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基礎から学ぶ!Hyper-V 仮想化入門

仮想化
2024.07.01
こんにちは。SB C&Sの湯村と申します。
このたび、「基礎から学ぶ!Hyper-V 仮想化入門」と題して技術ブログの連載を開始しました。初心者の方々にもわかりやすくHyper-V仮想環境の構築手順をご紹介し、読者の皆様がご自身で構築できるようになることを目標としています。以下の順に掲載していきますので、是非ご覧ください!

1.「基礎から学ぶ!Hyper-V 仮想化入門」シリーズ掲載記事

第1回 Hyper-V のインストール(2024/07/01公開)

Hyper-Vの概要を学習したうえで、ホストOSとなるWindows Server 2022のインストールやActive Directoryドメインへの参加を行い、本環境の基盤となるHyper-Vを各ホストにインストールします。

第2回 仮想スイッチの作成(順次公開予定!)

Hyper-Vにおける仮想ネットワークは初心者がつまずきやすい要素です。Hyper-V仮想環境と物理環境のネットワークを接続する仮想スイッチの特徴を学習したうえで、各ホストに仮想スイッチを作成します。

第3回 仮想マシンの作成(順次公開予定!)

Hyper-Vマネージャーを利用してHyper-Vホストに仮想マシンを作成し、ゲストOSをインストールします。仮想マシンのディスク(仮想ハードディスク)にはいくつか種類がありますので、仮想マシンを作成する前に学習しましょう。

第4回 フェールオーバークラスターの構築(順次公開予定!)

Hyper-V仮想化基盤において、仮想マシンを無停止で別のホストへ移動させる「ライブマイグレーション」や、ホスト停止時に仮想マシンを別のホストで起動させる「フェールオーバー」を実現させるために、フェールオーバークラスターを構築します。

第5回 クラスター共有ボリュームの作成(順次公開予定!)

ライブマイグレーションやフェールオーバーといった仮想マシンの可用性を保つ機能を実行するためには、Hyper-Vホストが共有するストレージとして「クラスター共有ボリューム」が必要です。そこで、iSCSI共有ストレージによるクラスター共有ボリュームを作成します。

第6回 ライブマイグレーションとフェールオーバー(順次公開予定!)

フェールオーバークラスターが構成されたHyper-V仮想化基盤に仮想マシンを作成して、ライブマイグレーションやフェールオーバーが実際にどのように動作するか確認しましょう。

2.全体像(完成図)

このシリーズでは、基本的な機能を動作確認できるように、Hyper-Vホスト2台でクラスターを構築します。必要になるコンポーネントは以下の通りです。

今回構築するHyper-V検証環境は、以下のコンポーネントで構成されます。

  • Active Directory(事前構築済)
  • DNSサーバー(事前構築済)
  • Hyper-Vホスト
  • 仮想スイッチ
  • 仮想マシン
  • フェールオーバークラスター
  • クラスター共有ボリューム(iSCSI共有ストレージ)

以下の図は、今回構築するHyper-V仮想化基盤の全体図です。Active DirectoryやDNSサーバーはあらかじめ構築したものを利用していますので、構築手順には含まれていません。各記事を順番に実施すると、上記のコンポーネントが構築された構成になります。一緒にひとつずつ構築していきましょう! 

基礎から学ぶ!Hyper-V 仮想化入門_20240627-01.png

3.まとめ

今回は、「基礎から学ぶ!Hyper-V 仮想化入門」シリーズの概要をお話しました。構築手順を記載するだけでなく、Hyper-Vならではの重要なポイントも解説し、Hyper-Vをいちから学ぶ方々が基礎から学習できるような記事にしていきますので、今後の連載にご期待ください!

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著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 技術統括部 第1技術部 2課
湯村 成一 - Seiichi Yumura -

Dell Technologies社製品のプリセールス業務を行うエンジニア。
主にVxRail・Azure Stack HCIといったHCI製品を担当している。