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VMware vSphere

シンプルになったエディションで展開する、VMwareが提供する仮想化プラットフォーム

  • VMware by Broadcom

重要なお知らせ

本ページに掲載している情報は「2024年11月11日時点」の情報となります。

2024年2月5日以降に満了する既存のご契約について、Perpetual ライセンスでの更新はできず、
全て新しい製品ポートフォリオでの新規買い直しが必要となります。

製品概要

業界をリードする仮想化およびハイブリッド クラウド向けプラットフォーム

VMware vSphere (以下、vSphere) は、業界をリードする仮想化およびハイブリッド クラウド向けのプラットフォームとして、大規模環境のシンプルで効率的な管理を可能にするほか、包括的なセキュリティ機能、ユニバーサル アプリケーションプラットフォーム、シームレスなハイブリッドクラウド環境を提供し、デジタルトランスフォーメーションを推進します。最新の VMware vSphere 8.0 では、オンプレミスとクラウドの境界がさらに少なくなり、より大規模な仮想化環境を柔軟に運用できるようになり、モダンアプリケーションのパフォーマンス向上の実現と、あらゆるクラウドの基盤となるスケーラブルでセキュアなインフラストラクチャを提供します。

主な機能

HA:システム障害時のダウンタイムを最小化

障害が発生しシステムダウンした仮想マシンを、別の物理サーバー(ホスト)上で自動的に再起動。自動復旧が可能なため、緊急対応から開放されます。専用のハードウェアおよびソフトウェアは必要ありません。
* 100%の仮想マシンの保護を実現するvSphere FT(Fault Tolerance)という機能もあります

HA:システム障害時のダウンタイムを最小化

vMotion:サーバの計画的なメンテナンスが常時可能に

システムが稼働した状態のまま、仮想マシンを別の物理サーバー(ホスト)に移動させ、オンラインのままリソースを再配置します。

vMotion:サーバの計画的なメンテナンスが常時可能に

DRS:仮想デスクトップのパフォーマンスを最大化

システムを稼働状態のまま、仮想マシンを別の物理サーバー(ホスト)に移動させることが可能になります。また、ホスト部のリソース利用状況をモニタリングし、自動的にロードバランシングを行います。

DRS:仮想デスクトップのパフォーマンスを最大化

DPM:サービスレベルを保証しつつ、消費電力を最小限に抑制

仮想サーバーの稼働率が低いときには、DPM(Distributed Power Management)により仮想マシンを片寄せします。また、次の手順で常時節電を実行し、仮想マシンの中断 & 停止を回避します。

  1. リソース稼働率が減少すると少数の ESXi 上に仮想マシンが移動
  2. 仮想マシンが不在となった ESXi はスタンバイモードに移行
  3. ワークロード要求が増えたタイミングで ESXi がオンラインで復帰し、仮想マシンが負荷分散

DPM:サービスレベルを保証しつつ、消費電力を最小限に抑制

vLCM:ホストとクラスタのライフサイクルの管理

vSphere Lifecycle Manager (以下 vLCM) は vSphere 7.0 以降で使用可能な、vSphere 環境のバージョンやパッチの適用状態の管理や修正作業などの仮想化環境のライフサイクルを管理します。vLCM は、vShere 6.0 までの vSphere Update Manager (VUM) の機能に加えて、「イメージ」による管理を可能にします。

vLCM:ホストとクラスタのライフサイクルの管理

新しいvSphere 4 つのエディション

VMware による仮想化プラットフォームの中心で機能する vSphereは、サブスクリプション形式により4つのエディションで提供され、各エディション毎にアドオンで追加購入できる機能が異なっています。特に仮想ストレージ機能を提供する vSAN を使用する場合は、VMware vSphere Foundation か VMware Cloud Foundation、仮想ネットワーク機能を提供する NSX を使用する場合は VMware Cloud Foundation を選択する必要があります。

