Docker - DevOps用語集 2023年版
はじめに
本記事では日本仮想化技術がDevOpsに関連する用語解説をわかりやすくお伝えいたします。今回は「Docker」について解説していきたいと思います。
本論1
Dockerは、Docker社によって提供されている、コンテナ実行環境の実装です。
Dockerでコンテナを実行するには、コンテナのベースとなるコンテナイメージが必要となります。コンテナイメージはコンテナレジストリと呼ばれる、コンテナイメージの集積所からダウンロードすることも、自分でビルドして作成することもできます。通常コンテナイメージには、ミドルウェアやライブラリをはじめとした、アプリケーションの実行に必要なデータのみが含まれるため、仮想マシンイメージと比較してサイズを小さくすることが可能です。またコンテナは、ホストOS上のプロセスとして実行されるため、別のOSを起動しなければならない仮想マシンよりもオーバーヘッドが小さく、高速に動作するという特性を持ちます。
これらのアプリケーションコンテナの特性は、ソフトウェアの開発やテスト、高速なデプロイとの相性がよく、サーバーサイドのアプリケーション開発で広く活用されています。特にDevOpsの重要な要素であるCI/CD環境において、Dockerを活用するケースが増えてきています。例えば、サーバー上で沢山のコンテナを動作、管理するKubernetes(K8s)などのオーケストレーションツールを使用したり、クライアント上ではDocker Desktopなどのコンテナ実行環境を使用して開発を行うことができます。
Dockerがあまりにも普及したため、Dockerという名前がアプリケーションコンテナの代名詞のように使われることもあります。しかしコンテナを実行するためには、必ずしもDockerを使わなければならないというわけではありません。現在では、OCI(Open Container Initiative)によってコンテナの標準仕様が策定されています。そしてDockerはOCIの標準仕様に準拠しているため、同様にOCIに準拠した実装に置き換えることも可能です。
関連リンク(任意)
かんたんDevOps | 日本仮想化技術株式会社
https://virtualtech.jp/devops/
とことんDevOps | DevOpsに取り組みたい皆さんのための技術情報メディア
https://devops-blog.virtualtech.jp/
この記事の著者:日本仮想化技術株式会社
日本仮想化技術はベンダーニュートラルな独立系仮想化技術のエキスパート集団です。日本仮想化技術ではこれからDevOpsを始めたいと考えるプロジェクトに対して、DevOpsの導入、実践を支援する「DevOpsサポートサービス」というサービスを提供しています。
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