【連載②】Windows Virtual Desktop
までの道のり
こんにちは、Azure相談センターの小田です。
今回も、今話題のWindows Virtual Desktop (以下WVD) を理解し、今後WVD はユーザーにどんな変化やメリットをもたらしてくれるのかをお話するにあたり、必要となる基礎知識をおさらいしていきたいと思います。
前回は、まず「デスクトップとは何か?」についてお話しました。(前回の記事はこちらから)
今回は、「リモートデスクトップ」についておさらいしていきます。
WVD をお話する前に...
基本をおさらい
「リモートデスクトップ」
リモートデスクトップとは...
目の前のキーボード・マウス・ディスプレイで、近くにないハードウェアを操作、利用することを表す基本的な概念です。離れた場所にマシンがあり、手元にあるキーボード、デイスプレイ、マウスとそのハードウェアを延長したケーブルで接続して操作、利用するようなケースが最も本質なかたちかと思います。
また、通信を通して遠方のハードウェアに接続しそのリソースを利用する手法は、コンピュータの利用方法では昔から用いられています。
Windows OSでは、リモートアクセスの先はサーバーに限らず、ノートブックやデスクトップにも、ネットワークを経由して他のコンピュータからアクセスすることもできます。
この機能を利用して外部からデスクトップを利用するサービスをリモートデスクトップといいます。
リモートデスクトップの
目的とは?
どのようなケースでリモートデスクトップが利用されているのでしょうか。
- 業務データが保存してあるストレージの持ち運びによる紛失、盗難の防止
- 業務アプリケーション ライセンスの効率的な利用
- ハードウェアをシェアすることによるコスト削減
いずれの場合でもデスクトップを利用するユーザーが場所や時間にとらわれず、快適にデスクトップのデータやアプリケーションを利用することが目的になっています。
働き方改革などを推進しているオフィスなどではソリューションとして一考してみてはどうでしょうか?
リモートデスクトップを
利用するには
リモートデスクトップは、手元のノートブック、デスクトップ、携帯端末、スマートフォン、もちろん、サーバーなど様々な機器からアクセスして利用できます。
これらの「リモートデスクトップにアクセスするための」機器は「リモート端末」とよばれます。
また、リモートサービスを提供するハードウェアは「リモートサーバー」とよばれます。
Windows OSでは RDP(リモートデスクトップ プロトコル)と呼ばれるプロトコルを使用して比較的簡単にリモートデスクトップの利用ができるようになっています。
また、ブラウザーを用いてHTTPSなどでの利用も可能となっています。
ただし、利用できるリモート端末やプロトコルの詳細については対象のリモートサーバーによって異なりますのでその仕様をご確認ください。
さて、デスクトップを利用するには、まず、リモート端末にログインします。
そして、リモートサーバーに接続し、そのリモートデスクトップにログインします。
ここで注目していただきたいのは、リモートデスクトップサーバーでは外部から接続を行う際にログインが必要である、ということです。
そのためのプロファイルを作成し、どこかで管理を行っています。
このプロファイルを利用して、ユーザーごとに異なるデスクトップの利用も可能となっています。
RDS(Remote Desktop Service)、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)
について
RDS とはマイクロソフト(Windows)が提供しているリモートデスクトップサービスです。
このサービスを利用するとデスクトップ エクスペリエンスなどのデスクトップ環境の利用ができるようになります。
また、VDI とは個人用仮想デスクトップ、またはプールされた仮想デスクトップを提供するサービスのことを表しています。
いかがでしたでしょうか?
すこし駆け足になってしまいましたが、リモートデスクトップのサービスや利用方法をあげてみました。
WVDやリモートデスクトップについて、ご相談や資料のお求めなどのご希望がございましたら、Azure相談センターまでご連絡ください。
今回も基礎的なお話でしたが、リモートデスクトップについて理解は深まりましたか?
次回も引き続きWVDをお話するための基礎を見ていきたいと思っておりますので、どうぞお付き合いくださいませ。
次回は、「バーチャルデスクトップ」についてご紹介します。
どうぞお楽しみに!
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