【前編】DevOps実現の第一歩に!組織のカルチャー醸成を促す「フェニックスプロジェクト」研修とは
株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックの飯久保です。現在、同社の認定講師として、ITサービスマネージメントやDevOps分野において、普及活動や教育展開活動を行っています。
今回は、SB C&S社・ヴイエムウェア社・カサレアル社と4社で共同開発した短期教育プログラム「DevOps-ABC」の1日目に提供している、「フェニックスプロジェクト DevOpsシミュレーション研修」について紹介いたします。
体験型でDevOpsを学べる「フェニックスプロジェクト」
「フェニックスプロジェクト DevOpsシミュレーション研修」とは、DevOpsの概念を「体感」できる研修サービスです。
DevOpsを学ぶには、座学型の集合研修やeラーニングなど、さまざまな手段があります。その中で、フェニックスプロジェクトは体験型のゲーミフィケーション研修となっているのが大きな特徴です。
本研修は、DevOpsの原則を適用して困難なプロジェクトを乗り越える様子を描いた小説『 The Phoenix Project(邦題:The DevOps 逆転だ!究極の継続的デリバリー)』をベースに構成されています。
オランダのGamingWorks 社がゲーミフィケーション研修として開発し、2017年に英語版を提供開始。ITプレナーズは研修の日本語化に協力し、2018年より国内でも日本語版の研修を提供しています。
研修内では、受講者がDev(開発)/Ops(運用)/Biz(ビジネス)の各役割に分かれて、それぞれの部門の状況を把握するところからスタート。ストーリーに沿って、組織には技術的・法務的な課題などさまざまなトラブルが降りかかるなか、部門横断で連携しながら対処していく流れとなっています。
通常業務でどのように他部門と協働していくべきかを、実際に「混乱」を体験していただきながら学ぶことが可能です。
部門横断の相互理解・コラボレーション促進に効果的
実際の受講メリットは、主に3つあります。
- 自分の役割の前後工程にどんな作業があるのか、それぞれの業務がどのように影響し合っているのかを知ることができる
- 1.によって、各役割に対してのどのような行い・働きかけが最適かを体感できる
- お互いがそれらを理解し、最適なふるまいをできれば、自律型な組織の形成につながる
DevOpsを導入するには、各チームへの意識づけと、部門横断のコラボレーションが欠かせません。そこでまずは、自分とは異なる立場の人たちが日頃どんな業務を行っているかを理解することが重要なのです。
この研修では、Dev/OpsだけでなくBizを担う役割も巻き込んでプロジェクトに立ち向かっていきます。まさに部門横断のコラボレーションを体感できる内容となっています。
今回の記事では、「フェニックスプロジェクト」の概要について紹介しました。
次回は、そもそも、組織のDevOps導入になぜこのような研修が必要なのか、ITの変化への組織対応力を高めるのに欠かせない「チームビルディング」と「カルチャー醸成」についてお伝えします。
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この記事の著者:飯久保翔
認定インストラクター
ビジネス・ブレークスルー大学教員
技術者として積算・プロジェクト管理業務に従事した後、
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