GIGA端末のセキュリティは万全?保護者の不安を解消する学校・家庭でできる対策リストをご紹介!


GIGAスクール構想により、1人1台端末が浸透する中、GIGA端末のセキュリティは万全なのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、GIGA端末の概要からセキュリティに関する考え方、セキュリティ対策の学校と家庭のチェックリストをご紹介します。
GIGA端末とは?
まずはGIGA端末とは何かを解説します。
GIGA端末の概要
GIGA端末とは、文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」に基づき、児童生徒一人ひとりに配布される学習用のパソコンやタブレット端末のことです。
これにより、デジタル教科書や教材を活用しながら、
・情報活用能力の育成
・個別最適な学び
・主体的・対話的で深い学び
を実現することが目的とされています。
第2期におけるGIGA端末の必要スペック
GIGAスクール構想は2019年からの第1期を経て、2024年からは第2期がスタートしています。第2期では、第1期で整備された1人1台端末の更新や、高速大容量のネットワーク整備をさらに強化させ、第1期の問題点へ対応することが想定されています。
第2期における最低スペック基準の主な項目は文部科学省の「GIGAスクール構想の実現学習者用コンピュータ最低スペック基準」に示されています(※1)。
※1 出典:文部科学省「GIGAスクール構想の実現学習者用コンピュータ最低スペック基準」
GIGA端末のセキュリティに関する考え方

学校内外を問わず、児童生徒は端末を利用する機会が増えているため、セキュリティへの配慮がこれまで以上に求められています。校内だけでなく家庭や外出先でも端末を使う場面が広がっていることから、利用する場所やネットワークに左右されず、安全に使える環境づくりが重要です。
GIGA端末のセキュリティは、次の考え方に基づいて進めていくことが大切です。
標準機能+セキュリティ向上
文部科学省(※2)は、OSに備わる標準機能であるマルウェア対策やデータ暗号化などに加え、学校現場に適した追加のセキュリティ対策を組み合わせることが推奨されています。
※2 出典:文部科学省「GIGAスクール構想の実現 学習者用コンピュータ最低スペック基準」P.8
セキュリティポリシーの策定
セキュリティ運用にあたっては、文部科学省が定める「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(※3)」に準拠したセキュリティポリシーを策定し、学校組織としてそのポリシーを遵守することが求められます。
このガイドラインに基づき、教育現場における情報セキュリティのポイントとして、次の点が挙げられます(※4)。
・児童生徒・保護者の存在:一般的な自治体の行政事務と異なり、学校では児童生徒や保護者の存在を考慮したアクセス権限の設定や児童生徒に対する指導の実施が必要。
・情報の変容:情報は取り扱う主体や目的、付加される情報によって大きく変わるため、情報の取り扱いには変容に応じた対応が必要。例えば、児童生徒のワークシートも評価や成績が記載されることで、成績情報としての取扱い方や管理方法が変わるため、状況に応じた適切な対応が必要。
・GIGAスクール構想に基づくクラウド活用:パブリッククラウドの本格活用が進む中、重要な情報のクラウド上で扱う際には、情報漏えいや不正アクセスなどのクラウド特有のリスクについて考慮が必要。
詳細は、教育情報セキュリティポリシーに関するガイドラインおよびハンドブックを参照してください。
※3 出典:文部科学省「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(令和7年3月)」
※4 出典:文部科学省「教育情報セキュリティポリシーハンドブック(令和7年3月)」
自治体による「学習用コンピュータの標準仕様書」
文部科学省が示す「学習用コンピュータの標準仕様書(※5)」は、Microsoft、Google、Appleそれぞれが提供している3種のOSについて提示したもので、各自治体が必要な内容を取捨選択し、調達仕様書を作成することを目的としています。
また文部科学省による標準仕様書は、クラウドコンピューティングを基本としたものであるため、「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」を踏まえ、クラウドコンピューティング利用を前提として、自治体ごとに学校における情報セキュリティポリシーの改訂を行うことが望ましいとされています。
文部科学省の標準仕様書には最低スペックが掲載されているほか、ハードウェア保守や学習用ツールについて、遠隔・オンライン教育、デジタル教科書・教材、協働学習支援ツール、AR・VR、AIを活用したドリルなどの先端技術の活用方法が記載されています。
また端末を利用するネットワークや場所にとらわれないセキュリティ対策の構築も求められています。
※5 出典:文部科学省「GIGAスクール構想の実現 標準仕様書」
GIGA端末選定時に注目すべきセキュリティ対策のポイント

