FortiSwitchの選び方|シリーズ・型番の違いと選定ポイント
FortiSwitchには100シリーズ、200シリーズ、400シリーズ、600シリーズ、1000シリーズなど、用途や規模に応じたさまざまなシリーズ・型番があります。
「どのシリーズを選べばよいかわからない」「FS-124FとFS-148Fは何が違う?」「10GbEや25GbEが必要なのはどんな場合?」など、FortiSwitchの選定で迷うこともあるのではないでしょうか。
FortiSwitchは、会社の規模だけで決めるのではなく、接続する機器の台数、PoE、必要な通信速度、ネットワーク構成、冗長化、将来の拡張などを確認して選ぶことが重要です。
本記事では、FortiSwitchの主なシリーズ・型番と、確認しておきたいポイントをわかりやすく解説します。
目次
FortiSwitchとは
FortiSwitchは、フォーティネットが提供するイーサネットスイッチです。
小規模なオフィスで利用しやすいモデルから、大規模なキャンパスネットワークや複数のスイッチを集約する用途まで、幅広いラインアップがあります。
た、FortiGateと連携することで、ネットワークとセキュリティをまとめて管理できることもFortiSwitchの特長です。
FortiSwitchの主なシリーズ・型番
まずは、利用する環境や規模から候補となるシリーズを確認してみましょう。
| シリーズ | 代表的な型番 | こんな環境で検討 |
|---|---|---|
| 100シリーズ | FS-124F / FS-148F など | 小規模オフィスなど、比較的接続台数が少ない環境 |
| 200シリーズ | FS-224E / FS-248E-POE など | 端末やPoE対応機器を複数利用するオフィス環境 |
| 400シリーズ | FS-424E / FS-448D など | より多くの端末や高速通信、冗長化などが必要な環境 |
| 600シリーズ | FS-624F / FS-648F など | 高速Wi-Fiなど、マルチギガビットや25GbEが必要な環境 |
| 1000シリーズ | FS-1024D / FS-1048E など | 複数のスイッチを集約する大規模ネットワーク |
| 3000シリーズ | FS-3032D / FS-3032Eなど | 大規模ネットワークやアグリゲーション用途 |
ただし、「小規模だから100シリーズ」と規模だけで決めるのではなく、必要なポート数や通信速度、PoEなども確認して最終的な型番を選ぶことが大切です。
FortiSwitchを選ぶときに確認したい6つのポイント
何台の機器を接続する? ― ポート数
まず確認したいのが、FortiSwitchに何台の機器を接続するかです。
PCだけでなく、無線LANアクセスポイント、IP電話、ネットワークカメラ、サーバーなども含めて必要なポート数を確認します。
例えば100シリーズでは、FS-124Fは24ポート、FS-148Fは48ポートという違いがあります。
現在の接続台数だけでなく、「今後PCやアクセスポイントが増える予定はありますか?」まで確認しておくと、型番を選びやすくなります。
LANケーブルから電源も供給する? ― PoE
無線LANアクセスポイントやIP電話、ネットワークカメラなどでは、LANケーブルから通信と電源をまとめて供給するPoEが利用されます。
こうした機器を接続する場合は、PoE対応モデルを検討します。
ただし、「PoEに対応しているか」だけではなく、何台の機器へ電源を供給するのか、必要なPoE給電能力はどのくらいかも確認することがポイントです。
通信が集中しても大丈夫? ― 10GbE・25GbEなどのアップリンク
複数のPCや無線LANアクセスポイントからの通信は、上位のスイッチやネットワークへ集約されます。そのため、上位ネットワークへの通信経路となるアップリンクの速度も重要です。
FortiSwitchには10GbEや25GbEなどの高速アップリンクに対応するモデルがあります。例えば、さらに高い帯域が必要な環境では、25GbEアップリンクに対応するFS-624FやFS-648Fなどの600シリーズも選択肢になります。
多数の端末を利用するオフィスや高速なWi-Fi環境では、ポート数だけでなく、上位ネットワークへどのくらいの速度で接続できるかも確認しましょう。
ネットワークを分けて管理したい? ― L3機能など
部署や用途ごとにネットワークを分けたい場合などは、L3機能やVLANなどのネットワーク機能も確認します。
必要な機能はネットワーク構成によって異なるため、「何台接続するか」だけでなく、どのようにネットワークを構成・管理したいかも確認しておきましょう。
故障してもネットワークを止めたくない? ― MC-LAG・電源冗長
ネットワークが停止すると業務への影響が大きい場合は、障害に備えた冗長化も確認します。
FortiSwitchには、複数のスイッチを利用して通信経路を冗長化するMC-LAGや、電源障害に備えた電源冗長に対応するモデルがあります。
「もしスイッチが故障したら業務を止められるか?」という観点で確認すると、冗長化が必要か判断しやすくなります。
数年後もそのまま使える? ― 将来の拡張性
FortiSwitchは、現在の利用状況だけでなく、将来の拡張も考えて選ぶことが大切です。
従業員やPCの増加、無線LANアクセスポイントの追加、Wi-Fiの高速化などによって、将来必要なポート数や通信量が増える可能性があります。
「今後どのくらい機器や通信量が増えそうか」も確認しておくと、長期的に利用しやすいモデルを選定できます。
FortiSwitchのシリーズごとの選び方
100シリーズ|FS-124FとFS-148Fはどう選ぶ?
