Laravel × React - Webアプリケーションを すばやく構築する方法
みなさん、こんにちは。UXPinの井駒です。今回は、Laravelを使ってできることを紹介し、Reactと組み合わせることでどのようなメリットがあるのかをお話しします。またUXPin Mergeの活用方法もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
- はじめに
- Laravelとは?
- Laravel のバックエンドを使う理由
- LaravelとReactを組み合わせる理由
- UXPin Merge活用 - LaravelとReactをサクッとペアリングする方法
- まとめ
はじめに
Laravel とReact を使った Webアプリを構築することで、堅牢性、効率性、柔軟性、UX(ユーザーエクスペリエンス)の優れた組み合わせが提供されます。
これらの技術とそれぞれのエコシステムの強みを活用することで、ユーザーやステークホルダーのニーズと期待に応えることができる モダンでスケーラブルな競争力のある Web アプリを構築することができます。
Laravelとは?
Laravel は、 Taylor Otwell氏によって開発された Model-View-Controller(MVC)アーキテクチャパターンに従ってモダンなWebアプリケーションを構築するためにデザインされた、オープンソースのPHPフレームワークです。
Web開発をシンプルに、そして効率化するための包括的なツールとライブラリのセットに加えて、効率的で表現力豊かな構文をデベロッパーに提供します。
PHPフレームワークとして、LaravelはPHPWeb開発に構造化された組織的なアプローチを提供します。
ルーティング、データベース管理、テンプレート化、認証などの機能があり、これらは PHPデベロッパーのためにすべて最適化されています。
PHPデベロッパーは、Laravelを使うことで、最初から作り直したり、ローレベルの実装の詳細に対処することなく、強固でスケーラブルなWebアプリケーションをより効率的に構築することができます。
また、Symfony、Codelgniterなど、Laravelに代わるものがいくつかありますが、Laravel はシンプルなシングルページのWebアプリケーションまたはエンタープライズ規模のソリューションを構築する際に最適です。
Laravelのバックエンドを使う理由
Laravel には、「Eloquent」と呼ばれる強力な ORM(オブジェクト関係マッピング)、表現力豊かなクエリビルダー、ルーティング、ミドルウェア、認証、認可システムなど、すぐに使える機能が豊富にあります。
そしてこのような機能により、一般的なWeb開発タスクのために最初からまた作り直すのではなく、アプリケーションロジックの構築に集中することができます。
このPHPフレームワークは、内蔵されたキャッシュ、キューイング、データベースの最適化などの機能により、パフォーマンスとスケーラビリティのために最適化されています。
さらに、Laravelのモジュール式アーキテクチャとマイクロサービスおよび分散システムのサポートにより、増加するトラフィックとユーザー負荷を処理できるスケーラブルで高性能なアプリケーションの構築に適しています。
Laravelは 以下のように バックエンドとして最適です:
コンテンツ管理システム
Laravel は、コンテンツの効率的な管理および表示に必要なツールを提供する。
ECプラットフォーム
デベロッパーは、StripeやPayPalなどの一般的な決済ゲートウェイと Laravel の統合を活用し、安全なショッピング体験を作成できる。
SNSサイト
Laravelは、ユーザープロフィール、ニュースフィード、メッセージングシステムなどを実装するための基盤を提供する。
CRMおよびERPシステム
Laravel には、顧客データの管理、売上の追跡、ビジネスプロセスの自動化、サードパーティのサービスとの統合をする機能がある。
API駆動型アプリケーション
Laravelは、RESTful API やJSON APIリソースなどの API開発に対応しているため、API駆動型アプリケーションの構築に適している。
求人掲示板とプラットフォーム
Laravelは、求人情報の管理、ユーザー登録やプロフィールの処理、通知やリマインダーの自動化に最適なフレームワークである。
ポータル
エンジニアは、Laravelの認証および認可システムを活用して、ユーザーアクセスの管理やパフォーマンスの追跡、個別化された体験を提供することができる。
LaravelとReactを組み合わせる理由
LaravelとReact の組み合わせには、強固なバックエンド機能とダイナミックな「インタラクティブ性」という強力な組み合わせがあります。
Reactコンポーネントベースのアプローチで、モジュール化された再利用可能な UI 開発が実現し、それによってLaravelのバックエンドロジックとシームレスな統合ができます。
その意味で、デベロッパーがLaravelとReactの組み合わせを選ぶのには以下のような理由があります:
● UX強化
Reactコンポーネントベースのアーキテクチャと仮想 DOMで、インタラクティブでダイナミックな UI(ユーザーインターフェース)の作成が実現します。
また、ReactをLaravelと統合することで、UXを向上、モダンでレスポンシブなUIを構築できるので、シームレスなナビゲーションやリアルタイム更新、豊富なインタラクティブ機能がもたらされます。
