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VMware vSphere 8.0

重要なお知らせ

本ページに掲載されている情報は 2023年11月(買収前)のものとなります。
新しいポートフォリオによる vSphere 製品については、新しい製品情報ページでご確認ください。

vSphere 8.0 とは

VMware 最新の仮想化プラットフォーム

2022年に発表された VMware の仮想化プラットフォームの最新バージョンとなる VMware vSphere 8.0(以下、vSphere 8.0)は、クラウドのメリットをオンプレミス ワークロードに提供し、DPU や GPU を活用することで仮想化環境のパフォーマンスを大幅に向上させます。また、エンタープライズ対応の統合 Kubernetes ランタイムによって、組織内のイノベーション加速を推進します。

vSphere 8.0 の4つの特長

vSphere 8.0 は、既存のバージョンから主に4つの面でバージョンアップが行われました。

クラウドのメリットをオンプレミスのワークロードで活用

VMware Cloud からクラウドとオンプレミス環境を一元的に管理・運用が可能になりました。オンプレミス環境でいち早いサービス展開やアップグレードを実現します。

ワークロードのパフォーマンスを飛躍的に向上

ネットワークにある DPU (Data Processing Unit)に対応し、ネットワーク機能を DPU にオフロードして高速化することで、分散型ワークロードのスループットや遅延対策へのニーズに対応しました。

vSphere Distributed Services Engine >

運用効率性を向上

UI やウィンドウが最適化され、より使いやすくなったのをはじめ、ESXi のアップグレードを同時に複数のホストで実行することにより、IT のメンテナンス時間が効率的に短縮されました。

vSphere Lifecycle Manager >

DevOps のイノベーションを加速

開発者向けに、より分かりやすいサービス・プラットフォームを提供します。

vSphere with Tanzu >

vSphere 8.0で強化された機能

vSphere 8.0 で新たに使用可能、または強化された機能についてご紹介します。

VMware 構成の上限の拡張

vSphere Lifecycle Manager を使用することで、最大 96 ホストまで管理可能になりました。クラスタあたりの仮想マシン数や、vGPU リソースも旧世代に比べて多く使用可能です。
詳しくは、vSphere 製品ページの「構成の上限」をご覧ください。

仮想ハードウェアのバージョン 20

作成される仮想ハードウェアがバージョン 20 となり、ハードウェアの強化や使用可能なアプリケーションサービス、パフォーマンスが強化されました。

仮想ハードウェアの強化

  • 最新のインテルと AMD の CPU をサポート
  • デバイス仮想化拡張機能
  • 最大 32 台の DirectPath I/O デバイス

アプリケーションのためのゲストサービス

  • vSphere DataSets
  • アプリケーションを考慮したマイグレーション
  • 最新のゲスト OS をサポート

パフォーマンスと拡張性

  • 最大 8 個の vGPU デバイスの使用
  • デバイスグループの作成
  • ハイパースレッドにおける 高 latency sensitivity 設定

vSphere Distributed Services Engine

CPU からデータ プロセッシング ユニット(DPU)にインフラストラクチャ機能をオフロードして、ネットワーク機能の高速化とワークロードを保護し、データセンター インフラストラクチャをモダナイズできます。さらに、CPU の負荷が低減されるため、仮想化環境のパフォーマンス全体の向上が期待できます。

ネットワークサービスを DPU にオフロード

ネットワークサービスを DPU にオフロード

VMware vSphere with Tanzu

vSphere with Tanzu を使用すると、vSphere を、Kubernetes ワークロードをハイパーバイザー レイヤーでネイティブに実行するためのプラットフォームに変換できます。vSphere クラスタで vSphere with Tanzu を有効にすると、Kubernetes ワークロードを ESXi ホストで直接実行し、専用リソース プール内にアップストリーム Kubernetes クラスタを作成する機能が提供されます。

vSphere 8.0 with DevOps Services

vSphere 8.0 では、DevOps サービスを仮想プラットフォームに統合し、迅速に Kubernetes の実行環境を開発者に向けて提供できます。

ネットワークサービスを DPU にオフロード

Tanzu Kubernetes Grid 2.0

vSphere 8.0 と合わせて発表された、Tanzu Kubernetes Grid 2.0 (TKG 2.0)は、マルチクラウド環境に対応した仕組みで Kubernetes クラスタを管理する単一のディストリビューションである TKG が統合され、vSphere Zone による可用性の向上や、ClusterClass による宣言的なクラスタのライフサイクル、PhotonOS や Ubuntu Image のカスタマイズ、Pinniped の統合を実現しています。

