一時的なアクセス急増も問題無し! Azureなら柔軟なWebサイトが作れる理由
2015.09.29
「コストや手間を考えると、Webサイトの構築・運用にはクラウドが便利」。システム担当者の方なら、このような話を耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかしながら、何がどのように便利なのか、せっかくホスティングなどで稼働しているものを今さら移設するメリットがあるのだろうかと、疑問を持つ方も少なくないでしょう。そこで今回は、クラウド、特にその中でもAzureを活用してWebサイトを構築・活用する4つのメリットをご紹介しましょう。
メリット1
一時的なアクセス集中にも柔軟な対応が可能
基本的にWebサーバーは、ピーク時のアクセス状況を想定したスペックで構成します。その結果、キャンペーンサイトのようなピーク時と平常時の落差が大きいものの場合、大半の期間ではオーバースペックであり、ムダなコストとなってしまっています。しかし、クラウドであれば、スペック構成が瞬時に変更可能。ピーク時にはハイスペックで運用し、平常時にはノーマルな運用と切り分けることで、運用コストの最適化を実現できます。
メリット2
メンテナンスやシステム管理など固定費が削減できる
物理サーバーを運用している場合は、メンテナンスに必要なシステム要員の工数やハードウェア、ソフトウェアのメンテナンスなどの固定費が発生します。そのため、システム部門のコスト削減は難しい状況になってしまいがちです。しかし、クラウドであればメンテナンスのコストは不要なうえ、Webサイトのインフラはクラウド側で管理するので、システムに関わる人員も最小限に抑えることが可能です。クラウドの活用により、Webサイトのクオリティを落とすことなく、コスト削減が可能になるのです。
メリット3
PaaSの利用で、すぐにWebサーバーを立てることができる
物理的にWebサーバーを構築する場合、業者の選定、ハードウェアの購入、インフラの各種設定などいくつものプロセスを踏むために公開まで時間がかかり、それはそのまま外注費や内部工数の増加など、コストの上昇につながります。そのようなとき、クラウド、特にAzureをPaaSとして利用する場合には「Web Apps」サービスを使用すると便利です。OS、ミドルウェアはクラウド側で管理されるので、設計や構成変更などのインフラに関わる作業は必要ありません。その結果、すぐにWebサーバーを構築できるので、工数もその他のコストもかかりません。
メリット4
堅牢なセキュリティでデータを保全
Azureのデータセンターのセキュリティ基準は、世界各国の厳しいコンプライアンスをクリアする堅牢なものです。さらに、国内の東西2か所にデータセンターが設置されているので、災害発生時にどちらかのデータセンターに障害が発生しても、もうひとつのデータセンターでリカバリーすることで貴重なデータを保護。Azureであれば、サイバー攻撃のような人災から地震などの天災まで、さまざまな災害からWebサイトを守ります。
スケーラビリティ、コスト、セキュリティなど、Webサイトを運用するうえでネックになることが、クラウドを利用することで解決できるということをおわかりいただけたのではないしょうか。Azureであれば、サーバー構築などインフラ周りの初期設定も不要。今まで通りオンプレミスやホスティングサービスで運用するのか、あるいはAzureへの移設を進めるのか。どちらが自社にとって有利か、ぜひご検討ください!
photo:Thinkstock / Getty Images