購入負担を軽減し、購入時や導入時のトラブルを未然に予防するためにも、保護者にとって納得感のある説明と購入サポートを行うことで、よりスムーズな導入へとつながるでしょう。
SB C&Sでは、1人1台端末の販売方法としてBYADソリューションをご提供しております。Yahoo!ショッピングを活用した保護者向け端末販売の仕組みを通じて、ECサイト構築から運用、販売まで一括で支援し、教職員の方のご負担軽減に貢献します。
詳細に関しましては、下記サービスページをご覧いただくか、直接弊社までお気軽にお問い合わせください。

