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Azure Backupを統合管理!Backup Centerとは

2021.01.19

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皆さまこんにちは。SB C&Sの井上です。
Azureでは仮想マシンやSQL Database、Azure Filesなどを簡単にバックアップできるAzure Backupというサービスが提供されています。
Azureではワークロードや仮想マシン内のデータを安全に保護するために、Azure Backupで定期的にバックアップを行うことがベストプラクティスとされており、前回のAzure Automanageの記事で構成プロファイルを[運用]にした場合にも、自動構成されるベストプラクティス設定の内の一つにAzure Backupでの保護が含まれています。

現在Azureを利用されている方のほとんどが、Azure Backupを利用して仮想マシンやデータを保護しているのではないでしょうか。そこで今回はAzure Backupのバックアップデータやバックアップポリシーなどを統合管理するプレビュー機能である「Backup Center」についてご紹介します。

Backup Centerは無料で利用でき、Azure Backupの管理の手間を削減できるので、Azure Backupを利用している方やこれから利用を始める予定の方はぜひ最後までお読みください!

1.Backup Centerとは

Backup Centerとは、サブスクリプションやリージョン間、複数のRecovery Services コンテナー(Azure Backupのバックアップデータを格納するストレージ機能)にまたがるような大規模なAzure Backupを一つの画面で統合管理する機能です。
従来Azure Backupのバックアップデータやバックアップポリシーなどを管理する場合、管理したいバックアップデータが格納されているRecovery Services コンテナーごとに設定を行う必要がありましたが、Backup Centerを利用すると、テナント内の全てのRecovery Services コンテナーを、Backup Centerの画面で一括して統合管理することができます。

図1. Recovery Servicesコンテナーで管理する場合.png

従来はRecovery Services コンテナーごとに画面遷移して管理

図2. Backup Centerで管理する場合.png

Backup Centerを利用すると複数コンテナー間で統合管理可能

Azureではワークロードや仮想マシン内のデータを安全に保護するために、Azure Backupで定期的にバックアップを行うことが非常に重要ですが、大規模な環境のバックアップやワークロードごとにコンテナーを分けてバックアップしている場合などは、Recovery Services コンテナーごとに画面遷移して管理する必要があり、管理が煩雑になってしまうのが難点でした。

しかし、Backup Centerを利用することで、大規模なAzure Backup環境を管理する際に、管理対象バックアップデータや管理対象ポリシーを特定する手間を省いて、素早く管理することができます。

また、データソースのサブスクリプションやリソースグループ、タグなどのデータソース固有のプロパティを利用してフィルター処理を行うこともできるので、Recovery Services コンテナーのタグに関わらずデータソースの仮想マシンなどのタグでフィルター処理し、管理対象を素早く特定することも可能です。

2.利用方法

それでは実際にBackup Centerを使ってみます。

(1)Azure Portalで[バックアップセンター]を検索して表示

図3. Backup Centerを表示①.png

図4. Backup Centerを表示②.png

(2)既にAzure Backupを利用中の場合、バックアップデータ、バックアップポリシー、コンテナーが一覧表示

図5. バックアップデータ一覧表示.png

[バックアップデータ] の一覧表示

図6. バックアップポリシー一覧表示.png

[バックアップポリシー] の一覧表示

図7. コンテナー一覧表示.png

[コンテナー] の一覧表示

(3)新規バックアップ作成やバックアップの復元などもBackup Centerから直接操作可能

図8. Backup Center経由で可能な操作一覧.png

(4)バックアップジョブの一覧表示、バックアップレポートの表示も可能

図9. バックアップジョブ一覧表示.png

[バックアップジョブ] の一覧表示

図10. バックアップレポート表示.png

[バックアップレポート] の表示/確認

(5)バックアップが有効化されていないデータソースの一覧表示が可能

図11. バックアップが有効になっていないデータソース一覧表示.png

3.まとめ

今回はAzure Backupのバックアップデータやバックアップポリシーなどを統合管理するプレビュー機能である「Backup Center」についてご紹介しました。

従来のバックアップデータ管理では、Recovery Services コンテナーごとに画面遷移して管理する必要があったため管理が煩雑になってしまうのが難点でしたが、今回ご紹介した「Backup Center」を利用するとテナント内の全てのバックアップデータやバックアップポリシー、コンテナーなどを1つの画面で統合的に一元管理できるので、管理の手間を大きく削減することができます。

また、バックアップジョブの一覧表示やバックアップリポートの確認、保護されていないデータソースの表示などもできるため、バックアップエラーやリソースのバックアップ設定漏れを素早く特定し、迅速に対処することもできます。

Backup Centerは無料で利用でき、Azure Backupを既に利用している場合は特に何も設定することなく現在のバックアップ設定をすぐに一元管理できるので、大規模環境でAzure Backupを利用している方やAzure Backupの運用/管理に課題をお持ちの方は、GAされた際にはぜひ一度Backup Centerを利用してAzure Backupの統合管理をお試しください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

利用方法やユースケースなど、Azureに関してご不明な点がございましたら、ぜひお気軽に Azure相談センター までお問い合わせください。
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著者紹介:SB C&S 井上 雄貴

  【 著者紹介 】
  井上 雄貴
  ・Azure Solutions Architect Expert
  ・JDLA Deep Lerning for ENGINEER 2019 #1
  SB C&S株式会社 技術統括部 第1技術部 2課

 

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