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Azure 最新テックガイド #3
新たな金融アプリを創出する
Azure Blockchain as a Service(BaaS)

2016.06.15

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仮想通貨の基盤として登場した「ブロックチェーン技術」への関心がますます高まっています。「Azure Blockchain as a Service(BaaS)」は、低コストで、ブロックチェーン技術を活用したアプリケーションのテスト、開発、運用ができる環境として用意されたAzureの新しいサービスです。

ブロックチェーン技術への関心が高まった理由

金融におけるITの活用を意味する「FinTech(フィンテック)」が注目を集めています。その中でも高速で安全、かつ安価で金融取引システムを構築できる可能性のあるブロックチェーン技術は、さまざまな領域への適用が期待されています。

ブロックチェーンは、代表的な仮想通貨(または暗号通貨)であるビットコインの取引を支える基盤技術として登場しました。これは、取引を行うP2P(ピアツーピア)ネットワークに参加するすべてのコンピュータで取引履歴を保存・管理する分散システムで、取引記録をブロックにまとめ、鎖(チェーン)のように追記しながら保存していくことから、ブロックチェーンと呼ばれるようになりました。

ブロックチェーンの特徴は、いくらの仮想通貨を誰から誰に送付したかという取引がP2Pネットワーク上にすべて履歴として記録されていることです。その情報はP2Pネットワークに参加していれば誰でも閲覧でき、データを変更したり改ざんしたりすることは不可能です。また、記録されているデータは複製を繰り返すため、コンピュータに障害が発生しても消失することはありません。

これまでの金融取引は、信用できる第三者機関が中央集権的に管理するしくみによって行われてきました。このため、取引の成立には第三者機関に決して少額ではない送金手数料を支払う必要があったのです。ところがブロックチェーンならばそのような第三者機関を介すことなく、売手と買手が直接取引することが可能になります。これが、ブロックチェーン技術への関心が高まった大きな理由です。

ブロックチェーンのテスト、開発、
運用環境を準備

もともとビットコインの取引から発生したブロックチェーン技術ですが、この技術のしくみは仮想通貨の取引以外にも応用が可能で、すでにビットコイン以外の独自仮想通貨、株式や債券といったさまざまな金融取引に活用されています。しかし、ブロックチェーン技術の活用は、必ずしもスムーズに進んだわけではありません。実際は、分野ごとのルール策定、既存システムとの融合など解決すべき課題も残っていたのです。

そうした課題を解決するために、汎用的なブロックチェーンのしくみを用意しようという発想で生まれたのが「イーサリアム(Ethereum)」です。イーサリアムは2013年12月からオープンソースプロジェクトとして開発が進められている分散アプリケーション基盤であり、ブロックチェーン技術をベースに管理者のいないP2Pネットワーク上でさまざまなサービスを実現するものです。

イーサリアムのブロックチェーン技術には、世界中のITベンダーや金融機関などが積極的に参加しています。マイクロソフトもその1社であり、2015年11月にブロックチェーン技術の開発環境を発表しました。これが「Azure Blockchain as a Service(BaaS)」です。

Azure BaaSは、ブロックチェーン向けツールを開発するベンチャー企業、米Consensus Systems (ConsenSys) 社と共同開発したもので、統合開発環境(IDE)である「Ether.Camp」をはじめ、ブロックチェーンのテスト、開発、本番運用環境がAzure上にあらかじめ準備されています。

2016年2月には、みずほフィナンシャルグループ、電通国際情報サービス、カレンシーポート、日本マイクロソフトの4社協働による、Azure BaaSを利用したブロックチェーン技術の実証実験も開始しました。この実証実験では、ブロックチェーン技術によって効率化が見込まれるシンジケートローン業務を対象に、適用の可能性を検証したうえで、イノベーションをもたらす新しい金融モデルの創出をめざしています。

FinTechを利用した新しいアプリケーション、あるいはサービスの開発を検討している企業は、Azure BaaSによって、最新のブロックチェーン技術を活用した実証実験を迅速に開始することが可能です。新たな分野のPaaSとして、Azure BaaSの今後の動向が注目されます。

DevTest Labs

Azure BaaSは現在、AzureのDevTest Labsを通じてテストが可能

photo:Thinkstock / Getty Images

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