こんにちは。SB C&Sの大塚と申します。
Engineer Voice読者の皆様に大変好評をいただいている「基礎から学ぶ!VMware検証環境構築」シリーズですが、この度、新たに「基礎から学ぶ!vSphere 8.0 検証環境構築」の連載を開始します。
2023年9月にリリースされたばかりのvSphere 8.0 Update 2 による検証環境を、初心者であってもご自身で構築できるようになることを目標としています。以下の順で掲載していきますので、一緒に仮想環境を構築していきましょう!
1. 「基礎から学ぶ!vSphere8.0 検証環境構築」シリーズ連載記事
第1回 ESXiのインストール (2023/10/17 公開)
vSphere環境の基盤となるハイパーバイザー ソフトウェアである ESXiを、サーバーにインストールします。
第2回 vCenter Server Applianceのデプロイ(2023/10/19 公開)
仮想アプライアンスのvCenter Server ApplianceをESXi上にデプロイし、全てのESXiホストを一元管理できるようにします。
第3回 データストアの設定(2023/10/24 公開)
仮想マシン構成ファイルの格納先として、共有ストレージ(iSCSIストレージ)をESXiホストにマウントします。共有ストレージを構築することで、HAやDRS等での高可用性を実現できるようになります。
第4回 ネットワークの設定(標準仮想スイッチ)(2023/10/24 公開)
各ESXiホストの標準仮想スイッチで、仮想化基盤の管理や仮想マシンの通信で使用するネットワークを設定します。
第5回 ネットワークの設定(分散仮想スイッチ)(2023/10/27 公開)
分散仮想スイッチを作成し、標準仮想スイッチからネットワーク設定を移行します。分散仮想スイッチを使用することで、複数台のESXiホストに対して、一括でネットワーク設定を変更できるようにします。
第6回 仮想マシンのプロビジョニング(2023/10/30 公開)
ESXiホスト上に仮想マシンを作成し、Windows Server 2022のゲストOSをインストールします。そしてゲストOSには、動作を最適化するVMware Toolsをインストールします。
第7回 クラスターの構成(2023/10/30 公開)
vSphereによる仮想化基盤では、可用性担保やリソースプール作成のためにクラスターを構築します。vSphere環境の可用性を実現するvSphere HA(High Availability)、vSphere環境のリソース管理を自動化するvSphere DRS(Distributed Resource Scheduler)の動作を確認しましょう。
2. 全体像(完成図)
本番環境の仮想化基盤になると、ESXiホストを数十台から数百台構築することも多くありますが、今回の検証環境では、基本的な機能を検証できるような構成でESXiホスト3台のクラスターを構築します。
今回構築するvSphere検証環境は、以下のコンポーネントで構成されます。
- ESXi
- vCenter Server
- vSphere Client
- データストア(共有ストレージ)
- 仮想ネットワーク(標準仮想スイッチ・分散仮想スイッチ)
- 仮想マシン
- クラスター
以下の図は、今回構築するvSphere検証環境の全体図です。緑色の枠で囲まれた箇所が構築範囲となります。なお、DNSサーバー、NTPサーバー、そして共有ストレージは、あらかじめ構築したものを利用していますので、構築手順には含まれていません。各記事で詳しい説明をしながらすすめ、上記のコンポーネントを全て網羅した構成にします。一緒にひとつずつ構築していきましょう。
3. まとめ
今回は第0回ということで、「基礎から学ぶ!vSphere 8.0 検証環境構築」シリーズの概要をお話ししました。ただ機械的に構築するだけでなく、vSphereをいちから学ぶ方々が、基礎から学習できるような記事にしていきたいと思いますので、今後の連載にご期待ください!
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著者紹介
SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 技術統括部
第1技術部 1課
大塚 亜人夢 - Atomu Otsuka -
VMware vExpert