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AIを採用業務に活用できるシーンとは?人事への活用メリットや事例もご紹介

2024.04.12

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AIの活用が各業界で進んでいる中、人事の分野でも活用が進んでいます。今回は、AIを採用業務をはじめとした人事業務に活用できるシーンと共に、活用するメリットや事例をご紹介します。

1.採用業務へのAI活用が進む

昨今、AIは人事業務のあらゆるシーンで活用されています。そもそもAIとはどのような技術なのか、また人事業務のどのような分野で活用されているのか、採用業務の具体的な活用シーンを見ていきましょう。

●AIとは?

AIとは「Artificial Intelligence(人工知能)」の略で、人間の能力を模倣するソフトウェアを指します。

AIは画像認識や音声認識、自然言語処理、機械学習など、数百にも及ぶ技術で構成されており、これらの技術はすでに研究と活用が進んでいます。

特に機械学習、ディープラーニングなどは、近年、注目が集まっている技術分野です。

機械学習はコンピュータが大量のデータをもとに自動的に反復学習する技術であり、ディープラーニングはその機械学習の一つの手法です。深層学習とも呼ばれており、人間の神経細胞(ニューロン)を模したシステムであるニューラルネットワークを多層にして用いることで、データの特徴を段階的に深く学習します。

ディープラーニングを利用することで、高い精度を実現するAI活用が可能になります。

関連記事:そもそもAIとは?概要やモデルについて解説 関連記事:AIで業務効率化する具体的な方法とは?事例も合わせてご紹介

●AIの人事業務の活用分野

AIは人事業務の中で、人事評価や人材データ分析、人事業務全般の自動化、採用活動などに生かされています。

●AIの採用への活用シーン

AIは特に採用業務において、主に次のシーンで活用されています。

・エントリーシートにおける自社にマッチした人材の快速判定
ディープラーニングを用いて過去の応募者のエントリーシートのうち、合格者の情報をAIに学習させ、自社に適性の高い人物像データを作ります。そして新規に応募を受け付けたエントリーシートの中から、自社に適性の高い人物像のデータを元に、マッチング度の高い候補者を迅速に絞り込みます。

・採用面接
応募者の採用面接にAIを活用します。AIが応募者と対話する形で無人面接を行い自動判定を行ったり、有人面接時の録画データをもとに、AIが応募者の顔の表情や声などの印象を定量化し、判定材料の一つにして面接官の判断を助ける方法があります。

2.採用業務にAIを活用するメリット

採用業務にAIを活用するメリットには、主に次のことが挙げられます。

●自社に最適な人材が見つかりやすい

従来の人による判断や採用試験などを通じて、自社に最適な人材かどうかを判定する方法は、勘や経験に基づいているため、バイアスがかかることは避けられません。一方で、AIによる分析・判定は過去のデータなどに基づく客観的な結果となるため、自社にとって真にマッチング度の高い、最適な人材が見つかりやすくなります。

●採用業務の手間と時間の削減

AIが自動的にエントリーシートの分析や面接そのものや判定を行うことで、採用業務の手間と時間を削減し、人的リソースの削減や業務効率化につながります。

●見落としや判断ミスの低減

人がエントリーシートや面接などの採用業務を行う場合、エントリーシートの重要な記述の見落としや誤解、判断ミス、面接時の確認漏れなどのヒューマンエラーはどうしても起こってしまいます。AIを活用すれば、それらのヒューマンエラーを低減します。

●採用の質と公平性を担保できる

従来からの人による採用業務は、客観的な判断を欠くこともあり、面接官が異なることで違う判断標準になり、採用結果の質が問われること、また公平性という意味でも懸念があります。その点、AIを活用することで、一部定量化することができ、採用の質や公平性をより担保できることから、応募者にとっても満足いく結果につながりやすくなると考えられます。

3.採用をはじめとした人事業務へのAI活用事例

採用活動及び人事業務にAIを活用している具体的な事例をご紹介します。

●エントリーシートにAIを活用して効率化

ある通信会社は、早期から採用へのデジタル活用を推進してきましたが、近年はAIを積極的に活用するようになりました。例えば、エントリーシートや動画面接の評価にAIを活用しています。

かつては新卒採用の際、採用担当者がエントリーシートに添えられた長文の文章を応募者全員分、読むのに年間で数百時間以上も費やしていました。人事担当者にも大変負荷がかかり、人的ミスも避けられない等課題がありました。そこでAIを活用できないかと思い、AIの導入を考えました。過去に学生が提出したエントリーシートを合格と不合格に分け、AIにそれぞれの特徴を学習させました。その結果、AIが合否判断を高い精度で行えるようになり、エントリーシート選考時間は約75%削減できました。

●アルバイト面接の工数を大幅削減

ある飲食チェーン運営会社は、アルバイト採用後のミスマッチをなくし、定着率を高めることを目的として面接のAI化を進めています。

今までは採用店舗の店長等が、お客様が来ない、空いている時間帯で面接を実施しなければいけなく、アルバイト応募者の時間に合わせることができませんでした。面接をAI化することにより、アルバイト応募者は、採用面接を店舗の指定する日時ではなく自身の都合に合わせて、いつでもどこでも受けることができるようになりました。AIの導入により、スピーディーな選考を行うことができる上に、資質診断をより正確に行うことによって採用後のミスマッチが減り、アルバイトの定着率向上につながっています。

●人事・給与関連の問い合わせ対応にAIチャットボットを採用

ある飲料メーカーは、従来、人事・給与関連の問い合わせ窓口としてチャットボットを利用していました。しかし事前にルール登録が必要な辞書型チャットボットであったため、精度が低く、法改正、会社ルールの変更等によりやメンテナンス作業に時間をまた割けなければならない等の課題がありました。そんな課題を解決すべく、回答精度向上とメンテナンス工数削減が期待できるAI搭載型のチャットボットに移行しました。

その結果、以前よりも精度と利便性が高まったことで、チャットボットの利用者が増え、人事担当者が問い合わせ対応をする時間の削減につながりました。

4.まとめ

人事業務においては、採用をはじめとしたさまざまなシーンでAIが活用されています。

これからAI活用をお考えの場合は、手軽に、セキュアにAI搭載のシステムを開発できるMicrosoft Azureをご利用されるのをおすすめします。

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