ライフサイクル管理

vSphere 7.0 以降で使用可能なvSphere Lifecycle Manager (以下 vLCM)により、 vSphere 環境のバージョンやパッチの適用状態の管理や修正作業などの仮想化環境のライフサイクルを管理します。 vSphere 6.0 までの vSphere Update Manager (VUM)による「ベースライン」による管理に加えて、「イメージ」でのライフサイクル管理を実現しています。

リソース管理

vSphere 8.0 では、パフォーマンス向上・遅延の最小化や、マルチクラウドを統合管理する VMware Aria の活用など、仮想化環境のリソース管理が強化されています。

DRS のパフォーマンスを向上するvSphere Memory Monitoring and Remediation v2 (vMMR2)

メモリモニタリング機能を提供する vMMR2 でメモリのメトリックを管理することで、vSphere DRS を利用した VM の自動的な配置変更やロードバランシングなど、仮想化インフラ全体のリソースでより精緻な調整を行えます。

DRS のパフォーマンスを向上するvSphere Memory Monitoring and Remediation v2(vMMR2)

遅延に厳しいワークロードのパフォーマンスを最大化

仮想マシンの vCPU が、同じハイパースレッド化された物理 CPU コアにスケジューリングできるハイパースレッドの latency sensitivity 設定項目が導入されました。(仮想マシンハードウェアバージョン 20 が必要)

遅延に厳しいワークロードのパフォーマンスを最大化

vSphere vMotion 通知

レイテンシーに非常に敏感なアプリケーションに対して、vMotion による移行イベントに備えられるように通知し、アプリケーションの移行準備によるサービス停止時間を短縮します。

vSphere vMotion 通知

vSphere Green Metrics

VMware Aria Operations Manager を使用して、二酸化炭素排出原単位と排出率を視覚化および予測します。これにより、vSphere インフラストラクチャとワークロードのエネルギーおよび炭素等価排出量を監視します。

vSphere Green Metrics

vSAN Express Storage Architecture (vSAN ESA)

vSphere 8.0 とともに発表された VMware vSAN 8.0 の機能である新しいストレージアーキテクチャである vSAN ESA は、NVMe ベースに最適化された単一層アーキテクチャによって、より高速で効率的なストレージ仮想化を実現します。

vSAN ESA によりデータを効率的に処理および保存

vSAN ESA によりデータを効率的に処理および保存

セキュリティの強化

セキュリティとコンプライアンスの制御が進化し、インフラストラクチャのセキュリティをより簡単かつ迅速に実現します。

  • SGXに対する改善

  • TLS 1.2 とより良い暗号化の更新

  • 信頼できないバイナリの防止

  • SSH を自動的にタイムアウト

  • セキュリティパラメーターをより適切なデフォルトに設定

vSphere 8.0 のアップグレードを考える方へ

アップグレードの手順やポイントを動画で解説

既存の VMware vSphere 環境を VMware vSphere 8.0 にアップグレードするための流れ、要件、注意点から、具体的なアップグレード⽅法やマイグレーション⽅法をご紹介する動画を公開しています。

vSphere 8.0 へのアップグレードをご検討の方は、ぜひご覧ください。

vSphere 8.0 ご利用時の注意事項

この注意事項は、2023年5月時点の情報を基に掲載しています。

サポート期間内のバージョンアップを推奨します

vSphere 6.5/6.7 の延長サポート期間(Technical Guidance)は2023年の11月15日で終了となります、vSphere 7.0 の新規ハードウェアへの対応、機能拡張が提供される General Support も2025年4月2日までと期限が迫っていますので、最新バージョンへの移行については、お早めにご検討ください。
VMware のサポート期間については、製品の相互運用性マトリクス でご確認ください。

