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【TANIUM】カスタムセンサーを作ってみよう!【準備編】

セキュリティ
2025.07.10

はじめに

皆様こんにちは!Taniumの技術担当をしている宇都宮です。

以前のブログ記事ではクエスチョン(Question)と センサー(Sensor)について
書かせていただいたのですが、
今回はさらにSensorを深堀り。

「カスタムセンサー(Custom Sensor)」についてご説明させていただきます。

【準備編】【作ってみる編】の2部構成でお届けいたしますので是非両方の記事をご覧ください!

それでは早速始めましょう!

【目次】


カスタムセンサーとは

さて以前のブログ記事から

Question: 端末の情報を取得するための質問(クエリ)でSensorをもとに構成されている
Sensor  : 取得する端末の情報を定義し、各OSごとに情報取得するスクリプトをまとめたもの

以上の様にご理解いただいていることと思います。

Taniumではビルトインのデフォルトで用意されているSensorが数多く存在しますが、
取得したい情報が必ずしもビルトインSensorと合致するとは限りません。

そんな時に自分で作成するSensorが「カスタムセンサー」です。

さらに最初から作っても良いのですが、
ビルトインSensorのクローンを作成してアレンジすることも可能です!




カスタムセンサーを使えるようにするまで

Taniumのクラウド環境でカスタムセンサーもとい新規のSensorを作成するにはちょっとした関門があります。

というのもSensorというものが任意のスクリプトを実行させて情報を取得してくる手前、自作するスクリプトの内容によっては端末だけでなくクラウド側にも負荷がかかってしまう可能性が大いにあります。

ですので、Sensorの動きや仕様、注意点をトレーニングで学んでいただいた方に対して認定を発行し、
それをもってサポートへ依頼することでTaniumクラウド環境(個別のインスタンス)に対して
権限が付与されてSensor作成を開始できる流れとなっています。

また、エンドユーザー様とパートナー様でトレーニングサイトが違いますのでご注意くださいね。

トレーニングサイト URL アクセス方法
エンドユーザー様 Tanium Learning Center https://learn.tanium.com/ 直接アクセス

パートナー様 Partnar University https://partners.tanium.com/
→(https://learn-partners.tanium.com/)
パートナーポータルサイトへのサインインを経由してアクセス

1-1.「Tanium Learning Center」へアクセス

上記表のURLからアクセス頂くとログイン画面が表示されます。
既にアカウントをお持ちのエンドユーザー様でしたらこちらにログインいただければ問題ございません。

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アカウントをお持ちでないエンドユーザー様は「SIGN UP」ボタンをクリックします。
表示された項目を埋めていただき、サインアップしてアカウントを登録して先ほどの画面からログインしてください。
「2.」以降の手順は同様となります。

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1-2.パートナーポータルから「Partner University」へアクセス

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2.コース「Tanium Custom Content(fka Tanium Advanced Content)」の受講

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コース受講自体は1~2時間程度となります。

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最後に少しテストがございます。

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3.WBTサーベイの完了と修了書の取得

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4.サポートへ依頼

依頼は以下のURLのContact SupportでCase作成可能です。

https://help.tanium.com/

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別でアカウントの作成が必要になりますので、作成していない場合は「Not a member?」からアカウント作成を行ってください。

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サポートへの依頼を記載します。例文は次の章をご参考いただければ幸いです。
プルダウン選択箇所は英語ですが、日本語でのご依頼は可能でございます。

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5.インスタンス情報の確認とサポート依頼例文

権限を付与したいTanium クラウドのインスタンス情報をCMPで確認します。

初期構築のブログ記事にてCMPについても少し触れていますので、こちらもご参考になれば幸いです。

CMP:https://portal.【各社指定】.cloud.tanium.com/

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センサー書き込み権限付与のご依頼

サポートチームご担当者様

表題の件につきましてご依頼させていただきます。

下記のインスタンスへセンサー書き込み権限の付与をお願いできますでしょうか。

------------------------------
Console URL:
「管理コンソールURL」

Name:
「社名表記」

Region:
Japan

Instance ID:
「インスタンスID」
------------------------------


私の方でこちらのインスタンスの構築を担当しております。

ご指定のWBTを受講し、修了証書も取得致しました。

添付のPDFをご参照いただければ幸いです。

------------------------------
Tanium Custom Content (formerly Tanium Advanced Content)
Course ID: B55208B4E605
------------------------------


以上、ご確認の程よろしくお願い申し上げます。

~~~~株式会社
「ご担当者様名」




「新しいセンサー」ボタン表示の確認

ここまで見てくださってありがとうございます!


ご依頼いただいてからサポートチームより返信があるまでお待ちいただき、コンソールをご確認ください。
長かったですが、これで新しいSensorを自分で作成できる環境が整いました!

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次回は実際に何かセンサーを作成してみます!

お楽しみにお待ちいただければ幸いです。

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著者紹介

SB C&S株式会社
技術統括部 第4技術部 1課
宇都宮 修平