100シリーズは、比較的接続台数が少ない環境から検討しやすいエントリークラスです。
| 比較ポイント | FS-124F | FS-148F |
|---|---|---|
| 1GbEポート | 24 | 48 |
| 高速アップリンク | 10GbE対応 | 10GbE対応 |
| 選定の考え方 | 接続台数が比較的少ない場合 | より多くの端末を接続する場合 |
大きな違いはポート数ですが、PoEの必要性や今後の端末増加なども含めて検討しましょう。
200シリーズ|端末やPoE機器が増えてきたら検討
200シリーズにはFS-224EやFS-248E-POEなどがあります。
PCなどの端末に加えて、無線LANアクセスポイントやIP電話などのPoE機器を複数利用する場合は、必要なポート数とPoEの条件を確認しながらモデルを比較します。
400シリーズ|より大規模・高性能なネットワークで検討
400シリーズにはFS-424EやFS-448Dなどがあります。
接続する端末が多い環境や、高速な通信、冗長化などが求められる場合は、400シリーズも候補になります。
600シリーズ|高速Wi-Fiや25GbEが必要なら検討
600シリーズにはFS-624FやFS-648Fなどがあります。
ルチギガビットや25GbEアップリンクに対応するモデルがあり、高速な無線LAN環境や、より多くの通信が集中するキャンパスネットワークなどで選択肢になります。
1000/3000シリーズ|複数のスイッチをまとめる大規模環境で検討
1000シリーズや3000シリーズは、複数のスイッチやネットワークを集約するアグリゲーション用途などで検討します。
1000シリーズにはFS-1024DやFS-1048Eなどがあります。
「旧FortiSwitchからリプレースする場合は?
FS-124E、FS-248D、FS-448D、FS-1024Dなどの旧モデルを利用している場合は、後継となる型番だけでなく、現在のポート使用数、PoE給電能力、アップリンク速度、必要なネットワーク機能を改めて確認しましょう。
リプレースを機に10GbE・25GbEなどの高速化や、将来的な端末・無線LANアクセスポイントの増加まで考慮することで、現在の環境に適したモデルを選びやすくなります。
FortiSwitch選定時のチェックポイント
FortiSwitchの型番選定で迷った場合は、まず以下を確認してみましょう。
① 何台の機器を接続する?
② PoEで電源を供給する機器はある?
③ 10GbE・25GbEなど高速な通信は必要?
④ L3など必要なネットワーク機能は?
⑤ 障害時にもネットワークを止めたくない?
⑥ 今後、端末や通信量は増える?
この6つを整理すると、必要なFortiSwitchのシリーズ・型番を絞り込みやすくなります。
製品選定でお困りの場合はご相談ください。
接続する機器の台数や必要な通信速度、PoE、冗長化などの要件を確認し、環境に合わせたFortiSwitchの型番・構成をご提案します。
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中川さん
FortiSwitch導入後のLAN運用もあわせてチェック
FortiSwitchを導入するなら、製品選定だけでなく「どう管理・運用するか」も重要です。FortiGateを起点に、FortiSwitch・FortiAP・端末をまとめて管理する考え方を資料でご紹介します。
サイバーセキュリティのマーケティング担当。
専門的な内容でも、読者にとって親しみやすく、実践につながる形で伝えることを大切にしています。