vSphere バージョン 提供開始 一般サポート終了 延長サポート終了
5.0/5.1 2011/8/24 2016/8/24 2018/8/24
5.5 2013/9/9 2018/9/19 2020/9/19
6.0 2015/3/12 2020/3/12 2022/3/12
6.5/6.7 2016/11/15 2022/10/15 2023/11/15
7.0 2020/4/2 2025/4/2 2027/4/2
8.0 2022/10/11 2027/10/11 2029/10/11

vCenter Server との互換性について

vSphere 8.0 の vCenter Server 8.0 と互換性があるのは、ESXi 6.7 以降となります。ESXi 6.5 以前との互換性はありません。
詳細は 製品の相互運用性マトリクス でご確認ください。

ハードウェアとの互換性について

vSphere 8.0 を導入するには、導入先のサーバや CPU などのハードウェアで vSphere 8.0 が使用できる必要があります。
詳細は 互換性ガイド でご確認ください。

仮想マシンの互換性について

ESX 3.x 以降(ハードウェア バージョン 4)と互換性がある仮想マシンは、ESXi 8.0 でもサポートされます。ESX 2.x 以降(ハードウェア バージョン 3)と互換性がある仮想マシンは、サポートされません。
詳細は KB 2007240 でご確認ください。

ゲストOS の互換性について

vSphere 8.0 のリリースで、非推奨となる ゲスト OS が複数発生します。これらの OS は、今後リリースされる vSphere では、これらのゲスト OS はサポートされません。
詳細は VMware vSphere 8.0 Release Notes でご確認ください。

インストールとアップグレードに関する注意事項

ESXi のフル インストールのための USB デバイスや SD カード デバイスの廃止

ESXi 8.0 以降では、レガシー SD デバイスと USB デバイスは制限付きサポートになり、SD カードを使用する新しいプラットフォームの認定はサポートしません。SD および USB デバイスは、ブート バンク パーティションではサポートされます。
詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB85685 を参照してください。

ESXi 起動メモリ要件の増加

ESXi を起動する際の最小メモリ要件が 4 GB から 8 GB に増加しました。仮想マシンの実行に必要なメモリの最小量は、8 GB で変更はありません。

本リリースへのアップグレードまたはインストールをサポートしない CPU

ハードウェア ベンダーからサポート終了または販売終了とマークされた CPU はサポートされなくなりました。
詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB82794 を参照してください。

レガシー BIOS の廃止

vSphere 8.0 では、UEFI を使用して ESXi ホストを起動することを強くお勧めします。一部の ESXi 8.0 ホストがレガシー BIOS モードで正常に起動しない場合があります。この変更が vSphere システムに影響を与える場合は、VMware ナレッジベースの記事 KB84233 および KB89682 で詳細とアクション プランを参照してください。

その他の注意事項

  • vSphere 8.0 は VMware NSX for vSphere (NSX-V)と互換性がありません。NSX for vSphere を利用しているシステムから vSphere 8.0 へのアップグレード パスはサポートされません。
  • ESXi 6.5 から 8.0 への直接アップグレードはサポートされません。
  • ESXi 8.0 のインストールとアップグレードのワークフローでは、6.7 より前の ESXi バージョンの VIB など、メタデータに SHA256 チェックサムがない VIB はブロックされます。
  • nmlx4_en ドライバがサポートしているデバイス、または lpfc ドライバで削除したデバイスを含むホストから ESXi 8.0 にアップグレードすると、ストレージまたはデータストアへのアクセスの消失、ネットワーク アクセスの消失、またはホスト上の以前の構成の消失という回復不可能な障害が発生する可能性があります。これを回避するには、ESXi 8.0 にアップグレードする前に、nmlx4_en ドライバで以前サポートされていたデバイス、または 8.0 lpfc ドライバで削除されたデバイスを置き換える必要があります。ESXi 8.0 でサポートされなくなったデバイスの完全なリストについては、VMware ナレッジベースの記事 KB88172 を参照してください。

この他の注意事項や詳細は VMware vSphere 8.0 Release Notes をご確認ください。

関連情報
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