VMware Horizon Cloud
VMware Horizon Cloud は、VMware が提供する仮想デスクトップサービス(DaaS) です。
多種のデバイスから、Windows ベースのデスクトップやアプリケーションに場所や時間を問わずアクセスできます。
- 旧ブランド EUC
重要なお知らせ
本ページに掲載されている、ライセンスとエディションの情報は Broadcom 買収完了前の情報となります。
今後EUC製品は Omnissa 社から提供となります。
製品概要
任意のインフラストラクチャ上に仮想デスクトップおよびアプリケーションを展開
VMware Horizon Cloud では、デバイスの種類や場所を意識することなく、豊富な機能を備えたクラウド ホスト型の仮想デスクトップや仮想アプリケーションを単一のクラウド制御プレーンを通じて提供できます。独自のクラウド インフラストラクチャを利用するか、 VMware からクラウドホスト型インフラストラクチャを購入できます。Horizon Cloud は、次の2つのエディションを用意しています。
Horizon Cloud ホスト型
VMware が提供するマネージドインフラストラクチャにより、独自のインフラストラクチャを管理する手間やコストを削減。クラウド上で仮想デスクトップと仮想アプリケーションを提供できます。
導入メリット
- エンタープライズクラスのセキュリティ、本番環境レベルのサポート、連続稼動時間 99.9 % のサービスレベルアグリーメント(SLA)を実現
- 従来のオンプレミス環境より短時間で拡張
- 複数のデスクトップ構成およびアプリケーションの提供、グローバルに展開されたデータセンター拠点への対応を可能に
- ユーザー単位のライセンスにより、シンプルかつ容易にコストを予測
Horizon Cloud on Microsoft Azure
ご利用中の Microsoft Azure インフラストラクチャをHorizon Cloud 制御プレーンに接続することで、 Microsoft Azure データセンターにホストされた仮想デスクトップと仮想アプリケーションをセキュアに提供できます。
導入メリット
- キャパシティに応じた分単位の従量課金制を採用することで、先行投資や解約料の発生を回避
- Microsoft Azure Government を含め、全世界で数多く展開されている Microsoft の Azure データセンターリージョンを活用
- Azure インフラストラクチャと Horizon Cloud 制御プレーンをペアリングすることで、クラウドホスト型の仮想アプリケーションを簡素化
- インフラストラクチャプロバイダーを追加せずに、クラウドから容易に仮想アプリケーションを管理、提供
導入のメリット
クラウドだからできる、コストダウン、容易な拡張、システム保護
Horizon Cloud は、従来のオンプレミス製品ではないからこそ、単なるデスクトップ仮想化にとどまらないクラウドならではの魅力があります。
その他のクラウドサービスと同様に、必要なものを必要な分だけ、その都度導入することができ、初期導入費や運用費の無駄が削減できます。また、VMware 社の強固なデータセンターを利用することができるため、セキュリティ面でも安心できることも一つの特長です。
マルチテナントアーキテクチャの採用
クラウド環境向けに最適化されたマルチテナントアーキテクチャを採用。仮想デスクトップや仮想アプリケーションを、VMware マネージドクラウド、BYO クラウド、またはその両方など、ニーズに応じて配置できます。
時間と場所を選ばないデジタルワークスペースの活用
エンドユーザーは、いつ、どこで、どのデバイスを使用していても、デジタルワークスペースにセキュアかつ容易にアクセスできます。
将来のニーズへの対応
VMware の幅広いエンドユーザーコンピューティングポートフォリオを活用することで、ユーザーは、仮想デスクトップや仮想アプリケーションを必要に応じてクラウドに移行し、現在の投資を最大限に活用できます。
わかりやすい従量課金制
使用量に応じて課金されるサブスクリプションモデルを採用。従来のデスクトップやアプリケーションの仮想化を大きく促進します。
主な機能
優れた操作環境をエンドユーザー / IT 部門に提供
デバイスの種類や場所を問わずに、単一クライアントからクラウドホスト型のデスクトップやアプリケーションにアクセスできます。
- 任意のデバイスを使用して、クラウドから Windows デスクトップやアプリケーションを利用可能
- 物理デスクトップと同様に、仮想デスクトップを完全にカスタマイズ可能
- クラウドホスト型のデスクトップは、パワーオンやパワーオフが不要
- エンドユーザーに最新の OS やアプリケーションを提供しながら、デスクトップ ハードウェアの使用期間を延長
セキュリティ、制御、およびコスト管理
組み込みのセキュリティ機能を備えた単一のコンソールからクラウドホスト型のデスクトップを展開し、管理できます。先行コストとデスクトップの TCO を削減できます。
- クラウドホスト型の仮想デスクトップや RDS ホスト型の共有デスクトップおよびアプリケーションを、単一のプラットフォームから提供
- 完全に管理されたデスクトップとホスト型アプリケーションによって運用を効率化し、IT 担当者にかかるサポート負荷を軽減
- クラウドの経済性により設備投資コストを運用コストに転換し、コストが予測可能に
- 既存の認証情報と権限を使用して、仮想デスクトップとホスト型アプリケーションを管理
機能比較
VMware Horizon は、パッケージモデルがアップデートされ、既存の Universal ライセンスに加えて Subscription ライセンスと Term ライセンスでの提供となりました。新しいライセンスによる機能比較は「Horizon のライセンス提供形態とエディション」をご確認ください。
Horizon Cloud の調達方法
Horizon Cloud のご利用には、Universal License と Capacity の調達が必要になります。
IBM Cloud 部分は VMware 型番での手配、Microsoft Azure は Microsoft 経由での手配となります。
Universal License でオンプレミス環境の Horizon 7 を使用する場合の注意事項
- VMware Horizon 7 を通常のオンプレミス用ライセンスで導入した場合は、完全なクローズド環境で運用可能ですが、Universal License はサブスクリプション製品のため 完全なクローズド環境では利用できません。
- Universal License で VMware Horizon 7 を使用する場合(VMware Horizon Cloud から Horizon 7 へ移行した場合も含む)、オンプレミス環境でライセンスを管理するためのライセンスキーが発行されません。そのため Universal License による VMware Horizon 7は、クラウド上のライセンス管理用アクセスゲートウェイに常に通信できる状態で使用する必要があります。(管理用のアクセスゲートウェイへの通信が45日以上行われない場合、該当の VMware Horizon 7 を利用できなくなります。)
VMware Horizon Cloud on Microsoft Azure で仮想デスクトップ開始時に必要なもの
VMware Horizon Cloud で仮想デスクトップ環境を導入する場合は、VMware から必要数の VDI ライセンスを調達する以外に、Microsoft Azure のインフラ環境と使用する OS のライセンスが別途必要になります。
また、IaaS をベースにした VDI の他に、Azure Virtual Desktop(AVD)との連携も可能です。
※ Horizon Standard Subscription は VDI・RDSH の両形式に対応。Horizon Apps Standard Subscription は RDSH 形式のみ対応となります。
※ 2021年6月7日に Windows Virtual Desktop (WVD)は Azure Virtual Desktop (AVD) へ名称変更されました。