グラフ描画JavaScriptライブラリ「Highcharts」~最適なグラフを選ぶには?~
※How to choose the right chartの翻訳ブログになります。
みなさんこんにちは。本記事では、Web上でグラフを描写するためのJavaScriptライブラリである「Highcharts」を使用する上で、最適なグラフを選択する方法について解説させて頂きます。
適切なグラフを選択するうえで必要な手順は以下の通りです。
- データタイプを知る
- 目的を知る
- グラフタイプを選ぶ
既にデータタイプと目的をご存じの場合は、直接Chart Chooserツールにスキップしてください。Chart Chooserツールを使用すると、データタイプと目的に応じて、グラフの選択肢を絞り込むことができます。
説得力のあるグラフを作成できるように、データタイプや可視化の目的について詳しく知りたい場合や記憶をリフレッシュしたい場合は、このまま読み続けてください。
それでは始めていきましょう。
1.データタイプを知る
最初のステップはデータタイプを識別することです。データタイプを知ることが非常に重要であるため、データからインサイトを抽出するため、適切な数学的手法とグラフタイプを選択します。データタイプには、カテゴリデータと連続型データの2種類があります。もし、これらのデータタイプにあまり詳しくない場合、私たちの過去の記事Categorical Data Type 101、Continuous Data Type 101をご参照ください。
2.目的を知る
これで、データタイプが分かりました。次のステップは目的を知ることです。データセットの視覚化には多くの目的があります。一般的に使用される目的は以下の通りです。
- 比較
- 構成
- 関係
- 階層
- 分布
- フロー
比較
比較は、2つ以上の要素間の類似性を推定します。折れ線グラフ、棒グラフ、バブルチャートやツリーマップはカテゴリデータを比較するためによく用いられます。下記の折れ線グラフは、2月13日から2月15日までの2つの異なる町での風速を比較したものです。
構成
構成は要素の構成要素を示します。ドーナツ、円、積み上げ棒グラフは構成を視覚化するためによく用いられます。
以下のデモはドーナツチャートを使用して空気組成を表示しています。
関係
関係は、ある変数が他の変数にどのように影響するかを示します。散布図とバブルチャートは関係を視覚化するためによく用いられます。
以下のデモは、507人の男性と女性の身長と体重の関係を示しています。
階層
階層とは、要素が配置またはランク付けされる仕組みです。ツリーマップ、サンバースト(階層構造グラフ)、円グラフを使用して階層を視覚化します。
下記の組織図はHighsoft社のマネジメント階層を示しています。
分析
分布は時間または空間による変数の頻度を表します。散布図、ヒストグラム、ピラミッドチャートは分布を視覚化するために使用されます。
下記のヒストグラムは2021年のソマリアの人口分布を示しています。
フロー
フローとは、安定した連続した流れに沿って進む動作です。サンキーダイアグラムとガントチャートは、フローを視覚化するために使用される主なグラフです。
以下のデモは、2017年の米国での推定エネルギー消費の流れを視覚化したものです。
3.グラフタイプを選ぶ
上記の手順は、グラフの選択肢を絞り込むのに役立ちますが、ステップはまだ終わっていません。データセットから最適なインサイトを導き出す最適なグラフを選択する必要があります。しかし、心配しないでください。Chart Chooserツールが役に立ちます。データタイプと視覚化の目的を活用して、最適なグラフを検索してください。
この記事に記載されている3ステップのプロセスが、あなたの効果的なグラフの作成に役立つことを願っています。
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