※ 2024年11月11日 Update:vSphere Essentials Plus Kit の新規販売は終了しました。詳細は下記の公式サイトをご覧ください。
Bringing More Value and Options to the VMware Cloud Foundation Portfolio

エディション選択の簡易フローチャート

VMware vSphere Standard (VVS)
ホスト制限が無く拡張性の高い仮想化環境

「VMware vSphere Standard (VVS)」は、小中規模の仮想環境向けに最適な、柔軟性の高いエディションです。

必要に応じてホストを追加できるため、高いパフォーマンスの仮想化環境を構築可能です。災害対策やランサムウェア対策といった、仮想化基盤を高度化する追加サービスもアドオンで利用可能です。

サポートは統一された、Broadcom Software Maintenance が利用可能です。

「その他の注意事項]
●VMware vSphere Standard (VVS)は、仮想ストレージ機能を提供する VMware vSAN、仮想ネットワーク機能を提供する VMware NSX のどちらも機能として提供されないだけでなく、アドオンとしても導入ができません。vSAN や NSX の機能を使用する場合は、VMware vSphere Foundation(VVF)か VMware Cloud Foundation (VCF) を選択ください。

VVS に含まれる製品
  • VMware vCenter Sever STD
  • VMware vSphere STD

VMware vSphere Enterprise Plus (VEP)
最高峰のハイパーバイザー

「VMware vSphere Enterprise Plus (VEP)」は、中規模から大規模な仮想環境向けに最適な、柔軟性の高いエディションです。

必要に応じてホストを追加できるため、高いパフォーマンスの仮想化環境を構築可能で、アドオンサービスは VVS と同じサービスを利用できます。

サポートは統一された、Broadcom Software Maintenance が利用可能です。

「その他の注意事項]
●VMware vSphere Enterprise Plus (VEP)は、仮想ストレージ機能を提供する VMware vSAN、仮想ネットワーク機能を提供する VMware NSX のどちらも機能として提供されないだけでなく、アドオンとしても導入ができません。vSAN や NSX の機能を使用する場合は、VMware vSphere Foundation(VVF)か VMware Cloud Foundation (VCF) を選択ください。

VEP に含まれる製品
  • VMware vCenter Sever STD
  • VMware vSphere Enterprise Plus

VMware vSphere Foundation (VVF)
vSAN による仮想化ストレージが利用可能な大規模環境向けエディション

「VMware vSphere Foundation (VVF)」は、大規模な仮想環境を構築可能なエディションで、Kubernetesによる開発環境を利用可能な「VMware Tanzu Kubernetes Grid」や、マルチクラウド環境の運用を効率化する「VMware Aria Suite Standard」が含まれています。

また、アドオンとして「VMware vSAN」が利用可能となるため、ストレージの仮想化を使用する場合は、VVF以上のエディションを選択する必要があります。

サポートは統一された、Broadcom Software Maintenance が利用可能です。

「その他の注意事項]
●VMware vSphere Foundation (VVF) に含まれる VMware vSAN Enterprise 250GiB per Core は、トライアルライセンスの位置付けとなります。アドオンとして VMware vSAN を新規に購入する場合は、バンドル分の容量は加味されないため、必要なキャパシティー容量分すべてをアドオンとして購入する必要があります。

●バンドルされる VMware Aria Suite Standard には「VMware Aria Operations Advanced」「VMware Aria Operations for Logs」を含みます。

VVF に含まれる製品
  • VMware vCenter Sever STD
  • VMware vSphere Enterprise Plus
  • VMware Tanzu Kubernetes Grid
  • VMware vSAN Enterprise
    250 GiB Per Core
    ※トライアル版
  • VMware Aria Suite STD

VMware Cloud Foundation (VCF)
NSX による仮想ネットワークを構築可能なマルチクラウド対応エディション

「VMware Cloud Foundation (VCF)」は、マルチクラウド環境の管理や自動化を高度に実現するエディションです。ネットワークを仮想化し、複数のクラウドを横断して一元管理することが可能となります。

