災害、障害対策ならAzureがおススメな理由

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Azure site recovery

地震や台風などの自然災害が発生したり、またはその他の理由でシステム障害が発生した場合、いかに迅速にシステムを復旧しビジネスの継続性を維持するか。ITの活用が不可欠となっている現代において、いわゆるBCP(事業継続計画)の重要性はますます高まっています。そんななか、実はAzureがBCP対策に有効であることを皆さんはご存じでしょうか? 今回はその理由とメリットをご説明したいと思います。

自社システムをオンプレミスで運用している企業は多いと思いますが、BCP対策もオンプレミスで実現するためには、本体の被害状況とは無関係に、確実に稼働するシステムを用意しておく必要があります。そのためには遠隔地にサーバーを設置し、運用・保守を続けなければなりません。つまり、常に本体のシステムと合わせて2倍もしくはそれ以上のコストと手間がかかるということになります。それほどのコストを許容できる企業の数は自ずと限られ、その他大多数の企業において、結局BCPは計画倒れに終わってしまうというのは、よくある話でしょう。

そのような場面でおススメなのが、Azure、そしてAzure Site Recoveryの活用です。Azure Site Recoveryとは、プライベートクラウドの保護サービスで、オンプレミスの仮想環境で稼働する仮想マシンをAzure上にレプリケーションし、障害発生時にAzure上の仮想マシンでの事業継続を可能にするサービスです。

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AzureとAzure Site Recoveryの活用には、以下のようなメリットがあります。

1 導入コストが抑えられる

パブリッククラウドであるAzureを利用するので、オンプレミスの場合のような新たなハードウェアの購入や設定作業の手間が不要。短期間かつ低コストでの導入が可能です。

2 運用が容易

データの同期はWindowsとAzure間で連携して自動的に行われるので、管理者は差分のチェックに頭を悩ませる必要がありません。また、サーバーのメンテナンスも不要なうえ、従量使用分の最小限のコストで運用できます。

3 国内2カ所のデータセンターで地理的冗長性を実現

強固なセキュリティレベルで運用されているAzureのデータセンターは、東日本と西日本の2カ所に設置。どちらにも自動的にデータが同期および保存されるので、地理的冗長性が実現できます。

4 災害時の復旧もワンクリック

災害発生時、Azure上の仮想マシンを稼働させるには、Azureの管理ページから、あらかじめ設定しておいた復旧計画を起動させるだけ。ワンクリックで作業は完了します。オンプレミスの場合のように、複数のサーバーの起動や追加作業が発生することなく、スピーディーな対応が可能です。

東日本大震災以後、徐々に注目を集めているBCP。今まで、対応したくてもコスト面、運用面などがネックとなって導入に躊躇していた企業の方も多いのではないでしょうか。しかし今、時代は変わり、クラウドを活用することで、安価かつ容易に災害対策の実現が可能となりました。たとえ、自分たちの力の及ばない天災が原因だとしても、システムダウンが発生した場合、事業が大きな影響を受けることは容易に想像できます。そんなときのために、ぜひBCP対策として、Azureの導入を検討されてはいかがでしょうか。

photo:Thinkstock / Getty Images