クラウドも市場規模が大切。
オープンイノベーション時代に大切なシェアの話
2017.02.01
多くのビジネスが進化し続ける現在、そのスピーディーな要求に対応できるよう、情報サービスにも常に変化と進化が求められています。
そのような変化の絶えない時代に伸び盛りなのが、クラウドです。クラウドを選ぶ時に大切な視点の一つは、その市場規模や他のサービスとの互換性でしょう。また、開発のための協力会社や、業界標準のアプリケーションが使えるか、エンジニアのスキルマップはどうなっているのか、という点も重要なポイントです。
そうは言っても、何を見たら条件に合うクラウドが見つかるのかわからないということも多いでしょう。そのような時に有効なのが、まずはシェアの高いクラウドを検討してみることです。
クラウド選択のポイントとは
クラウドが伸び盛りということは、従来のオンプレミスの環境と新しいクラウドの環境が混在している時期ということでもあります。このような時は、オンプレミスのシステムとクラウド上のシステムが結合した、適切な情報システムを構築する必要性が出てくるでしょう。
例えばオンプレミスに強いマイクロソフトのサービスをクラウドと効率よく結合させるのであれば、マイクロソフトのクラウドであるAzureが適しているのは自明と言えます。もちろん、価格や性能、管理の柔軟さなどクラウドに求められる要素もAzureは十分に満たしています。
オンプレミスで実績がある環境をクラウドでも使いたい
現在は、クラウドの使い方もさまざまです。例えばオンプレミスの環境をごっそりクラウドへ移行したい場合もあるでしょうし、オンプレミスとクラウドの両者を生かしたまま接続したい場合もあるでしょう。このような場合、クラウドとオンプレミスで同じ製品を使えるかどうかは重要なポイントです。
例えばオンプレミスで、データベースはOracle、そしてWindowsアプリケーションを利用しており、これをクラウドに移行するとします。その場合、Azureはたいへん有力な選択肢になります。なぜなら、アーキテクチャをそのまま持って行けるだけでなく、ライセンスのカウントも有利になるからです。
AzureとOracleの利用についてはAzure での Oracle ソフトウェア | Microsoft Azureをご覧ください。
Azureならシェアの高さを期待できる
投資銀行Morgan StanleyがCIOを対象として2016年7月に調査した資料Microsoft could overtake Amazon in the cloud, Morgan Stanley survey findsによると、調査時点でクラウドサービスのシェアトップを走るAWSを、Azureが3年後に逆転する可能性があるとのこと。
Azureならクラウドサービスのシェアも期待でき、Oracleのようなシェアの高い他社の製品との親和性もあり、オンプレミスで高いシェアを持つマイクロソフト製品との互換性も当然高い、というメリットを生かせます。Azureなら3つのシェアの高さを期待できるのです。
豊富な機能を選べるAzure
Azureの機能は多岐にわたっています。モバイルファーストに合わせ、iOSやAndroidのプラットフォーム、開発言語に対応。SDKも公開されているので、スピーディーに開発に参加できます。もちろん.NETやOffice 365などマイクロソフトが誇る人気のアーキテクチャ、サービスとの連携も抜群です。
必要なサービスを組み合わせて使おう
さまざまな機能があり、必要なサービスを自由に組み合わせて使うことができる。これもAzureの魅力です。
例えば、PaaSとして利用できるApp Serviceは、Web Apps、Mobile Apps、Logic Apps、API Appsと4つの大枠で構成されています。Mobile Appsはバックエンドサーバー機能からクライアントプラットフォーム向けのネイティブSDIまで、モバイルアプリ開発に必要な環境を一気通貫で準備できます。
またストレージであれば、ファイル・イメージを扱えるBLOBや、NoSQLのような非構造化データも扱えるTable、サービス感の非同期タスクに使うQueue、そしてAzure Storage上のデータをWindowsの標準的なファイル共有プロトコルで扱えるFilesといった機能が準備できます。
開発者はこれらの主要機能から必要なサービスを選択し、使っていけるというわけです。
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