Azureの仮想マシンでは、
Q:Azureの仮想マシンでは、どんなOSを実行することができますか? Ubuntuなどは使えるのでしょうか?
A:Azureの仮想マシンでは、Windows Serverのほかに、Ubuntuなど各種Linuxディストリビューションを実行することができます。
【解説】
マイクロソフトのパブリッククラウドサービス「Microsoft Azure」は、2014年3月まで「Windows Azure」という名称でした。2014年4月に、多数のOS・開発言語・サービスに対応した、オープンなクラウドであることを表すために「Microsoft Azure」に改称されています。
そのためか、Windows Server"だけ"が稼働するクラウドサービスという誤解されがちです。
しかし、実際には2012年7月にAzureのIaaSである「仮想マシン」のサービス提供が開始されて以降、Windowsのほかに複数のLinuxディストリビューション、FreeBSD(UNIX)がサポートされています。
また、Azure上では、イメージをデプロイするとアプリケーションがインストールされ、そのまま使えるようになっているリソースも用意されています。例として下記があります。
- LAMP Certified by Bitnami :LAMP 7.1.27-1(Ubuntu 16.04)
- Citrix Virtual Apps Essentials
- Container Linux by CoreOS
- SUSE Linux Enterprise Server (Basic) (SLES)
- ComUnity Citizen Engagement Platform
- Apache Solr Certified by Bitnami
Azure 仮想マシンで用意されているOSイメージは、いずれもAzureの利用料金に含まれており、別途ライセンス料は必要ありません。仮想マシンの中にOS料金とインスタンス料金が含まれています。
例えば Windows Server を使用する場合、Azure 仮想マシンの利用料金は、Windows ServerのCAL料金+インスタンス料金の合計となります。Linuxの場合は、LinuxのOS料金(無料のLinuxOSもあります)+インスタンス料金となります。従量課金ですので、動かしている時間分課金されます。
しかし、仮想マシンをずっと動かし続けるにあたり、コスト削減をしたいというお客様もいらっしゃるのではないでしょうか。その場合は、リザーブドインスタンスのご利用をおすすめいたします。
リザーブドインスタンスは、その名の通りインスタンスの話ですので、どんなOSを使っていてもご利用いただけます。実際の利用方法もとても簡単です。適用させたい仮想マシンとOSを選択し、仮想マシンを作成します。リザーブドインスタンスを購入してサブスクリプション/テナントを指定すると、その分の従量課金が止まり、OS分だけ従量課金が続く状態になります。
さらにOSのライセンスに関するコスト削減の方法として、「Azure ハイブリッド特典」があります。この特典を利用することでWindowsやSQL Serverライセンス、Linuxサブスクリプションに対して割引が適用されます。
ちなみに、Azure仮想マシンでは、オンプレミスのHyper-Vと同じVHDファイルがディスクイメージとして使われます。そのため、Azure仮想マシンでの動作が、ライセンス上問題がなければ、VHDファイルをAzureにアップロードし、そこにインストールされているOSを実行することが可能です。また、Hyper-V以外の仮想化基盤環境 (VMwareなど) からも移行するための無償の変換ツールが提供されています。
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