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AI導入時に使える補助金とは?
申請の課題と解決のポイントをご紹介

2024.07.31

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企業がAIを導入する際に、補助金を使用することができるケースがあります。しかし補助金を使用するには、申請書類や事業計画書などの作成が求められ、多くの場合は審査があります。
今回は、AI導入時に利用できる補助金の概要と、補助金申請の課題、課題解決と共にAI導入を成功させるためのポイントをご紹介します。

1.AI導入時に使える補助金とは?

AIツールの導入や、AIを使ったシステムやツールを開発しようとする際に、補助金を利用できる場合があります。補助金とは、国が特定の業務や事業に対し、国家的見地から公益性があると認め、実施に資するために交付される金銭的な給付です。一般的に、AI導入には多額のコストがかかるため、補助金を利用することで着手しやすくなるでしょう。

●AI導入時に使える補助金の具体例

AIシステムやツールを導入する際には、次に挙げる補助金を利用できる可能性があります。

・IT導入補助金
経済産業省が所管する制度で、中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的とし、業務効率化やDXなどに向け、特にバックオフィス業務の効率化等の付加価値向上につながるITツールの導入を支援するものです。対象となるITツールは、事前に審査を受け、登録されているものに限られますが、その中にはAIツールも存在します。

・ものづくり補助金
全国中小企業団体中央会が運営するもので、主に製造業において、生産性向上につながる革新的サービスの開発や試作品の開発、生産性向上を進めるための設備投資等を支援するものです。AIシステムやツールも補助対象となることがあります。

・小規模事業者持続化補助金
小規模事業者が取り組む販路開拓や生産性向上の取り組みを支援する補助金で、全国商工会連合会が運営しています。地方自治体が中心となって、地域の小規模事業者のビジネスの持続化や成長に必要な設備投資費用などを補助します。自治体によって申請条件や期間が異なりますが、AIシステムやツールも補助対象となることがあります。

・AI活用融資
日本政策金融公庫によるもので、AI導入に取り組む中小企業に対して融資する制度です。AI設備を導入し、生産性の向上を図る者のうち、AIの導入にかかる専門家である「スマートSMEサポーター」の助言と指導を受けていることが条件です。

●補助金の申請プロセス

申請プロセスは、各補助金によって異なりますが、申請すれば直ちに補助金が支給されるわけではありません。申請して審査に通過したり、指導・助言を受けたりする必要があります。

2.AI導入の際の補助金活用の課題

AIの導入に限らず、補助金活用においては一般的に次のような課題があると考えられています。

●補助金制度の対象となる事業や条件が限定的で該当しない恐れがある

補助金制度に申請しようとしても、対象から外れていたり、一部の条件に満たなかったりする恐れがあります。条件に合致していたとしても、申請による審査に通過しなければならないため、必ずしも補助金が得られるわけではありません。

●補助金の申請手続きや審査が煩雑で時間と労力が必要

一般的に、補助金の申請には詳細な事業計画書などの必要書類を揃える必要があります。さらに、申請書類の形式や表記ルールなどの細かな規定に従って記載しなければならないなど、手続きの煩雑さが課題といわれています。この申請に対応するには十分な時間と労力が求められます。

3.補助金を活用しながらAI導入・開発を成功させるポイント

補助金を活用しながら、コスト高になりがちなAI導入と開発を成功させるには、次のポイントを押さえることが有効といわれています。

●補助金制度の申請方法を正確に理解する

まず補助金制度それぞれについて、申請方法を隅々まで確認し、正確に理解することが求められます。不明点があれば、その都度、明らかにすることが大切です。

●補助金制度の申請書類については審査官が採点しやすくなるように作成する

多くの補助金制度では審査がありますが、書類づくりの際には、審査官が採点しやすくなるよう、わかりやすく記載することが、採用率を上げるポイントといわれています。

必須の審査項目を満たした上で「加点項目」を盛り込むと審査を有利に進められるでしょう。加点項目とは、例えば「環境に配慮した取り組みを進めている」「大幅な賃上げを実施している」など、ポイントが加点される項目のことです。審査官が採点しやすいよう、内容が素早く理解できる採点がスムーズに進む書類づくりに努めましょう。

●補助金制度に関して専門家による支援を受ける

補助金を活用するためには、専門的な知見を取り入れると成功しやすくなります。専門家による支援を受けることも念頭に置いておきましょう。

専門家の例として、情報処理支援機関である「スマートSMEサポーター」があります。使いやすいITツールの開発を促し、中小企業者などがITベンダーやITツールを選定するために必要な情報を提供します。また、補助金申請サポートや補助金申請代行サービスを活用する企業もあります。

●AIツールやベンダーを充分検討して選定する

導入するAIツールや、そのツールを提供・開発するベンダーについては、充分に検討の上で選定することも大切です。AIシステムやツールを導入する際には、AIがどのような問題を解決でき、どのように業務やビジネスに貢献するのかを知っておく必要があります。知識に乏しい場合は、各ベンダーや有識者の意見を取り入れながら、慎重に進めることが大切です。

●コスト効率を重視する

AI導入に伴い、AIツールの利用・運用に際して人材育成が求められることがあり、人材育成コストがかかってきます。またAIシステムを開発する際には開発コストがかかります。これらの導入・運用にかかるコストを試算し、最もコスト効率の良い形を検討することが重要です。


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4.まとめ

AI導入に活用できる補助金についての情報をお届けしました。補助金申請時の課題解決をクリアしながら、ぜひ貴社に最適なAI導入を進めてください。

また導入に際してMicrosoft社のクラウドサービスである「Microsoft Azure」を基盤とするAIアプリケーション/システム開発が必要な場合には、まずはAzure相談センターまでお問い合わせください。

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