GIGA端末を選定する際には、セキュリティの観点から次の点に注目することが必要です。
不適切なWebページ閲覧の防止対策
児童生徒が不適切なWebページを閲覧しないよう、Webフィルタリングなど対策を施すことができるか確認が必要です。
マルウェア感染対策
マルウェア感染を予防するために、ウイルス対策ソフトのインストール等の対応が必要になります。端末に対してどのようなソフトを利用するかなど検討しましょう。
不正利用の防止策
端末が不正利用されないよう、端末認証やユーザー認証の設定が可能か、セキュリティ状態の監視が可能か、アプリケーションのインストールとアンインストールを制限する設定は可能かなどを確認しましょう。
遠隔からのセキュリティ設定の一元管理
端末を児童生徒に配布した後、MDM(モバイル端末管理)を用いて遠隔からセキュリティに関する一元管理を行うことが欠かせません。MDMの利用が可能かどうか端末選定時の重要なポイントです。
端末の盗難・紛失時の情報漏洩対策
端末の盗難・紛失時にMDMによる遠隔からの端末ロックやデータ消去などの体制を確保し、データはクラウド環境に保存するなどの情報漏洩対策の観点でも、端末を選択する必要があるでしょう。
GIGA端末の学校のセキュリティ対策チェックリスト

教育情報セキュリティポリシーに関するガイドラインに基づき、GIGA端末に関して、学校が行うべきセキュリティ対策のチェックリストをご紹介しますので、ぜひお役立てください。
□ 不適切なWebページの閲覧防止策を施しているか
例)Webフィルタリング、検索エンジンのセーフサーチ、セーフブラウジングなど
□ マルウェア感染対策は施しているか
例)ウイルス対策ソフトのインストール、OSやソフトウェアの最新版へのアップデートなど
□ 端末を不正利用させないための防止策を施しているか
例)端末認証やユーザー認証の徹底
□ セキュリティ設定の一元管理の仕組みを導入しているか
例)端末のセキュリティ設定やOS、Webブラウザを含むソフトウェアのアップデートをMDM等でセキュリティ制御
□ 端末の盗難・紛失時の情報漏洩対策は施しているか
例)データのクラウド保存、リモートロックやリモートワイプ(データ消去・初期化)
□ 児童・生徒向けの活用ルール策定・展開は実施しているか
GIGA端末の家庭のセキュリティ対策チェックリスト

教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン等に基づき、GIGA端末の家庭のセキュリティ対策チェックリストをご紹介します。
□ 利用する時間や場所、目的を親子で決めているか
□ パスワードの管理はできているか
□ 端末の紛失・盗難対策はできているか
□ 危険なWebサイトを閲覧していないか
□ 端末の他人への貸し出しは不可であることを理解しているか
□ 自分や他人の個人情報をネット上に上げてはいけないことを理解しているか
□ 学校から配布されたアカウントは家庭の端末などで利用していないか
□ カメラは先生が許可したときだけに使用しているか
□ 先生が許可したデータのみを端末に保存しているか
□ 設定の変更をしていないか
□ 故障や不安な点は学校に連絡することを理解しているか
家庭内で児童生徒と保護者が共有しながら、適切な端末利用を進めていきましょう。
まとめ
GIGA端末のセキュリティ対策についてご紹介しました。子どもたちの新たな学びの機会を滞りなく推進するために、学校・家庭でできるセキュリティ対策リストをご活用ください。
SB C&Sでは、GIGA端末導入に当たって、端末選びから機器の導入、活用、保証まで一連の流れをサポートしております。
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「端末の選定やキッティング、誰に頼めばいいのかわからない」「導入後の運用面やセキュリティ面で懸念がある」「故障やトラブルの問い合わせ対応に負担が大きい」など、GIGA端末はもちろんのこと、その他のことでもお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。