旧エディションの「VMware NSX」を利用できるのは、VCFエディションのみとなります。

また、旧エディションの「VMware NSX」で提供されていたセキュリティ機能は、に「VMware Firewall」か「VMware Firewall with ATP」をアドオンとして購入が必要です。

サポートは統一された、Broadcom Software Maintenance が利用可能です。
※VCF においては、有償オプション(SAM)を追加購入することで、上位サポートを付けることができます。

「その他の注意事項]
●バンドルされる VMware Aria Suite Enrerprise では「VMware Aria Operations Enterprise」「VMware Aria Operations for Logs」「VMware Aria Automation Enterprise」が使用できます。

VCF に含まれる製品
  • VMware vCenter Sever STD
  • VMware vSphere Enterprise Plus
  • VMware Tanzu Kubernetes Grid
  • VMware vSAN Enterprise
    1 TiB Per Core
  • VMware Aria Suite Enterprise
  • VMware Aria Ops for Networking ENT
  • VMware NSX Networking for VCF
  • HCX Enterprise
  • SDDC Manager

エディション毎の機能比較表

エディション VMware vSphere
Standard
(VVS)
VMware vSphere
Enterprise Plus
(VEP)
VMware vSphere
Foundation
(VVF)
VMware Cloud
Foundation
(VCF)
小規模向け 小~中規模向け 中~大規模向け マルチクラウド運用向け
購入単位 1 CPUあたり最小 16 コアのライセンス
サポート Broadcom Software Maintenance Broadcom Software Maintenance + SAM
エディションに含まれるサービス
VMware vSphere Standard Enterprise Plus
VMware vCenter Standard
VMware Tanzu Kubernetes Grid × ×
VMware vSAN × × 250GiB
(トライアル)
Enterprise
(1 コアあたり 1TiB)
VMware Aria Suite × × Standard Enterprise
VMware NSX Networking for VCF(旧 NSX のオーバーレイ等のネットワーク機能) × × ×
VMware HCX Enterprise × × ×
VMware Aria Operations for Networks Enterprise × × ×
SDDC Manager × × ×

vSphere のエディション選択時の注意点

新しい vShpere は、各エディション毎にバンドルされている製品やアドオンとして導入できる製品が決められているため、構築する環境や利用したい機能に合わせて購入するエディションを選択する必要があります。その中でも、特に注意が必要な製品や機能についてご紹介します。

VMware vSphere の製品比較については、公式サイトの資料「VMware vSphere Product Line Comparison」もご参照ください。

DRS / 分散仮想スイッチ(vDS)を使用する場合

使用可能なエディション
  • VMware vSphere
    Enterprise Plus (VEP)
  • VMware vSphere
    Foundation(VVF)
  • VMware Cloud
    Foundation(VCF)

DRS による vDS(仮想分散スイッチ)は vSphere Enterprise Plus (VEP) および vSphere Foundation(VVF)、Cloud Foundation(VCF)にてご利用可能です。

VMware vSAN / 仮想ストレージを使用する場合

使用可能なエディション
  • VMware vSphere
    Foundation(VVF)
  • VMware Cloud
    Foundation(VCF)

vSAN による仮想ストレージ機能は、VVF エディションへの vSAN アドオンの導入、または VCF エディションで利用可能です。vSAN をアドオンとして導入する際のポイントや注意点は「BAPPや新しい製品ポートフォリオについてよくある質問 」ページの「VMware vSANについて」をご覧ください。

VMware NSX/仮想ネットワークを使用する場合

使用可能なエディション
  • VMware Cloud
    Foundation(VCF)

仮想ネットワーク機能を提供する VMware NSX を利用する場合は、VCF エディションを選択する必要があります。ただし、vCF にバンドルされているのは NSX Networking 機能のみとなるため、分散 FW や分散 IDS / IPS などのセキュリティ機能は別途アドオンとして購入する必要があります。

VMware Cloud Foundation(VCF)

