セールスセンター2022.04.15
思ったよりカンタン!
SES(オンプレミス版)の導入のポイントとは
SB C&Sでは、日本のシマンテックユーザー様向けに、日本語版のインストールマニュアルを提供しています。本ブログでは、SES(Symantec Endpoint Security)の日本語版インストールマニュアル制作に携わった矢部さんと宮尾さんのやり取りを中心に、インストールのポイントを紹介していきます。
安心と安全を提供する Symantec
1. SEPM(サーバー)のインストール
矢部先輩! 前に指示されたSESの日本語版インストールマニュアルがついに完成しましたよ。
おっ、頑張ったな。
これで英語が得意でない人でも簡単にインストールとセットアップができると思います!
日本語のマニュアルがあると、製品利用に関するお客様の心理的ハードルはだいぶ低くなる。英語のマニュアルだと身構えてしまうお客様もまだまだ多いからね。シマンテック製品をより活用していただくことが、我々の役目だよ。
そうですね! 一緒に順を追ってチェックしてもらえますか? 今回はオンプレミスのSESですから、サーバーを立ててサーバー用のソフトをインストールして、クライアントにエージェントを配布するんですよね。
その通り。ちなみにサーバー側にインストールするのは「SEPManager」(SEPM)、クライアント側にインストールするのは「SEPClient」(エージェント)と呼ぶんだ。最新バージョンはともに「14.3」となっている。
※今回はSES(オンプレミス版)のインストールに関する記事となりますが、管理ツールやエージェントの名称はSEPManager(SEPM)、SEPClientとなります。
ご指摘ありがとうございます。実際のインストールで悩むお客様が多いのですが、契約するとブロードコムからメールが届くので、そのメールに記載されているアドレスでブロードコムにアクセスできます。そこからインストーラーのイメージをダウンロードできるわけですが、このメールも英語なんですよね。
ちょっと敷居が高いよね。でも、インストーラーのダウンロードからインストールまでは画面満載でうまくまとめてくれたね。
はいっ! 画面に沿っていくだけで問題なくインストールできると思います。
2. SEPM(サーバー)の設定
インストールが終了すると、そのまま設定画面に移るんだな。
そうです。ここではまず、クライアントの数が500を超えるかどうかの選択項目があります。デフォルトは500未満ですね。続いて管理者のアカウント(メールとパスワード)を設定します。設定したらテストメールを送信してみましょう。あとはSEPMが自動的に設定を行います。
クライアント数が500以上の場合は設定が増えるけど、そこもちゃんと記載したかな?
もちろんです。それにデータベースをSEPMに埋め込まれているものを使うか、あるいはMicrosoft SQL Serverを使うかによって設定内容が変わってくるので要注意です。設定が完了したら、SEPMにログインします。「ホーム」画面では、管理しているクライアントの状態やお気に入りレポートなど、全体の状況を容易に監視できるようになっています。
3. SEP(クライアント)のインストール・設定
サーバーのセットアップが終わったら、クライアントのインストールです。クライアントのインストールは「Webリンクと電子メール」「パッケージの保存」「リモートプッシュ」の3種類から選ぶことができます。SEP Cloudをご利用のお客様には、断然「Webリンクと電子メール」がお勧めです。
インストールを設定する際には、グループも作成できる。例えば部署ごとにグループを設定して、それぞれ異なるセキュリティポリシーを割り当てることもできるんだよね。
インストールするパッケージの種類や機能セットも選べて、ドロップダウンリストから設定できることも便利ですよね。「Webリンクと電子メール」ならユーザーにメールを送信でき、メールを受信したユーザーはメールに記載されているURLインストールパッケージをダウンロードし、SEPをインストールできます。「Webリンクと電子メール」は最も手間のかからない方法ですが、「パッケージの保存」や「リモートプッシュ」も画面の指示に従って操作していくだけでSEPの配布ができます。
別のセキュリティソフトがインストールされていた場合は、どうなるんだっけ?
SEPがアンインストールを行うので、ユーザーは何もする必要がありません。強力なアンインストーラーを搭載していますから、何かしらの機能やファイルを残すようなセキュリティ対策ソフトであっても、確実にアンインストールできます。なお、SEPのインストール後には再起動が必要になります。
4. ライセンスアクティベーション
最後にライセンスのアクティベーションをするわけですが、SEPMはインストール後60日間は試用ライセンスとして動作するので、あわてることはありません。また、期限切れの60日前、30日前、7日前に管理者へアラートメールが届きますので、試用期間が終わる前にライセンスのアクティベーションを実施しましょう。
ライセンスのアクティベーションは、管理画面の [ライセンス] から [ライセンスのアクティブ化] をクリックする。基本的にSEPの購入時にシマンテックから送信される「シマンテックライセンスファイル」(.slf)を使う、あるいはダウンロードして使用するんだけど、SN(シリアル番号)が送付される場合もあるんだ。いずれの場合でも管理画面から簡単にアクティベーションできるよ。
5. 既存の製品からのアップグレード
最後に、これも悩まれるお客様が多いので、既存の製品からアップグレードする際に注意することも、クライアントOSごとにまとめてあります。SEPMにおいて特に注意が必要なことは、埋め込みデータベースを使用する「SEPMバージョン 12.1.6MP10以降」はシームレスにアップグレードできますが、それ以前のバージョンでは直接アップグレードできないことです。
また、Symantec Endpoint Protection Manager 12.xも、14.xへシームレスにアップグレードできますが、Windows Server 2003やデスクトップOS、32ビット版OS、一部のSQL Serverなどのサポートが終了されたものはアップグレード対象外となります。
SEPのクライアントはバージョン12.1や11から直接アップグレードできるんだけど、12.1.4以前のMac版クライアントだけは例外で、一度12.1.4以降にアップグレードするか、アンインストールが必要になるんだよね。
SEPクライアントについては、新バージョンに直接アップグレードが可能なバージョンをWindows、Mac、Linuxでまとめていますから、参照してください。アンインストールが必要な製品についてもまとめています。
その他にも考慮が必要な事項やQ&Aも掲載されているんだな。これなら悩まずに済むね。
ありがとうございます。補足として、クライアント環境がWindows 10の場合におけるSEPクライアントインストールの準備につていての詳細や、Microsoft SQL Serverの設定についても記載しました。
ご苦労様だったね。この調子で他の製品のインストールマニュアルも日本語化するように。
承知しました。次は、「SESインストールマニュアル(クラウド_ハイブリッド版)」のインストールマニュアルを日本語化します。
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