GoAzure 2015 イベントレポート
2015.02.09
こんにちは! ベルサール渋谷ファーストで、Microsoft Azure 史上最大のコミュニティイベントと銘打たれた「GoAzure 2015」が1月16日に開催されました。来場者数はなんと1,396名。今回はそちらのイベントをレポートします!
スコット・ハンセルマン氏は「ビジネスにおけるクラウドの重要性」と「Azureはオープンである」ことを強調
キーノート第一部に登場したのは、Microsoft米国本社でプリンシパル・プロジェクトマネージャーとして活動する、スコット・ハンセルマン氏。実際の開発環境を見せながら、Azureの優位性や柔軟性について解説していきます。次世代フレームワークであるASP.NET5環境でアプリケーションを動作させるなど、セッションはライブ感たっぷりで刺激的でした。
ハンセルマン氏は「オープンクラウドはよりパワフルになる。フレキシブルでフレンドリーなAzureに、わくわくしてほしい」と強調。クラウドがビジネスを大きく変えること、そしてAzureがオープンプラットフォームとして開発者を支援していくことの二点を強調していたのが印象的でした。
Azureの強みは「ハイブリッド」「エンタープライズグレード」「ハイパースケール」と話す澤氏
キーノート第二部では、日本マイクロソフト株式会社マイクロソフトテクノロジーセンターのセンター長を務める澤円氏が登壇。「ハイブリッド」「エンタープライズグレード」「ハイパースケール」の3つのメリットを挙げて、エンタープライズにおけるAzureの価値を説明しました。さらに1月15日に提供を開始したばかりのAzureへの閉域網接続サービス「Express Route」の情報や最新事例も紹介。高いパフォーマンス、高い信頼性で、サービス拡充をめざす取り組みを示しました。
基本情報も充実していたブレイクアウトセッション
午後からは会場内のセミナールームで、Azureの基本概要からアプリケーションの開発、データ分析、機械学習まで幅広いテーマのセッションが実施されました。
初心者向けの「機能で語るよ! Azureアレコレ基礎」のセッションでは、日本のAzureユーザーグループ「JAZUG」の女子部から安東沙織氏と今村可奈氏が登場。サービスの歴史からデータセンターの拠点、規模感、機能まで、Azureを利用する時に押さえておきたいツボを網羅。AWSとの比較も交えたお話は私のような非開発者にとってもわかりやすく、Azureのメリットを改めて認識することもできました。
そのほかのセッションでもポイントごとにMicrosoftの中の人や、「JAZUG」のメンバーが登壇して、Azureの魅力や使い方をわかりやすく説明しておりました!
型破りなアイデアで会場が爆笑に包まれたIoTのシンポジウム
数あるセッションの中で、一風変わっていたのがモノのインターネット化を意味するIoT(Internet of Things)を取り扱った「おばかIoTシンポジウム」。Azureの枠を超えて、数々のアイデアが個性的なプレゼンテーターによって披露されました。
たとえば女の子に頭をなでられたいという願望から作った、がりっち氏の「なで充ヘッドホン vNext」はクラウド上のデータをやり取りして、実際に頭をなでられている状況を演出。会場を爆笑の渦に引き込みました。遠隔地をつないだり、大量のデータを処理したりと、IoTの分野はクラウドとの連携が必須。Azureでの開発も増えそうな予感がしました。
HackFestでは、ハンセルマン氏や池澤あやかさんがユーザーと交流
セッションとは別会場で行われたHackFestには、ハンセルマン氏や池澤あやかさんが登場し、ユーザーと交流しました。
ハンセルマン氏のセッションでは、技術的な疑問から開発コードネームについて、ASP.NETの今後など、多岐に渡る質問がホワイトボードに書き出され、そのひとつひとつに答える形式で進行。オフレコの情報も多く、ファンにとってはたまらないセッションになりました。
池澤あやかさんのセッションはRubyの開発者でもある、まつもとひろゆき氏とのトークセッションや、Azureを使ったアプリケーションの作り方の紹介など、初心者にも優しい内容。技術系の話題を楽しくお聞きすることができました。
ユーザーが支えるAzureのこれから
Azureはめざましく進化しています。この進化を支えているのは、ユーザーであることを実感したイベントでした。人気のセッションには立ち見の参加者も。今後のAzureに対する熱い期待感と勢いが感じられた1日。懇親会に集った笑顔も印象的でした。