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クラウドを学び始めたいMicrosoft系技術に明るいエンジニアは、まずはAzureに手を出してみるべき!その理由とは?
Azure相談センターSB C&Sは、Microsoft Azureを推奨します。
クラウドを学び始めたいMicrosoft系技術に明るいエンジニアは、まずはAzureに手を出してみるべき!その理由とは?
皆さまこんにちは、SB C&Sの八釼です。
時代の転換点を過ぎ、大きな流れとしてのクラウド移行や導入というフェーズがそろそろ終わりを告げて高度活用のフェーズに移り変わろうとしています。当然それはITエンジニアの業務にも影響を与えるわけで、クラウドとは交わらない一部の専門分野に特化したエンジニアを除くと、フルスタック型としてまたクラウドサービススキルは大前提として求められる時代になりつつあります。つまり、一部の例外を除くとクラウドに関する知識やスキルを無視できない状況になってきているのです。
そんな状況の中、業務においてクラウドに関わる機会がなかったあるいは少なかったエンジニアの方は、未来を見据え自己学習を始めようと考えている場合が少なくないのではないでしょうか?
その場合、最初に考えなければならないことは、「数多くあるプロバイダーのサービスの中からそもそもどれを選択するか」です。現在、ある程度需要がある人気のパブリッククラウドサービスは、それぞれ莫大な数のサービスを提供していますので、複数同時に手を付けるのは効率の面からは得策ではありません。全くの初心者という前提であれば、まずは最も自身のキャリアに活きる確率の高いものを選ぶべきです。
エンジニアにとって、廃れにくく、なるべく長期的に価値の高いスキルを身に着けることは重要です。なぜならば、知見やスキルは一朝一夕で身につくわけではないのに対し、進化の早いIT業界においては、その陳腐化や価値の変化は早いからです。そのため大前提として常に新しい技術や情報を取り入れることが必要になりますが、効率の面からは習得したものはなるべく長く使えることに越したことはありません。
将来的な自身の市場価値のためにクラウド学習を始めようとしているのですから、習得した後にせめてかけたコストを回収するだけの需要はほしいですし、そのサービスが早期終了の憂き目にあう確率も低い方が良いです。
極論を言えば、どのクラウドサービスの案件やプロジェクトにアサインされるかは神のみぞ知ることですが、(立場や状況には依るものの)ある程度コントロールは可能ですし、自身の学習したものである確率を高めることはできます。当然と言えば当然ですが、市場シェアの高いものを選んでおけば良いわけです。
具体的には、3大クラウドサービス ( Amazon Web Services, Microsoft Azure, Google Cloud ) のどれかを選択すれば良いでしょう。シェアの高いサービスであれば、教材となる情報が多く発信されているので学習がしやすい、というメリットもあります。転職やプロジェクト変更など、現状からの変化の際にも選択の幅が広いのも魅力です。
自社に今後導入される可能性が高いサービス、もしくはSIerであれば、顧客に需要が高いと想定されるサービスを選択するのもアリです。しかし、クラウド未経験の場合、この見極めは難しいかもしれませんので、Azureの場合について簡単にご紹介します。
Azureはマイクロソフト社が提供していますので、当然ながらその製品やサービスと親和性が高く、それらに対する優遇制度などもあります。このような製品やサービスを中心に活用する組織であれば、Azureを採用する確率が高くなりますので、このような組織に関係している場合、Azureをまずは学習しておけばその後の業務で活かせる可能性が高いです。
自身が保有するスキルや経験を考慮して学習効率が良いサービスを選択するということです。
一口にITエンジニアといっても種類はかなり多く、種類や業界によっても求められるスキルが異なるかと思います。また業務で関わってきた技術も千差万別で、OSやRDBMSにしてもいくつも種類がありますし、プログラミング言語も多種多様です。つまり、エンジニアの特長も千差万別・多種多様ということです。これまでのキャリアで培った技術と相性が良いサービスを選択することができれば、挫折の可能性が低く成長速度も高めることができるので、効率が良いということなのです。
では、Azureについて自身が保有するスキルや経験が活きやすい状況とは、どのようなことが考えられるのでしょうか?
