トレンド&ニュース Vol.21(9月上旬)

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トレンド&ニュース Vol.21(9月上旬)

すっかり涼しくなってきた今日このごろ。しかしそんな天気とは裏腹に、Azure周りの話題はますますアツくなっています!そこで今回は主に、新たに提供されるAzure関連のサービスをご紹介。中には「こんなサービスを待っていた!」なんていうユーザーや開発者の方もいらっしゃるのでは?ぜひチェックしてください!

クラウドデータアナリティクス製品の統合を進めるMicrosoft

Microsoftが、今まで提供してきたクラウドデータアナリティクス製品の統合を進めています。その名も「Cortana Analytics Suite」。一般提供および、価格の公開は2015年秋の予定です。このサブスクリプションひとつで「Azure Big Data」とすべてのアナリティクスサービスを利用できるようになるとのこと。通常、アナリティクスはいくつものツールを横断して使用するものなので、インターフェースなどが共通化されるのはユーザーにとって利便性が高いのではないでしょうか。秋の正式リリースが気になります!

Cortana Analytics Suiteの詳細記事はこちら
http://japan.zdnet.com/article/35069085/

Microsoftが「Microsoftアカウント」と「Azure AD」アカウントの統合へ

米Microsoftは、コンシューマー向けに提供しているクラウドアイデンティティサービス「Microsoftアカウント」と、企業向けの「Azure Active Directory(Azure AD)」を統合するプログラミングモデルのパブリックプレビュー版の提供を開始しました。
アイデンティティおよびセキュリティサービスのプログラム管理担当ディレクターであるAlex Simons氏は「開発者は、MicrosoftアカウントとAzure ADアカウントの双方を必要とするアプリケーションを、これまでもよりも『はるかに容易に』開発できるようになる」と語っています。このプレビュー版を用いれば、ボタン1つで個人ユーザーと企業ユーザーのサインインが可能になるとのこと。

アプリ開発に携わっている技術者なら、ぜひ試してみたい機能ではないでしょうか。

統合サービスの詳細を紹介する記事はこちら
http://japan.zdnet.com/article/35068880/

慶應義塾大学がAzureを活用した診療支援技術の共同研究をスタート!

ソフトバンクや日本マイクロソフトなど6社は、慶應義塾大学と協力して、Microsoft Azure Machine Learningを活用した精神科領域での診療支援技術研究開発プロジェクトを開始すると発表しました。このプロジェクトは、患者症状の重症度評価の支援を目的としたものです。従来、診断や治療効果の判断は臨床医の経験や感覚に依っていた部分が多いこの分野。しかし、このプロジェクトによって客観的な評価尺度が利用できるようになれば、科学的な根拠に基づいた治療が可能になり、治験の失敗防止につながると期待されています。

慶應義塾大学との共同研究に関する詳細記事はこちら
http://news.mynavi.jp/news/2015/08/25/229/

データの自動移動・変換サービス「Azure Data Factory」が一般提供開始

データの移動と変換を自動化するサービス「Azure Data Factory (ADF) 」が、一般提供になりました。ADFは、HDInsightやAzure Machine Learningといったサービスを組み合わせ、オンプレミスやクラウドを問わず、あらゆる形式やサイズのデータを移動、変換する方法を簡素化します。
その機能は、以下のようなものがあります。

・Azure SDKに含まれるようになった、作成とデプロイのためのVisual Studioプラグイン
・Azure Machine Learning、Azure Batchとの統合
・拡張されたクラウド リソース管理機能
・一般的なオンプレミスやクラウドのデータ ストアに対するコネクター

一般提供になったこの機会に、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

Azure Data Factory の機能紹介記事はこちら
https://satonaoki.wordpress.com/2015/08/15/data-factory-ga/

photo:Thinkstock / Getty Images