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【特集】AWS vs. Azure③~Azureブログ~

2016.01.27

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パブリッククラウドの2大サービスとしてしのぎを削り合うAmazon Web Services(AWS)とMicrosoft Azure。ここまでの2回にわたって市場の評価やインフラ、機能面の違いなどを見てきましたが、いずれも甲乙付け難く、先行するAWSをAzureが激しく追い上げる構図となっています。最終回の今回は、性能と料金、サポートについてAWSとAzureを比較してみます。

インフラ性能はAWSだが、ストレージや
ネットワークはAzureが優勢

AWSとAzureを比較した際に、気になるポイントのひとつとして挙げられるのが性能です。クラウドサービス上に構築するシステムによっては、シビアな性能差が求められる場合もあるからです。

さっそく、AWSとAzureの性能差について、いくつか参考となる資料を見てみましょう。 インフラの性能差を客観的に比較する指標としては、スーパーコンピュータの世界ランキングである「TOP500」があります。TOP500とは、スーパーコンピュータの処理速度を「LINPACKベンチマーク」によって計測し、毎年6月と11月の年2回、ランキング上位500位を発表するプロジェクトのことです。

このTOP500において、AWSは2010年11月に233位となり、初めてランクイン。以降、最新の2015年11月の180位まで毎回ランク入りを果たしており、2011年11月には、最高位となる42位という高性能を達成しています。一方のAzureは、2012年11月に165位で初ランクイン。以降はランク入りとランク外を繰り返し、最近では2014年11月に433位でランク入りしています。

理論演算性能に対する実行演算性能の比率である実行効率を比較すると、AWSの最新システムが81.6%なのに対し、Azureは90.2%。Azureのほうが効率的に性能を発揮するシステムと言えますが、性能としてはやはりAWSに軍配が上ります。

ただし、ストレージやネットワークの性能については、Azureも負けていません。米Nasuni社が発表した「The 2015 State of Cloud Storage」によると、各クラウドサービスで書き込み/読み込み/削除の速度を計測するベンチマークテストを実施したところ、トータルで最も高速な結果が得られたのはAzureだったそうです。

ネットワークのスピード比較については、日本のクラウドサービスプロバイダー、FIXER社が提供する「Azure Speed GRAND PRIX」が参考になります。このサイトでは、現在の場所とAzure、およびAWSのデータセンターとの平均応答時間を計測して表示します。計測結果は場所とネットワークの状況によって左右されますが、東京都内から計測するとAzureのほうがおおむね高速という結果が出るようです。

為替レートに左右されないAzureの決済方法

AWSとAzureは、サービスの料金体系に若干の違いがあります。いずれも基本的に「使用した分だけ料金を支払う」という従量課金制ですが、AWSには一部もしくは全額の前払い制度(1年分または3年分)があります。またAzureにも同様に、12カ月前払いという制度があります。

大きく異なるのは、Azureには「Openライセンス」や「Enterprise Agreement(エンタープライズ契約)」というリセラー経由の料金体系が用意されていることです。マイクロソフトのソフトウェアパッケージ製品とほぼ同じ仕組みでライセンスを取得し、Azureを利用できるわけです。AWSでもパートナー経由の支払いが可能になっていますが、こちらはSIを含めた支払窓口を一元化する意味合いのものです。

さらに違うのが、支払通貨です。AWSは米ドルによる決済が基本であり、パートナー経由による支払いに限って日本円で決済が可能です。それに対しAzureは日本円はもちろんのこと、世界の24の通貨から支払通貨を選択できるようになっています。これにより、為替レートの変動に左右されることのないコスト予測が可能になります(もちろんマイクロソフトによる料金の見直しは随時行われます)。

なお、試用・評価目的の無料版は、AWSが12カ月間・EC2 1カ月あたり750時間分のインスタンスが利用可能なのに対し、Azureは30日間・PaaSを含む20,500円相当分のサービスが利用可能となっています。無料利用な期間だけを比較すると、AWSのほうが有利と言えます。

具体的なコスト比較については、クラウドサービス上に構築するシステムによって異なり、どちらが高い・安いかは一概に言えません。AWSには「SIMPLE MONTHLY CALCULATOR」、Azureには「料金計算ツール」がそれぞれ用意されているので、具体的な構成を入力して比較してみるとよいでしょう。

Azureの活用例と価格についてはこちら

Azure料金計算ツール

Azure料金計算ツールの利用例

サポート体系はほぼ互角

 最後にサポート体系を比較してみます。AWSもAzureも、支払などの問い合わせについては無料で提供しています。また、サポートフォーラムを通じてセルフサポートができる場も用意しています。開発者向けのサポートプランは、AWSが12時間以内の回答で月額49ドル、Azureが8時間以内の回答で月額3,000円となっており、Azureのほうがやや有利です。

ビジネス向けのサポートプランでは、AWSが電話対応を含め1時間以内の回答で月額100ドル、Azureが月3回までの電話対応、2時間以内の回答で月額31,000円で、こちらはAWSのほうが有利となっています。なお、AWSもAzureも、さらに上位に位置付けられるサポートサービスも提供しています。このようにサポート体系については、契約するプランによってそれぞれ有利不利がありますが、内容的にはほぼ互角と言えるでしょう。

以上、3回にわたってAWSとAzureを比較してみましたが、それぞれにわずかな一長一短がある程度で「どちらが優れている」と言い切ることはできません。「AWSのほうがシェアが高いから優れている」とか、「Azureのほうが後発だから優れている」といった評判だけで判断するのは早計です。サービスを選定する際には、どこにプライオリティを置くのかを十分に吟味したうえで慎重に検討することをお勧めします。

AzureとAWSのサポートプラン一覧

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photo:Thinkstock / Getty Images

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