● パフォーマンスの最適化
React の効率的なレンダリングと仮想 DOM 調整アルゴリズムにより、特に複雑でデータ集約型のアプリケーションにおいて、レンダリングが速くなり、パフォーマンスが上がります。
また、ReactでUIレンダリングをクライアントサイドにオフロードすることで、サーバーの負荷が軽くなり、アプリケーション全体の応答性が強化されます。
● フロントエンドとバックエンドの分離
LaravelとReactを組み合わせることで、フロントエンドとバックエンドを分離し、Laravel APIを介して通信する分離アーキテクチャを採用することができます。
このように関係性を分離することで、アプリケーションの一部分に変更が加わってももう片方に影響しないため、柔軟性、スケーラビリティ、保守性が上がります。
また、並行開発がしやすくなることから、各チームが独立して作業でき、それぞれの専門分野に集中することができます。
● スケーラビリティとパフォーマンス
フロントエンドとバックエンドを分離することで、アプリケーションの各部分を需要に応じて独立して拡張できます。
また、フロントエンドサーバーを追加導入したり、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を活用して静的アセットを効率的に配信でき、この拡張性によって、アプリケーションはパフォーマンスや応答性を犠牲にすることなく、トラフィックやユーザー負荷の増加に対応できます。
● コードの再利用性
React のコンポーネントベースのアーキテクチャはコードの再利用性を促進することから、アプリケーションのさまざまな部分で共有できる再利用可能なコンポーネントを作成できます。
再利用可能なコンポーネント を作成することによって、開発時間が短縮され、コードの重複は最小限に抑えられ、アプリケーションのUI全体の一貫性が維持されるのです。
● 豊富なエコシステムとツール
Reactの広範なエコシステムとツールで、開発を効率化する豊富なライブラリやフレームワーク、開発ツールがもたらされます。
また、Create React App、React Router、Reduxなどのツールを活用し、 開発環境の構築において、プロジェクトの足場作り、ルーティング管理、状態管理を効率的に行うことができます。
さらに、Reactの活発なコミュニティとエコシステムが、フロントエンド開発のニーズに対する長期的なサポート、安定性、互換性を保証します。
● シングルページアプリケーション
React は、シームレスで没入感のあるユーザー体験を提供するシングルページアプリケーションの構築に適しています。LaravelとReactを組み合わせることで、ページ全体のリロードを必要とせずに、動的にロードし、ナビゲーションやステートの変更を適切に処理する SPA を作成できます。
その結果、ネイティブのデスクトップやモバイルアプリケーションに似た、より流動的で応答性の高いUXが得られます。
UXPin Merge活用 - LaravelとReactをサクッとペアリングする方法
新しいLaravelプロジェクトを始めたい場合、Laravelアプリケーションにどのような特徴や機能を持たせたいかをブレインストーミングすることから始める必要があります。
それから、レイアウトの作成を始めますが、その部分にはUXPin Mergeを使うといいでしょう。
UXPin Mergeは、コード化されたコンポーネントをドラッグ&ドロップして、インタラクティブなReactインターフェースを構築できるUIビルダーです。
また、Material UI、Bootstrap、Ant design などのビルトインライブラリのいずれかを使うか、独自のJavascriptライブラリをツールに取り込むことができます。
そして、データテーブル、ボタン、メニュー、フッターなど、すぐに使えるReactコンポーネントを使って、他のツールよりも8.6倍速くアプリを構築できます。
UXPin MergeからUIプロジェクトをコピーすると、あらかじめ設定されているので、ステップバイステップでプロジェクトを設定する必要がありません。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は、LaravelについてReactと一緒に使うことのメリットや、UXPin Mergeの活用方法についてご紹介しました。
UXPinを活用して、現在抱えている製品開発においての悩みや課題を解決しませんか?
ご相談やご質問がございましたら、オンラインにてご案内させていただきます。以下のリンクからお問い合わせください。
関連リンク
- IT-EXchange製品ページ
- 「UXPin」製品情報ページ
- 無料トライアル https://www.uxpin.com/jp/sign-up
- 無料相談・デモ予約 https://www.uxpin.com/jp/merge/demo
- UXPin社寄稿ブログ記事一覧
UXPin製品情報
この記事の著者:井駒遥香
コードベースデザインツール「UXPin」で営業を行いながら、公式コンテンツ(ブログ、Twitter、チュートリアル動画)の運営も行っている。
DevOps Hubのアカウントをフォローして
更新情報を受け取る
-
Like on Facebook
-
Like on Feedly