クラウド時代のエンジニアはコミュニティ参加が有益な理由

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

クラウド時代のエンジニアはコミュニティ参加が有益な理由

クラウドサービスや仮想化技術の一般化により、情報通信の技術は一層複雑なものになっています。

SIerのエンジニアであれば担当領域とその周辺の技術を極めたいと考えるでしょうし、ユーザー企業の情報システム部門のエンジニアなら、極めるところまではいかずとも、システムを使いこなす上でも、日頃の運用やトラブルシューティングについて対応できるくらいの知識は持っていたほうがよいでしょう。

しかし、クラウド関連の情報技術は多岐にわたっているので、その体系を自社内で十分に学ぶのは難しいのではないでしょうか。

現代の情シスがさまざまな領域の技術を業務に活用しようと考えるのであれば、社外のコミュニティに参加して技術の向上を図ることをおすすめします。

社外コミュニティに参加しよう!

社外コミュニティに参加するメリットはいくつもあります。

社外のエンジニアとつながりが作れる
中小企業の情シスの場合、そもそも人員が少なく、同僚がいないケースもありえます。また同僚がいても、同じ技術体系の仕事をしているとは限りません。これでは、自社内で技術の向上を図ろうにも、さすがに無理があります。このような時でも、社外のコミュニティに参加していれば、メンバーになっているエンジニアの数に応じて、同じ領域のエンジニアに出会える可能性が高まってきます。

そしてそのエンジニアとつながりを作れれば、お互いに知識を交換したり同じ立場での悩みを相談しあうことも可能ですし、もし技術領域が異なるエンジニアしかいなかったとしても、社外のエンジニアと情報交換をすることで、刺激を受けられるでしょう。

自社で触れることのない技術を知るきっかけになる
コミュニティでは、何かしらの技術に関するイベントやセミナーが開催されているものです。それらに参加することで、それまで自分の知り得なかった領域の技術の入り口に立つことができます。新たな技術のヒントは業務改善につながるケースもありますし、何よりエンジニアとしての刺激が大きいものです。

利用しているパッケージやサービスの関係者と知り合える場合も
特定の技術に関するコミュニティや大規模なイベントの場合には、クラウドサービスやパッケージシステムの企業の広報部員、エンジニアなどが参加している場合もあります。 そこで面識を持ちつながりを深めていけば、新たな製品やサービスの情報を得たり、また別のイベントに招待される可能性も生まれます。

イベントや勉強会に参加してみよう

コミュニティに参加するには、そのコミュニティが主催するイベントに参加するのが手っ取り早い方法です。エンジニア向けのコミュニティが開催しているイベントの多くは、以下のような情報サイトに紹介されていますので、確認してみてください。

dots.
ATND
connpass
Doorkeeper
Peatix

参加費用が必要となる場合でも、多くは領収書を発行してくれますが、業務として参加する場合には、念のため主催者に領収書の発行を確認しておきましょう。

特定のサービスや製品の「ユーザーズグループ」も探してみよう

特定のサービスの情報に特化したコミュニティに参加したい場合には「ユーザーズグループ」を探してみましょう。

たとえば、Microsoftのクラウドサービス・Azureでは「Japan Azure Users Group(JAZUG)」というコミュニティがあります。エンジニアだけでなくデザイナーや企画関係者も参加しているので、Azureに関わっているならばさまざまな角度の知見を得ることができるでしょう。

そのほかの製品やサービスでも、サービス名や言語名に「ユーザーズグループ」を付加して検索すれば、ユーザーズグループを見つけられるかもしれません。

コミュニティ参加の注意点

コミュニティは「公の場」です。社内の会合などとは違いますし、メンバーが営利で動いているわけでもありません。特に厳しい規則などがあるわけではありませんが、やはりその場にふさわしい行動は必要です。あまりやるべきでないこと、その反対にやった方がよいことなどを紹介します。

懇親会には積極的に参加しよう
イベント終了後に懇親会が行われる場合があります。イベント本体では参加者同士のコミュニケーションの時間はそれほど多く取られていないので、講演を聞くだけでなくエンジニアの知人を作りたい、といった目的の場合には、懇親会には積極的に参加しましょう。

また懇親会には講演者も参加していることが多く、講演の感想を述べたり自分が取り組んでいる技術の話をしたりすることでつながりができるかもしれません。

「クレクレ君」にならない
コミュニティ参加の際に大切なことは、「教えてクレクレ!」と、一方的に情報を欲しがるだけの、いわゆる「クレクレ君」にならないことです。ルールを守った上で質問をするのはよいのですが、他者の質問で自分が答えられるものがあれば積極的に答える、意見の募集やアンケートなどがあった場合には回答して場を盛り上げるなど、相互のコミュニケーションが大切です。

自分の技術なんてまだまだ、と思うかもしれませんが、「自分の当たり前」が「ほかの人の当たり前」でないのが面白いところです。また、優良なコミュニティであれば、発言を軽く見たり馬鹿にしたりすることがはありません。

「こんなことみんな知ってるよな」と構えすぎずに、コメントできることはどんどんしてみるとよいでしょう。

業務上の秘密情報は出さない
コミュニティは、クローズドな契約が結ばれた場所ではありません。業務上知り得た秘密情報をオープンにしないように注意しましょう。たとえば、プログラミングや設定上のテクニックなどでは業務上の秘密情報になるケースは少ないでしょうが、ベンダーの有償サポートでしか得られない情報をコミュニティに流すといった行為は避けるべきです。

得るものが多い社外コミュニティ

自社内で黙々と作業をし、自分の力だけで情報を得、業務を遂行するのも悪いことではありません。

ですがコミュニティに参加することで、その技術を別の側面から知ることができたり、その技術を使っている他のエンジニアと知り合うことで新たな活用法を知ることができたりもします。社内とは格段に異なる幅広いコミュニケーションを取ることでエンジニアとして一皮むければ、それは自社の業務にも必ずよい影響をもたらします。

ぜひ社外に出てたくさんのつながりを作り、エンジニアとしてさらなる高みを目指してはいかがでしょうか。