Azureの仮想マシンでは、
Q:Azureの仮想マシンでは、どんなOSを実行することができますか? CentOSやUbuntuなどは使えるのでしょうか?
A:Azureの仮想マシンでは、Windows Serverのほかに、CentOSやUbuntuなど、各種のLinuxディストリビューションを実行することができます。
※編集部注※
当記事の内容をアップデートして こちらの記事 に公開しております。最新の情報はこちらをご確認ください。
【解説】
マイクロソフトのパブリッククラウドサービス「Microsoft Azure」は、2014年3月まで「Windows Azure」という旧称でした。2014年4月に、多数のOS、開発言語、サービスに対応した、オープンなクラウドであることを表すために「Microsoft Azure」に改称されています。
そのためか、Windows Server"だけ"が稼働するクラウドサービスという誤解を受けることもありました。しかし、実際には2012年7月にAzureのIaaSである「仮想マシン」のサービス提供が開始されたときから、Windows Serverのほかに複数のLinuxディストリビューションがサポートされています。
現在(2015年9月11日時点)、Azure 仮想マシンでは以下のようなOSイメージ(いずれも64bit版)を配布しています。
- Windows Server 2012 R2 Datacenter
- Windows Server 2012 Datacenter
- Windows Server Essentials Experience(Windows Server 2012 R2)
- Windows Server 2008 R2 SP1
- Ubuntu Server 12.04 LTS / 14.04 LTS / 14.10
- CoreOS Alpha / Beta / Stable
- CentOS 6.5 / 6.6 / 7.0
- openSUSE 13.1 / 13.2
- SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3 / 12
- Oracle Linux 6.4.0.0.0 / 7.0.0.0.0
・Windows Server 2012 R2 Datacenter
・Windows Server 2012 Datacenter
・Windows Server Essentials Experience(Windows Server 2012 R2)
・Windows Server 2008 R2 SP1
・Ubuntu Server 12.04 LTS / 14.04 LTS / 14.10
・CoreOS Alpha / Beta / Stable
・CentOS 6.5 / 6.6 / 7.0
・openSUSE 13.1 / 13.2
・SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3 / 12
・Oracle Linux 6.4.0.0.0 / 7.0.0.0.0
Linuxは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換のCentOSやOracle Linux、Debian系のUbuntu Server、Slackware系のSUSE Linux Enterprise Server(SLES)とopenSUSE、軽量OSとして人気が高まっている独立系のCoreOSなど、主要なディストリビューションがひととおりラインアップされています。
Azure 仮想マシンで用意されているOSイメージは、いずれもAzureの利用料金に含まれており、別途ライセンス料は必要ありません。
例えば、Windows Serverを使用する場合は、Azure 仮想マシンの利用料金にWindows Server CALが含まれています。
また、ノベルの商用LinuxディストリビューションであるSUSE Linux Enterprise Serverは、サブスクリプションが上乗せされた料金になっています。その他のLinuxディストリビューションは無償で提供されているため、基本的に自由に利用することができます。
上記以外では、ミラクル・リナックスが提供する国産商用Linuxディストリビューション「Asianux Server 4(MIRACLE LINUX V6)」がAzure認証を取得しており、Azure Marketplaceを通じて仮想マシン用OSイメージが販売されています。
ちなみに、Azure仮想マシンでは、オンプレミスのHyper-Vと同じVHDファイルがディスクイメージとして使われます。そのため、Azure仮想マシンでの動作が、ライセンス上問題がなければ、VHDファイルをAzureにアップロードし、そこにインストールされているOSを実行することが可能です。また、Hyper-V以外の仮想化基盤環境 (VMwareなど) からも移行するための無償の変換ツールを提供しています。
■Microsoft Virtual Machine Converter 3.0
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=42497
他にも、マイクロソフトのAzureドキュメントには、オープンソースのUNIX OS「FreeBSD」がインストールされたVHDファイルをAzure仮想マシンで実行させる手順が紹介されています
日本語版はこちら
英語原文はこちら
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