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現在、テレワークの推進などを受け、多くの企業でデスクトップを仮想化し、その仮想化環境でデータの受け渡しやコミュニケーションを行うといったことが行われるようになってきています。今回は、そのデスクトップ仮想化に関係するDaaSの定義や、VDIとの違いなどについてご紹介します。

• 目次
• １．DaaSとは？
• ２．VDIとは？
• ３．注目のDaaS「Azure Virtual Desktop」とは
• ４．まとめ

1．DaaSとは？

DaaS（ダース）とは、Desktop as a Serviceの略称です。仮想デスクトップのうち、DaaSはクラウドサービスに該当し、何らかのソフトウェアを端末にインストールすることなく、ネットワークを通じていつでもどこからでも、アクセス権限があれば利用できます。

つまり、クラウド上にデスクトップ環境を構築し、そこへアクセスして利用するため、例えばテレワーク中の社員のPCはハイスペックである必要はないですし、ソフトをインストールしなくて良いこともあります。

このことからも、DaaSは昨今のリモートで働くスタイルに非常に適している便利なサービスといえます。

2．VDIとは？

そしてDaaSとともに、最近よく耳にするのが、VDIという言葉です。VDIとは「Virtual Desktop Infrastructure」の略称で、デスクトップ仮想化のことを指します。

これは、主に自社のオフィスやデータセンターに設置したサーバーに、各社員が利用するデスクトップ環境を構築し、仮想デスクトップ環境を各社員が利用するPCの端末に配信するものです。

●DaaSとの違い

DaaSと似ていますが、DaaSはデスクトップ環境がクラウドに構築される一方で、VDIでは自社が構築したサーバー上にデスクトップ環境が構築されるところに違いがあります。また、DaaSはVDIの一種と言うこともできます。

DaaSは、VDIと比べてスタートが容易で、初期コストも抑えることができるため、同じデスクトップ仮想化の中でも、現代に合ったサービスと言えるのではないでしょうか。

3．注目のDaaS「Azure Virtual Desktop」とは

近年、DaaSの中でも特に注目を集めているのが「Azure Virtual Desktop（以下、AVD）」です。

AVDは、「Microsoft Azure（アジュール）」というマイクロソフト社が提供するクラウドサービスの一つで、仮想マシン上で「Windows 10」や「Windows 11」、「Microsoft 365（Office 365）」のアプリなどを実行でき、リモートから利用することができます。

DaaSそのものが持つメリットに加えて、AVDはデスクトップ環境の構築が簡単にできるほか、セキュリティ面、管理面において、非常に使いやすく便利といった評判があるサービスです。

また、1台の「Windows 10」の仮想マシンに、複数のユーザーが同時に接続して用いることができるマルチセッション機能があります。これにより従来よりもコストを抑えてWindows 10を利用することができます。

セキュリティ面においてはMicrosoftの標準セキュリティ対策機能が使えるため、厳しいセキュリティ基準で作業が可能です。管理についても、Microsoft標準管理機能が使えるため、簡単に実施できます。

AVDは、DaaSを自社に導入したいと考えたときに、とても導入しやすく、始めやすいサービスといえます。またクラウドサービスは、全般的にセキュリティ面で懸念があるといわれますが、AVDはその点、セキュリティ面では安心できるDaaSです。

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4．まとめ

DaaSとは何か、VDIとの違いいや今注目を集めるAzure Virtual Desktopについてご紹介してきました。DaaSの導入を考えているのなら、AVDは非常に価値のある選択肢といえます。