開発効率をアップさせる新サービス Azure App Serviceとは?
2015.05.20
2015年3月に複数のサービスが統合される形で、Azure App Serviceが新しく立ち上げられました。アプリケーションや大規模Webサイトの構築に便利な、こちらのサービスについて概要とメリットをご紹介いたします。
Azure App Serviceとは
Webアプリのホスティングが可能な「Web Apps」、モバイル アプリを作成できる「Mobile Apps」、API の作成と利用が可能な「API Apps」、ビジネスプロセスを自動化する「Logic Apps」の4つのサービスが、Azure App Serviceで提供されています。一般的にWebサイトやモバイルアプリを構築する際には、さまざまな設定を事前に行う必要がありますが、このサービスを使えばそういった作業は不要。Azureのプラットフォームで開発から管理まで、一貫して実施することができます。
メリット1: Webサイト・アプリケーションの作り込みに専念可能
大規模Webサイトやスマートフォンアプリの構築には、さまざまなAPIやデータベースとの連携が必須になります。Azure App Serviceは、豊富なテンプレートや外部サービスへの接続を用意しているので、そういった連携にわずらわされることはありません。自前のAPIを作成し、ギャラリーに保存して利用することもできます。
メリット2:本番公開の手順が簡単
テスト環境で立ち上げたWebサイト・アプリケーションを、そのまま本番環境に移行することができます。これはステージングと本番を同一のプラットフォーム上で実施できるからこそ。外部サービスを利用する必要もないため、安全面でも大きな優位点になります。
メリット3:リソースの伸縮が非常に柔軟
アクセス数や稼働状況に応じて、自動的にサーバー数を増減できます。さらに利用するサーバーのスペックも管理画面上で調整可能。必要に応じたリソースの確保に手間取ることはありません。日々のメンテナンスにかける時間を格段に減らせます。
メリット4:既存の開発言語で対応可能
このサービスを使うために、新たに開発言語を覚える必要はありません。PHPやJavaといった、一般的に使われている言語を、他のプラットフォームと同様に利用できます。他のクラウドサービスとの連携も、特別なスキルや開発言語は一切不要です。
メリット5:管理コストを削減
PaaSとして利用されるAzure App Serviceは、管理しなければいけない領域が限られています。WebサーバーやOSについてはAzureプラットフォーム上に用意されたものを利用するため、開発者が注意しなければいけないのは利用者が自身で作ったアプリケーションの領域だけになります。サービスの利用、セキュリティについては、Microsoftが保証してくれます。
まとめ
バックエンドの開発を省略し、柔軟に利用できるのがAzure App Serviceの特徴です。工数を削減してスムーズにWebサイトやアプリケーションを構築したい方はもちろん「サーバーとの連携が不安」「アプリって、作るのが難しそう」と感じている初心者の方にもオススメですよ!
photo:Thinkstock / Getty Images