ECサイト構築ならAzureがスムーズな理由
2018.08.23
Azureを活用したECサイト立ち上げに注目
メーカーや小売などの業種を問わず、いまや、ECサイトはビジネスに不可欠な存在です。そして、ECサイトのスピーディーな構築と安定した運用は、利用者の獲得・維持に大きな効果があるでしょう。
実は、そこで注目したいのが、Azureを活用したECサイトの立ち上げなのです。では、一体そこにはどのようなメリットがあるのか。さっそく紹介していきましょう。
Azureで開発する、柔軟性とスケーラビリティに富んだECサイト
まずフロントエンドとしてAzure App Serviceを使用することで、ユーザーに使いやすいサービスを素早く構築・展開できます。継続的統合および継続的デリバリー(CI/CD)をコードの作成から数分後に完了できるAzureのメリットを享受できるでしょう。
また、ECサイトでは立ち上げ後に大きな成長が見込まれたり、あるいは繁忙期の急激なアクセスアップに対応したりするため、サイトのスケーリングも要件としては重要になります。
急激なアクセス増に耐えうるオートスケーリングは、PaaSのサーバーとAzure App Serviceの両方に設定することで実現可能。必要な時に必要なだけ資源を投入できるようになります。
また、システムの運用が続き成長するにつれ、ストレージが増加するのも現場のエンジニアの頭の悩ませどころ。そのような場合、Azure HD insightを活用すれば、テラバイトはおろかペタバイトのサイズまでストレージの拡大に対応できます。
Azure ならSQL Serverの活用も可能
独自システムでECサイトの構築・運営をしてきているなら、すでに大量のデータが蓄積されていることでしょう。
そのような大量の分析データを多数で共有するのは、クラウドが得意とするところ。従来、オンプレミスのネットワークで使われていたSQL ServerもAzure上で稼働が可能で、OLAP・BI・Webレポートが簡単にできる機能も備えています。
Azure上のSQL Serverで分析やレポーティングを実行するのであれば、過去の蓄積データを十分に活用できます。この組み合わせでスモールスタートすれば、ECサイトの運営を満足いく形で始められるでしょう。
ビジネス上の意思決定を迅速に行うためには、一つひとつの機能の開発も迅速に行うべきです。Azureであれば管理ポータルから簡単に環境構築を行え、またその再構築も容易です。デプロイ時間も早くなる上に、SQL Serverの運用ノウハウも引き続き活用できますから、新しい技術を取り入れつつ、すでにある技術の活用もハイブリッドで実現できます。
Azureならハイブリッドな開発もスピーディーに実現
またAzureを活用することで、スピーディーなハイブリッド環境の構築も可能です。
ECサイトの場合、オンプレミスの基幹システムとクラウドを連携させた、ハイブリッドかつ複雑な形での開発が求められる場合が少なくありません。そこで、もし要件を固めるために時間がかかり、開発フェーズに入るのが遅れたにもかかわらずシステム稼働時期は後ろにずらせないとなったらどうなるでしょう。
そのような場合でも、ハイブリッドクラウドの形を取りやすいAzureであれば開発はスムーズ。しかも、クラウドセキュリティではゴールドマークを取得しているので、オンプレミスとの連携について、信頼性の面でも安心です。
ECに大きな力を与えるAzure
スピード感あふれる開発を行え、スケーラビリティにすぐれるクラウドは現代のECサイトに適したシステム環境であると言えるでしょう。
そしてオンプレミスの既存システムとの連携やRDBMS技術の活用では、Windowsシステムの資産や経験を生かせ、セキュリティ面でも安心できるAzureは、さまざまなECサイト構築・運営の要望に十分に答えられるクラウドサービスと言えます。
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