WebインフラエンジニアのためのAzureマニュアル
2015.10.16
日々色々なWebサイトの環境を構築し、運用しているインフラ担当者のみなさま。
ただでさえ忙しいのに、「キャンペーンを始めるからサーバー用意して」とか「開発環境がすぐに必要」といった依頼がとめどなく入ってきてお困りかと思います。そのようなインフラ担当の方がAzureを活用して日々の業務負担を軽減していただくためにWeb Appsと仮想マシンのマニュアルをご紹介します。
様々なWebサイトで必要になるWebサーバーは、案件によって用途や用意するスペックがまちまちでステージング環境や開発環境の準備、複数の開発者でシームレスなコード開発をするためのGitなどのツールが必要になります。またアクセスの集中による負荷でサーバがダウンしてしまう事が無いように備える必要があり、出来れば各サービスの稼働状況もモニターするべきです。定期的な環境のバックアップも重要でしょう。
そのような状況でぜひ活用していただきたいのが、Web Appsと仮想マシンです。「Web Apps」はとにかく時間をかけずにサーバの管理をしたい方にオススメです。「仮想マシン」はご自身でOSやアプリケーションの細かい設定ができるIaaS環境が必要な方に最適です。
Web Appsを使う3つのメリット
1. とにかくサイトの立ち上げが簡単で管理も楽
2. 開発環境の構築も本番環境との切り替えも簡単
3. デプロイ方法も豊富でGitなどの環境も簡単作成
Web Appsマニュアルの概要
一章:Microsoft Azure Web Apps を使ったWebサイト作成基礎編(所要時間:約10分)
簡単な手順で、Webサイトを作成する方法をご説明します。・アカウントとログイン
・管理ポータルの説明
・Web Apps(アプリ)を使ったサイト立ち上げ方法-静的なサイト編
・FTPで接続
二章:Microsoft Azure Web Apps を使ったWebサイト作成応用編(所要時間:約10分)
一章で作成したWebサイトについて、独自ドメイン作成、サイト認証、ステージング環境の用意など、実践的な内容を習得できます。・独自ドメインの設定
・サイトに認証をかける(Active Directory編、HttpAuthModule編)
・サイトのステージング環境の作成
・サイトのステージング環境と本番環境のスワップ
・サイトのバックアップ方法
・Gitの設定方法
三章:CMSサイトの構築(所要時間:約5分)
CMSを標準装備したWebサーバーの立ち上げ方法をご説明します。・WordPressの立ち上げ方法
補足:Microsoft Azure Web Appsとは
Webアプリケーション向けホスティングサービスです。オートスケール機能を備えたAzure上の共有または占有サーバー上でホスティングされます。
web Appsのマニュアルはこちら
仮想マシンを使う3つのメリット
1. Linuxサーバも簡単に構築
2. サーバ構成の変更も簡単
3. 設定したサーバをキャプチャしてイメージも簡単に作成できます
仮想マシンマニュアルの概要
一章:Microsoft Azureで、初めてWebサーバーを作ってみる(所要時間:約4分)
MicrosoftAzureを利用するための、アカウントの用意、基本的な管理画面のログインを説明します。Webサーバーを1台作り、FTPで運用することを想定しています。
想定サーバー仕様
-Ubuntu Server(用意されたテンプレートを利用)
-ApacheHTTPServer
二章:カスタマイズしたWebサーバーを保存し、再利用するための仕組みを理解する(所要時間:約3分)
MicrosoftAzureには、自社独自のカスタマイズされたサーバーを、テンプレートとして保存し、再利用するためのキャプチャー機能があります。ここではサーバーをキャプチャーして、再利用するまでの基本的な流れを説明します。補足:Microsoft Azure 仮想マシンとは
オンプレミス環境と同等のサーバーOSがインストールされた仮想マシンインスタンスを、ユーザー自身の自由なセットアップのもとで利用する汎用型コンピューティングサービスです。仮想マシンのマニュアルはこちら
photo:Thinkstock / Getty Images