AIを活用した、よりきめ細やかなサービスをクラウドで実現
2018.11.12
今、AIの活用が必須な理由
「AI」という言葉が珍しいものではなくなってきた昨今、過去のような「AIを活用したサービスを提供すれば他社をリードできる」という状況から、「AIを活用しなければ他社に遅れを取る」、という状況に変わりつつあります。
とはいうものの、実際には、AIはどのように使えばいいのか、またどのような場合に活用すれば効果的なのかわからないという方も少なくないでしょう。
そこでオススメなのが、Azureを活用したAIの導入です。そしてAzureでのAIの活用シーンもあわせてご紹介します。
AIが得意な、チェック・確認の分野で活用
どのような作業でも確認作業は大切です。たとえばメーカーであれば出荷前の製品チェックは欠かせませんし、新製品やサービスのリリースの文章は、特に規制の厳しい業界では法令遵守が必須であり、一言でも間違った文言が入っていたらそれだけで大変な問題になりかねません。このようなチェックや確認といった作業が得意なのが、実はAIです。AIの進化によって、こうしたチェック作業の自動化や、人間の確認作業の補助をできるようになってきたのです。
人間の場合、チェックの対象が多すぎて、作業の疲れが出てくると、チェックの質やスピードの低下などの弊害が生じてきます。しかし、AIならそのような心配がありません。
また、医療の分野でもAIの導入が進んでいます。たとえばAIに腫瘍に関する大量の画像データを学習させることで、人間では気づかない、あるいは見落としてしまうような腫瘍を見つけることが可能です。もちろん最終的な診断は人間が下しますが、診断を下す上で大きな役割を果たすことは間違いないでしょう。
人間の作業能力には、どうしても限界があります。AIによるチェックや確認で、そのような点を補うことで、総合的な確認作業の向上が見込めるでしょう。
画像分類のアルゴリズムの一例
店内の混雑状況をリアルタイムでユーザーに告知
オフィス街で働いている人なら、昼食時にどこも満席になり、どの店にも入れなくなったことを経験されていると思います。
また、人気のカフェに行きたいけれど、いつも座席が埋まっているので席の空いているときに訪れたい、という方もいるでしょう。
そのようなケースでは、AIを活用して商店街やモールにあるデジタルサイネージに飲食店の混雑情報を表示するようにしておけば、店に入れないというお客様のストレスを減らせます。
店内のカメラで混雑状況を撮影し、その画像をAIが分析して混雑状況を判断。そのデータを加工してデジタルサイネージに表示すれば、事前に入れる店があるかどうかが分かり、お客様の満足度向上に貢献できるのではないでしょうか。さらに、このサービスをスマホでも利用できるようにすれば、会社を出る前にお客様は混在の状況が分かるので、よりサービスの向上につながります。
多くの人が訪れる場所で、来訪者に対するきめ細やかなサービスを行えれば、総合的な顧客満足度は大きく上がるでしょう。
きめ細やかなサービス提供のためにAzure でAIの活用を
先ほどお話したAIによる画像確認・分析の仕組みも、Azureで構築可能です。画像確認を人間が行おうとしたら、労力が大量に発生するだけでなく、プライバシーの侵害になるようなことでも、AIであれば、必要なデータのみを取得・分析する設計にすることで、業務の効率化と確度の向上、そしてプライバシーの保護も同時に実現できるのです。
AzureならAzure Machine Learningというような、AI、Deep Learningに関連した、幅広いサービスをご用意しています。AIを活用し、お客様にきめ細かなサービスを提供したいとお考えなら、ぜひAzureの導入をご検討ください。
なお、AIの活用例を掲載したホワイトペーパーもご用意しています。AI以外にもAzureの活用例をご紹介していますので、この機会にぜひごらんください。
photo:Thinkstock / Getty Images