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AI-900: Microsoft Azure AI Fundamentalsに挑戦してみるのはどうでしょうか?

2023.12.01

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皆さまこんにちは、SB C&Sの八釼です。
私生活においてもビジネスにおいてももはや当たり前に❝AI(人工知能)❞を利活用する時代に突入しました。国内外でもリスキリングが注目され様々な企業で導入が進んでおり、こういった時代背景もあってAIリテラシーについてはかなり関連性が高く無視できないと言えます。

これまでも何回かブームが訪れては下火になるを繰り返してきたということもあり、AIについて特に意識せず(深く考えず)過ごしてきた方はかなり多いのではないでしょうか?私もそうでした。もちろん存在や概念は認識していましたし、利用するITサービスにて間接的に活用はしていましたが特にそれ以上深堀しようとも思わず生きてきました。

しかし事情は一気に変わりました。ChatGPTに代表される生成AIが新たな産業革命を引き起こしたのです。私はAzureを生業にしていますので、当然Azure OpenAI Serviceもっと厳密に言えばAzure AI(AzureにおけるさまざまなAIサービス群)は非常に密接に関係するようになりました。幸か不幸か❝AI❞に関するリテラシーを高めていく必要性が強制的にでてきてしまったのです。

さて、とは言ったもののAI初心者としては数多く存在する教材や学習手段の中から何を選べば良いか迷ってしまいます。できるだけ自分の業務に活かしやすくかつAIの世界を体系的に基礎から学びたいものです。

となると私としては一択でした。そう、マイクロソフト社が実施しているAzureの認定資格試験に合格すべく学習することです。そしてこの場合該当するのは試験 AI-900: Microsoft Azure AI Fundamentalsです。

ということで今回は、まずは人工知能に関する非常に基礎的なことを学ぶためにAI-900を受験し無事合格できたという話です。

受験までにどのような対策をしたか?

やったことは二つだけです。「この試験に関係するラーニングパスの実施」と「試験対策用の練習問題を解く」です。根を詰めず余裕をもって学習を進めましたが、期間は約一カ月です。

ラーニングパスの実施

ラーニングパスとは何ぞや?という方もいるかもしれませんが、説明するより実物を確認するのが分かりやすいので例を挙げます。

例えば、Microsoft Azure AI Fundamentals: 人工知能の概要です。このラーニングパスには三つのモジュールが含まれていますね。冒頭にご案内したAI-900の試験ページにアクセスすると、「このコレクション内の項目」ということでこの試験の範囲に該当する複数のラーニングパスが表示されていると思います。それぞれのラーニングパスにはいくつかのモジュールが含まれており、それぞれのモジュールにいくつものユニットが含まれます。
要するに試験範囲のサービスや概念を解説してくれている公式のページの内容を読み進めたということです。

ちなみに、ラーニングパス(モジュール)の中には「演習」があるものもあり、実際に目で見て触って理解できたりもします。ベンダー資格は実務で活用することに重きを置いているわけですので、こういった演習は大切です。実際の試験問題でも使い方や操作感が問われることもそれなりにあります。

ということで、私は該当するすべてのモジュールをこなしたのでした。ただし、演習はすべてはこなしませんでした。それなりの数があり大変だったので・・・
理解度を高めより確実に合格したい方は、すべて実施すべきです。

個人的には、とりあえずざっくりでも全体に目を通し、後述する練習問題に取り掛かるのが良いかと思います。で、練習問題の中で理解度が低いと認識できた部分がでてきたら、該当するラーニングパスをじっくり読んでみるのが良いかと。すべてを丁寧にやっていると時間がかかるというのもありますが、飽きてしまう人は多いと思いますし何よりただ読んでいるだけだと中々理解できない場合が多いと思います。

試験対策用の練習問題

これも冒頭にご案内したAI-900の試験ページにアクセスすると、「無料の練習用評価を受ける」というリンクが確認できるので実施しました。一回につき50問を解くことができ、それぞれの問題の解答と説明を確認することができます。問題はランダムに出題されるので毎回同じではありません。ただし、莫大な数があるわけではないので一定回数(5、6回くらいですかね?)挑戦すれば恐らく網羅できる気がします。

私は、計23回やりました。一回終わる毎に正解数に応じて合格か失敗かを表示してくれます。23回のうち2回は失敗(初期の頃)でしたが、あとは合格でした。「23回もやれば問題も答えも覚えてしまうのでは?それでは意味がないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。それはその通りでして、途中から正解の選択肢を覚えてしまっている状態になります。初期の頃に二回失敗だったものの、その後はずっと合格だったというのは正にこの状態だと言えます。ただ、現状は基本的にはこの練習問題以外にありませんし(Udemyなどにはあるかもしれませんが)間違えた問題は解説をしっかりと読み、理解が薄い部分はラーニングパスの内容を読み返して正解の理由がわかって回答できるようになれば問題ないと考えます。

一点だけ注意点としては、現時点(少なくとも記事を公開した時点)ではこの問題は英語でしか表示されません。日本語で解きたい場合にはブラウザの機械翻訳機能を使う必要があります。そのため少々日本語としておかしいもしくは分かりにくい文章になります。ただ、本番の試験を日本語で受けても同じ感じの機械翻訳だと思うので、個人的にはそれほど気になりませんでした。

受験当日

受験方法や前提条件は過去に投稿されているAzureビジネスにおける始めに取得すべき資格とは?AZ-900の受験方法についての記事で紹介されている内容と同じです。ちなみに私はテストセンターで受験しました。

練習問題とまったく同じ問題はでなかったと記憶していますが、落ちる気はまったくしなかったですね。このような認定試験あるあるで質問の意味が分からない(解釈によっていくつかの意味にとれる、英語表記にしても解決しない)問いがいくつかあった気がしますが、まあそれはどうしようもないので勘であてにいきましたね。

このようなベンダー試験はその場で合否が分かります。1000点満点で700点以上取れば合格です。私は816点で合格しました。低すぎず決して高すぎずの正に普通の点数でした。

最後に

AI-900はFundamental(基礎)という位置づけの試験ですのでそこまで難しい内容ではありませんし、販売系の職種の方でもぜんぜん合格可能です。Fundamental以外の資格の場合には取得した後も有効期限があり毎年更新が必要ですが、この資格は無期限で更新不要なのもありがたいですね。Azureに関わるのであればぜひぜひ挑戦してみてください。

ちなみに、Microsoft Azure Virtual Training Dayという無料のオンライントレーニングがマイクロソフト社から提供されており、その中でAI の基礎というイベントも開催されています。これは正にAI-900受験のためのイベントとなり、ラーニングパスの内容よりわかりやすく解説してくれますのでおススメです。
ただし、必ずしも皆様に都合の良い時期に合わせて開催しているわけではないので、開催スケジュールをご確認の上受講いただければと思います。私は残念ながら受験前にこの講座は受けられませんでしたが、もし受けていたらより効率的に学習が進んだなと悔しい気持ちです。
理想的なのは、この講座のスケジュールを前提に受験日と学習計画を立てることです。所属している組織の都合上、例えば●月中に必ず資格取得しなければならないなどがない、かつこの分野の初学者であれば強くおススメします。

私も次は試験 AI-102: Designing and Implementing a Microsoft Azure AI Solutionの攻略を目指し学習していく予定です。いっしょにリスキリングに励んでいきましょう!

  • 【 著者紹介 】
    八釼 友輔 - Azure エヴァンジェリスト
    SB C&S株式会社 ICT事業本部 クラウド・ソフトウェア推進本部 クラウドプラットフォーム推進統括部 戦略推進室 販売企画課
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