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Windows Admin CenterでAzure IaaSサーバー管理をより簡単に!

2021.05.20

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皆さまこんにちは。SB C&Sの井上です。
皆さまは、Azure IaaS VMでデプロイしたWindows Serverのサーバー機能の追加や管理など、OS上の設定を、どのような方法で行っていますか?

一般的には、対象のVMに直接RDPやSSHでリモート接続して、設定を行う方法や、Azure Bastion (マネージドな踏み台サーバーを提供するAzureサービス)を利用して対象VMに接続、設定する方法を皆さん利用されているかと思います。これらの方法は一番最初のVM構築などの時に、一度に詳細な設定や多くの設定項目を設定する時に非常に扱いやすい方法ですが、その後の運用時においては、手間だと感じてしまうこともあるのではないでしょうか。例えば運用管理でPowerShellスクリプトを1つ2つ実行したい場合や、データディスクをアタッチした後のフォーマットをしたい場合など、ちょっとした作業のためにサーバーにリモート接続をするのは時間がかかり、手間がかかる作業だと感じてしまうことでしょう。

そこで今回は、その運用中の手間を減らす方法「Windows Admin Center」をご紹介します。「Windows Admin Center」は、Azure IaaS上のWindows ServerをAzure Portalから直接管理できるプレビュー機能です。本記事では、概要から条件、最後に設定方法までご説明します。

1.Windows Admin Center とは

Windows Admin CenterはブラウザベースのWindowsサーバー管理ツールセットで、オンプレミスのWindows ServerやWindows 10、Azure IaaS上のWindows Serverを集中管理することができます。
従来のWindows Admin CenterはローカルのWindows 10クライアントやゲートウェイサーバーにアプリケーションをインストールして利用していましたが、今回Azure PortalにWindows Admin Centerの機能が統合されたことで、個別のクライアントやサーバーに手動でWindows Admin Centerのアプリケーションをインストールする手間を削減し、Azure IaaS上のWindows ServerのOS機能やファイルなどをAzure Portalから直接GUIで管理することができるようになりました。

本記事ではAzure Portalに統合されたWindows Admin Centerの設定方法と機能について、実際の画面も含めてご紹介いたします。

 

2.Windows Admin Center の 前提条件

Azure Portalに統合されたWindows Admin Centerを利用するには、以下の前提条件を満たしている必要があります。

管理対象のWindows Server VM

  • ・OS: Windows Server 2016/2019/2022
  • ・メモリ: 3 GiB以上
  • ・AzureリージョンにデプロイされたVM (Azure China, Azure Governmentを除く)
  • ・Azure Virtual Machine AgentがインストールされたVM
    (MarketplaceイメージのWindows VMには規定でインストール済み)

管理PC (Azure PortalにアクセスするPC)

  • ・ブラウザー: Microsoft Edge or Google Chrome

 

3.Windows Admin Center の 設定方法

Azure PortalからWindows Admin Centerを介してWindows Serverを管理するための設定方法をご紹介します。
なお、今回は検証環境のためパブリックIPアドレス経由での接続を行っていますが、本番環境ではVPNゲートウェイなどを使用してプライベートIPアドレス経由でVMに接続することが推奨されています。

(1)Microsoft EdgeかGoogle ChromeでAzure Portalにアクセス

図1. Azure Portal サインイン.png

(2)Windows Server VMのリソースに移動し、ブレードから[Windows Admin Center (プレビュー)]を選択

図2. Windows Admin Centerを選択.png

(3)[このポートを開く]、[Windows Admin Centerをインストールするために送信ポートを開く]にチェックし、[インストール]をクリックしてVMに拡張機能をインストール

図3. Windows Admin Denterをインストール.png

(4)NSGの[受信規則のポート]で6516ポートの受信許可、[送信規則のポート]で20.66.2.0への送信許可が追加されていることを確認

※検証環境以外では、外部からの不正アクセスを防ぐためにNSGの受信規則設定で[PortForWAC]のソースIPアドレスを絞ることが推奨されています。

図4. NSG受信規則 PortForWAC確認.png

図5. NSG送信規則 PortForWAC Service 確認.png

(5)VMのIPアドレスを選択し、[接続]をクリック

※検証環境以外では、外部からの不正アクセスを防ぐためにプライベートIPアドレスでの接続が推奨されています。

図6. 接続IPアドレス選択.png

図7. Windows Admin Centerに接続.png

(6)サーバーのローカル管理者アカウントでサインイン

図8. 管理者アカウントでサインイン.png

 

4.Windows Admin Center の 機能紹介

Azure PortalからWindows Admin Centerを介してWindows Serverに接続すると、サーバーOS上の様々な情報を参照し、Azure PortalからGUIでサーバー管理を行うことができます。

(1)概要

Azure IaaS サーバーのマシンスペックやメトリックなどの情報を確認することができます。

図9. Windows Admin Center 概要ページ.png

(2)PowerShell

ブレードのPowerShellを選択してサーバーのローカル管理者でサインインすると、Azure Portalから直接サーバーにPowerShellスクリプトを実行できます。

図10. Windows Admin Center PowerShellページ.png

(3)イベント

サーバーの管理ログの確認、削除、エクスポートなどAzure Portalから直接管理できます。

図11. Windows Admin Center イベントページ.png

(4)ファイアウォール

サーバーのWindowsファイアウォール規則をAzure Portalから直接管理できます。

図12. Windows Admin Center ファイアウォールページ.png

(5)ファイル&ファイル共有

サーバー内のフォルダ編集、ファイルのアップロードやダウンロード、ファイル共有設定などの管理がAzure Portalから直接操作できます。

図13. Windows Admin Center ファイルページ.png

(6)リモートデスクトップ

ブレードのリモートデスクトップを選択してサーバーのローカル管理者でサインインすると、Azure Portalから直接サーバーにRDP接続できます。Admin Center経由のRDPでは、NSGの受信ルールで3389ポートを開放することなくサーバーにRDP接続できます。

図14. Windows Admin Center RDPページ①.png

図15. Windows Admin Center RDPページ②.png

(7)役割と機能

サーバー機能のインストール操作をAzure Portalから直接行うことができます。

図16. Windows Admin Center 機能と役割ページ.png

この他にも、サーバーにインストールされたアプリケーションの管理やレジストリの編集、ユーザーとグループの管理など様々なサーバー管理操作を、サーバーへのリモート接続なしでAzure Portalから直接行うことができます。

 

5.まとめ

今回はAzure Portalに統合されたWindows Admin Centerの設定方法と機能についてご紹介しました。
従来ではAzure IaaS VMをデプロイした後や運用管理でサーバーOS上での操作が必要な作業を行う際にはVMにリモート接続して設定する必要がありましたが、Windows Admin Centerを利用するとサーバーOS上の管理作業をAzure Portalから直接行うことができます。例えばサーバーのWindowsファイアウォールの設定を確認/変更したい場合や、VMにアタッチしたデータディスクのボリューム作成など、ちょっとした管理作業を行う際にいちいちVMにリモート接続する必要がなくなり、管理の時間と手間を削減することができるのではないでしょうか。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

利用方法やユースケースなど、Azureに関してご不明な点がございましたら、ぜひお気軽に Azure相談センター までお問い合わせください。
Azure に精通したスタッフが丁寧にご回答いたします。

著者紹介:SB C&S 井上 雄貴


  【 著者紹介 】
  井上 雄貴   ・Azure Solutions Architect Expert   ・JDLA Deep Lerning for ENGINEER 2019 #1
  SB C&S株式会社 技術統括部 第1技術部 2課

 

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