簡単に括ってしまうと、「Microsoft系技術に明るい」ことです。例えば、Windowsベースのシステムやアプリケーションの開発や運用に強みを持っていることが挙げられます。その理由については後述します。
Microsoft製品は大きな特長として、「グラフィカル」に取り扱うことができます。Windows ServerやSQL Serverをはじめとして基本的にGUIが用意されており、これらに慣れ親しんでいるという方は画面の作りの癖なども把握されている場合も多いのではないでしょうか?
クラウドサービスを扱う場合、人それぞれ頻度に差は出ますが、GUIで操作したりそこで内容(情報)を確認する必要が少なからず発生します。Azureの場合、中心となるのは「Azure portal」です。これについてもMicrosoft系アプリケーションのGUIというわけなので、作りが他のものに似ている部分が多いですし、慣れている方にはより直感的に操作がしやすいと言えます。
なお、後述するAzure PowerShellに関しても馴染んでいるインターフェースと言えるかと思います。
Microsoft系技術のCUIといえば、PowerShellです。扱いはお手の物という方も多いのではないでしょうか。この技術はAzureでも大いに活用することが可能です。
まず面白いのがAzure PowerShellです。これを使うことにより、前述のAzure portalではなく、コマンドレットにてリソースやAzure ADテナントが管理できます。まさにマイクロソフト社のクラウドですね。ちなみにLinux(Bash)に慣れている方の場合には、Azure CLIというインターフェースも用意されているので、こちらの方が良いかもしれません。
また、Azure環境上で発生する様々な運用タスクを自動化するクラウドオートメーションサービスであるAzure Automationのプロセスオートメーション機能でも、PowerShellのRunbookがサポートされており、このコードにてロジックを実装することが可能です。
Active Directory(AD)の知見やスキルも活用の機会が多いです。ADとAzure ADの一体運用(ハイブリッドID)が可能なことも大きな特長の一つだからです。実際に、既存のAD環境を有効活用する形でのハイブリッドクラウド構成は、人気の利用形態です。オンプレミスのADDSを使用するWindowsコンピューターがAzure ADにも透過的にサインインできるようにしたり、Azureのリソースとして管理されるSQL Serverの認証に使用するなどが可能です。
ここではあえて幅を狭めた書き方をしましたが、Azureにおいてはハイブリッドクラウド構成がかなりの確率で選択されますので、広く言えばオンプレミス環境の知見やスキルは重要であり活用の機会も多いです。つまりオンプレミスでの経験は強い武器になります。
また、マイクロソフト社の他のクラウドサービスの運用や管理の経験やスキルもAzureで活かすことができます。もちろん様々なサービスが提供されるので、その中でもAzureと連携できるものに限りますが、少なくともIDaaSであるAzure ADとは必ず関わることになるので、これは大きいです。Azureでも同様に、ID管理かつセキュリティ基盤として使用しなくてはいけない上に、その重要性ゆえに学習を避けることは不可避なものだからです。そもそもこれについて知見があることは、大きなアドバンテージと言えます。
公式ドキュメント等の情報において、Microsoft系技術を優先してアーキテクチャの例などが説明されています。例えば、WebアプリケーションをAzureにデプロイするためにはどうすれば良いか調べたい場合、サーバーOSはWindows Server、Web ServerはIIS、DBはSQL Server、WebアプリケーションフレームワークはASP.NETといった具合です。もちろんそうでない場合の例や、OSSのサーバーOSやRDBMSの場合など情報は公開されていますので、あくまで情報として目にする頻度や見つけやすさといった観点です。
知見の深い技術が身近な例として示されている場合が多いので、学習のためにチュートリアルを実施する際などスムーズに進めることができる可能性が高いです。またWeb上で共有される技術情報についてもこういった情報のものの方が多く参考にしやすいです。
今回は、クラウドへの入り口として、Microsoft系技術に強いエンジニアはAzureを選択することで有利に学習を進められる理由について解説しました。今後は、マルチクラウド環境も当たり前に運用される時代に突入します。Azureについてある程度理解が深まったら、その他のサービスについても手を出して幅を広げていくことも有効です。その他の技術同様に、一つ理解してしまえば、他を学ぶ際には労力はかなり小さくなりますので、ぜひAzureを利用していただければと思います。
もちろん、専門性を深めて自身の市場価値を高めるのも一つの戦略です。Azureはシェアも需要も高く、これからの成長もまだまだ期待できるクラウドサービスですので、とことん突き詰めるのも有効です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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