バンドル

NSX Networking for VCF:
分散ルーティング / スイッチングといったネットワーク機能

アドオン+

VMware vDefend Firewall:
分散ファイアウォール機能を利用したい場合

VMware vDefend Firewall with Advanced Threat Prevention:
分散 IDS / IPS による不正アクセスの検知や防御といったセキュリティ機能を利用したい場合

エディションの混在について

新しい vShpere において、以下のようなライセンスによるエディションの混在は不可となっています。一方で、vCenter による ESXi ホストの管理については、新旧のライセンスでの混在が可能です。

[不可]vSphere Standard(VVS)と VEP / VVF / VCF の混在

vSphere の異なるエディションを同一クラスタ内でご利用する場合、低い方のエディションの機能に統一されてしまいます。

混在クラスタでは vSphere Standard 機能のみとなるため、クラスタ内での DRS や分散スイッチなどは利用できません。

ただし、クラスタを分けてご利用いただける場合、同一エンドユーザーさまにて異なるエディションをご購入いただくことは可能です。

[不可]VMware Cloud Foundation(VCF) とvSphere Enterprise Plus(VEP) / vSphere Foundation(VVF) / の混在

vSphere のエディションは同一ですが、VCF と VEP または VVF を同一 vCenter 配下でご利用いただくことは禁止されています。

※参照:VMware Cloud Foundation VMware vSphere Foundation Pricing and Packaging FAQ

[可]新しい製品ポートフォリオのライセンス付属の vCenter による既存の Perpetual ライセンスの ESXi ホストの管理

Perpetual ライセンスをご利⽤のお客様については、「Broadcom による新しいパートナー制度現在 Perpetual(永続)ライセンス + SnS をご契約のお客さまについて」のページもご確認ください。

[可]既存の Perpetual ライセンスの vCenter で新しい製品ポートフォリオのライセンスの ESXi ホストの管理

Perpetualライセンスをご利⽤のお客様については、「Broadcom による新しいパートナー制度現在 Perpetual(永続)ライセンス + SnS をご契約のお客さまについて」のページもご確認ください。

vSphereのライセンス単位について

新しい vShpere の Subscription ライセンスは、これまでの CPU 単位から、Core 単位のライセンスに変更されました。1 CPU あたり16 Core が最低購入数で、1 Core 単位で購入できます。

ユーザーの CPU と購⼊する Core ライセンスの例

1 CPU = 12 Core
購⼊ライセンスは
16 Core ライセンス
1 CPU = 16 Core
購⼊ライセンスは
16 Core ライセンス
1 CPU = 20 Core
購⼊ライセンスは
20 Core ライセンス
2 CPU = 12 Core × 2
購⼊ライセンスは
32 Core ライセンス※

※各 CPU あたり最低ライセンスの購⼊数が 16 Core のため、16 Core × 2 CPU = 32 Core ライセンスの購⼊となります。

vSphere の変更についてよくある質問

無償版vSphere (vSphere Hypervisor) はどうなりますか?

無償版vSphere (vSphere Hypervisor) の提供は終了となりました。合わせて別売り有償サポート SnS の販売や更新も終了となります。詳しくは「BAPP や新しい製品ポートフォリオについてよくある質問」ページの「無償版の vSphere はどうなりますか」をご確認ください。

現在永続ライセンスを使用中で、サポートを延長したい場合はどうなりますか?

vSphere 製品群の再編に伴い、現在使用しているvSphere製品のサポートを延長する場合、全て新しいライセンスでの再契約が必要となります。現在 Perpetual(永続)ライセンス + SnS を契約中の場合は、「現在 Perpetual (永続)ライセンス + SnS をご契約のお客さまについて」のページをご確認ください。

その他のよくある質問

その他、以下の新しい vSphere への変更に関してよくある質問や、再編された vSphere 製品群については「BAPP や新しい製品ポートフォリオについてよくある質問」でご確認いただけます。

関連情報
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