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どう違う?
Azure Virtual DesktopとAmazon Workspaces

2023.01.13

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テレワークが推進される中、「DaaS」を導入する企業が多くあります。DaaSとはどのようなものなのか、DaaSの中でも代表的なAzure Virtual DesktopとAmazon Workspacesの違いを解説します。

1.いま注目を集めるDaaSとは?

いま、DaaSが注目を集めています。DaaSとは、「Desktop as a Service」の略称で、「ダース」と呼ばれます。一言で言えば、デスクトップ仮想化の環境を提供するサービスのことをいいます。

DaaSは、PCなどのデスクトップ環境をクラウドのサーバー上で構築し、ネットワークを介してその仮想化されたデスクトップを利用できます。

DaaSが今、注目を集める背景は、働き方改革の推進の流れや、昨今の新型コロナウイルス感染症の感染予防策としての政府からの呼びかけなどを受け、テレワーク環境の構築が急速に推進されたことがあります。

テレワーク実施の際に、クラウドサービスを利用した仮想デスクトップを実現するDaaSを活用することで、安全、かつ便利にテレワークが実現できます。

2.代表的なDaaS

DaaSについてもう少し詳しく知るために、具体的な製品を見ていきましょう。ここでは代表的なDaaSとして、Azure Virtual DesktopとAmazon Workspacesを取り上げます。

●Azure Virtual Desktop

Azure Virtual Desktopとは、マイクロソフト社が提供する「Microsoft Azure(アジュール)」というクラウドサービス上で実行される、仮想デスクトップサービスです。
Azure Virtual Desktopでは、Windows 10や Windows 11などのOSを利用できるほか、Microsoft 365のアプリの利用などを、リモートで利用できます。またデスクトップとアプリの両方を仮想化するのも特長です。また、1台のWindows OSに、複数のユーザーが同時に接続して用いることができるマルチセッション機能があります。インターネットブラウザからのアクセスや、リモートデスクトップ接続が可能です。現在Microsoft製品をよく利用しており、例えばWindows 10をOSに利用したい場合は、AVDがおすすめです。

●Amazon Workspaces

Amazon Workspacesは、Amazonが提供するクラウドサービス「AWS(Amazon Web Services)」における仮想デスクトップサービスです。DaaSとしての仕組みはAzure Virtual Desktopと同様に、リモートで利用可能です。OSはWindows ServerとLinuxのデスクトップ環境を利用できるのが特長です。
AWSは10年以上クラウドサービスを提供しており、安心感があります。料金体系もさまざまで、人数に応じた料金を支払えるのが特徴です。

3.Azure Virtual DesktopとAmazon Workspacesの違い

Azure Virtual DesktopとAmazon Workspacesは似ていますが、どこに違いがあるのでしょうか。次の項目にて違いを解説します。

●OS

仮想デスクトップが使えるOS自体が異なります。Azure Virtual DesktopではWindows10、Windows7、Windows Serverが利用でき、Amazon Workspacesでは、LinuxとWindows Serverが利用できます。

●配信方法

配信方法に違いがあります。Azure Virtual Desktopはプール型としてデスクトップ配信とアプリケーション配信の2通りと、専有型としてデスクトップ配信の1通りの、全部で3通りの配信方法を選択することができます。Amazon Workspacesは専有型としてデスクトップ配信の1通りのみです。

●ユーザー接続方法

ユーザーが接続する方法としては、Azure Virtual Desktop、Amazon Workspaces共に、専用のアプリケーションとWebクライアントが用意されています。
しかし、Azure Virtual Desktopには、さらに、ローカルのWindowsのスタートメニューの中に、Azure Virtual Desktopへ接続するためのリンクを埋め込むことができるので、ローカル環境でWindowsを利用しながら、シームレスに接続できるメリットがあります。

●Microsoft製品の使用勝手

Microsoft製品の使用勝手はやはり異なります。Azure Virtual DesktopではMicrosoft製品である、Outlookでのメール受信、OneDriveでのファイル共有、Microsoft Teamsでのミーティングなどの利用は容易にでき、ローカル環境と変わらない使い勝手となります。ただし、Teamsではローカル環境と比べると機能制限などもあるため、どこまで機能が利用できるかは確認しておきましょう。
一方、Amazon Workspacesでは、利用できるOSはWindows10ではなく、Windows Serverに Windows10デスクトップエクスペリエンスいうWindows10の機能をインストールしたものとなるため、Windows10固有のアプリケーションが動作しないこともあります。

関連記事:そもそもAzureとは~基礎から徹底解説~

4.まとめ

DaaSの定義と共に、代表的なDaaSであるAzure Virtual DesktopとAmazon Workspacesの概要と主な違いをご紹介してきました。テレワークなどが加速する中、自社に適したDaaSを導入することが効率化のポイントといえます。

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