製品選定・比較

【徹底比較】FortiGate Cloud・FortiAnalyzer・FortiManagerの違いと選び方

FortiGate Cloud FortiAnalyzer FortiManager クラウドセキュリティ 初心者向け
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FortiGateを複数台導入・運用する中で、「ログを長期間保管したい」「複数拠点の機器設定を一括で管理したい」という課題をお持ちではありませんか? そんな時、管理ツールの候補として挙がるのが「FortiGate Cloud」「FortiAnalyzer」「FortiManager」の3製品です。しかし、どれも管理・分析に関わる製品のため、どれを導入すべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では、これら3製品の役割の違いを比較し、運用目的に合った最適な管理製品を選ぶための「要件の切り分け方」を解説します。

目次

    【導入】管理ソリューション選びの悩み

    山口君

    お客様から「ログ管理や複数拠点のFortiGateを管理する仕組みが欲しい」とご相談をいただきました。ただ、どの製品を提案すべきか迷っていて…。

    製品がたくさんあって迷いますよね。それぞれの役割をフラットに比較して整理してみましょう。

    中川さん

    製品選びの大前提:ターゲットとなる「ビジネス規模」が違う

    まず大前提として、これら3つの製品はターゲットとするビジネス規模と管理の目的が明確に異なります。
    • FortiGate Cloud: 主に**「小規模〜中規模」**向けです。少数の拠点を効率的に管理したい層に適しています。機器ごとの「単体管理」に特化しています。
    • FortiAnalyzer: 主に**「中規模〜エンタープライズ」**向けです。複数のFortinet製品を導入し、長期間のログ保存や相関分析が必要な層に適しています。複数拠点のログを束ねる「ログ統合・分析」に特化しています。
    • FortiManager: 主に**「中規模〜エンタープライズ」**向けです。数十台〜数百台の多拠点展開を行っている層に適しています。複数拠点の機器設定を束ねる「設定の統合・一括管理」に特化しています。
    これを踏まえ、「ログ管理」と「設定管理」の2つの側面から、自社に必要な機能レベルを切り分けていきましょう。

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    「ログ・レポート管理」の要件切り分け(FortiGateCloud vsFortiAnalyzer)

    「ログを長期間保存したい、レポートを見やすくしたい」という場合、以下の基準で切り分けます。最大の分かれ道は**「レポートの統合が必要かどうか」**です。

    【FortiAnalyzer(またはCloud版)が適しているケース】

    • 要件: 複数拠点のログを1箇所に集約し、「全社横断的な統合レポート」を出力したい、長期間のログ保存や高度な相関分析を行いたい場合。

    【FortiGate Cloudが適しているケース】

    • 要件: 機器をまたいだ統合レポートは不要で、「拠点(デバイス)ごとのレポート」が個別に見られれば問題ない場合。有償ライセンスで「1年間のログ保存」やレポートの自動生成機能が利用できるため、低コストでの可視化が可能です。

    「設定・デバイス管理」の要件切り分け(FortiGateCloud vs FortiManager)

    「複数機器の設定変更や管理の手間を減らしたい」という場合、以下の基準で切り分けます。最大の分かれ道は**「同じ設定の一括適用が必要かどうか」**です。

    【FortiManager(またはCloud版)が適しているケース】

    • 要件: 数十〜数百台のFortiGateに対して、テンプレートを使って「同じ設定を一括で流し込みたい(同期させたい)」場合や、複雑なVPNやSD-WANをウィザードで「自動統合構築」したい場合。

    【FortiGate Cloudが適しているケース】

    • 要件: 自動一括設定は不要で、「現地に行かずに機器ごとにリモートで設定変更したい」場合や、「各機器のコンフィグの自動バックアップや世代管理」ができれば十分な場合。

    機能比較表

    確認したい要件・機能
    FortiGate Cloud
    FortiAnalyzer
    FortiManager
    主なターゲット
    小・中規模
    中・大規模(エンタープライズ)
    中・大規模(エンタープライズ)
    役割・管理タイプ
    個別デバイスの手軽な一元管理
    複数デバイスの**「ログ・レポート統合分析」**
    複数デバイスの**「設定・構成の一括集中管理」**
    レポートの出力
    機器(デバイス)ごとに出力
    複数拠点をまたいだ「統合レポート」
    (ログ・レポート機能は限定的)
    コンフィグの設定
    機器ごとにリモートで個別に設定
    (設定変更機能なし)
    テンプレートで複数台へ「一括設定(同期)」
    VPN/SD-WAN構築
    機器ごとに個別設定が必要
    -
    ウィザード等による自動統合構築が可能
    提供形態
    クラウドのみ
    オンプレミス(ハードウェア)/ クラウド
    オンプレミス(ハードウェア)/ クラウド

    【実践】最適な製品がわかるヒアリング項目

    導入検討の際、以下の表で自社の要件をチェックすることで、最適な製品選びが可能になります。

    よくある質問(FAQ)

    Q1. 最初はFortiGate Cloudで小さく始め、将来的にFortiManagerなどへ移行することはできますか?

    A. 可能です。最初は手軽なFortiGate Cloudで個別管理をスタートし、将来的に拠点数が増え、一括管理が必要になったタイミングでFortiManagerへ移行することで、初期の導入コストを最小限に抑えつつ運用規模を拡大していくことができます。

    Q2. 「ログの統合」は不要ですが、「設定の一括適用」だけやりたいです。製品は組み合わせられますか?

    A. はい、要件に合わせて柔軟に組み合わせることが可能です。「ログは手軽にFortiGate Cloudで個別に1年間保存し、機器のポリシー設定はFortiManagerで一括適用する」といった、コストと要件のバランスを取った運用環境を構築できます。
    ※FortiManager導入後は設定変更をFortiManagerに一本化する必要あり。

    【まとめ】自社の要件に合わせた最適なツール選びを

    山口くん

    全拠点のログ統合なら『FortiAnalyzer』、設定の一括適用なら『FortiManager』。機器単体のリモート管理や自動バックアップを手軽に行うなら『FortiGate Cloud』なんですね。それぞれ役割がはっきりと分かれているので、自社の運用にどれが必要かスムーズに判断できそうです。

    その通りです!ツール選びに迷った際は、ぜひ各製品の詳細機能も比較して、自社の運用負荷を最小限にするベストな選択をしてくださいね。

    中川さん

    ■ 各製品の詳細機能やスペックは以下の製品ページをご覧ください。

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    記事を書いた人

    SB C&S株式会社 ICT事業部&ネットワーク&セキュリティ推進本部 若園 直子

    サイバーセキュリティのマーケティング担当。
    専門的な内容でも、読者にとって親しみやすく、実践につながる形で伝えることを大切にしています。